空間、自然や他者を内包するためのノイズ|TiroruがEP『汽笛の海』をリリース

KAOMOZIより

 

 

宅録を中心に音楽制作するSSW・Tiroruが、≪KAOMOZI≫より4曲入りのEPをドロップ。

 

2023年の夏以降の個人的な精神の不調を癒すための、箱庭療法的に作られた歌の集合、またはそれによって作られた物語をテーマにした作品集。音世界には音楽を作り始めてから一貫したテーマと語る流動する「季節」の美しさやそのための時間、空間、自然や他者を内包するためのノイズが彼なりの美学として立ち上がる。

 

アートワークはトラックメイカー/写真家の永瀬が手掛ける写真と≪KAOMOZI≫オーナーの駒澤零のイラストのコラボレーション。ECMの現代ジャズを彷彿とさせるパッケージデザインは、静謐で二元的な世界観を表現している。

 

・Tiroruコメント

 

「箱庭」は非常に不思議なものであると思います。

 

わたしたちにとって無意識の空想であり、究極的に実存を表す世界の中で、わたしは世界の住人であるわたしを視る存在にもなることができます。それは箱庭の外側にいるという感覚を持ったまま、箱庭の中で生かされているわたし自身を見ている、という強烈な違和感です。

 

わたしが望むのはわたしを空想に閉じ込める箱庭からの脱出ではなく、そうした違和感からの逃避です。そのためにわたしは、箱庭の外側で生きながら、内側も旅する必要がある。この作品集は「旅」そのものであり、思索や決意の表明でもあるのです。

 

『汽笛の海』はわたしがわたしだけの季節や時間、海、都市、動物、食事、眠りを抱えながら生存するための、希望の作品集です。

 

 

 

Tiroru – 汽笛の海

Label : KAOMOZI

Release date : Feb 7th 2024

https://big-up.style/jojoRDsOkg

https://kaomozi.bandcamp.com/album/–77

 

Tracklist

1. 煙

2. 水

3. 点滴の庭

4. 旅行

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