2023/08/31
肉体を燃やせ、ディーヴァの誕生だ
Aïsha Deviが〈Houndstooth〉からリリースするアルバム『Death is Home』を発表。リードシングル「Immortelle」を公開。
彼女は自身のサウンドをAetherave(エーテレイヴ)と表現し、低音を多用したクラブ・モチーフと意図的な美的記号を用いて、時代を超えた周波数を利用しながら、リスナーをめまぐるしい運動環境へと導く。前作『DNA Feelings』(2018年)は古代の神秘主義と反抗的なポップのハイブリッドであったが、今作『Death is Home』はリスナーを極端な方向へと駆り立て、サイバネティックなテクスチャーを変容的に曲げる。アルバムは現代的で装飾的な言語と不気味な建築物によって時代錯誤な文化的先入観を方向転換させ、錬金術のように自らを明らかにする。
『Death is Home』はマニフェスト。彼女の個人的な進化と現在進行形の探求の直接的な結果でもある。孤立と虐待の影の下で育った彼女は、癒しの方法として、過去を中和し、別の現実を再現するためにそれを用いた。彼女の気持ちはドラマーで父のB.K. Gurungの行方を突き止めたとき、さらに複雑なものとなった。彼女は父が若くして亡くなったことを知らされていたが、これを二律背反と受け止めるのではなく、喪に服すことによって、彼の存在がすでに彼女に命綱と避難所を与えてくれていたことに気づいた。
Aïsha Deviの言葉と作品は、無重力が物質世界の作り出した死の恐怖を溶かす力を持つ場所に届く。この恐怖がなければ、人生の境界線も制限もなくなってしまう。「肉体を燃やせ、ディーヴァの誕生だ」と、彼女は「Not Defined by the Visible」の緊張した空気のようなキックに乗せて歌う。彼女の声は電子的な処理によって歪んでいるが、その意味は人間的なもの。このアルバムを導く物語は、オープンワールドのビデオゲームのような可塑性をもって展開され、生と死のドグマを解き明かす空間となっている。「Lick Your Wounds」では最も深いトラウマを露わにし、それを盛り上がる儀式的なリズムとメランコリックなパッドでなだめる。「暴力の蒸気は私の折れた骨に残り、私のDNAを酔わせる」と呼びかける。「私は傷を舐め、夜に癒す。私が引き継ぐ。」
Aïsha Deviは、この招待状を彼女のシグナルに同調する人々に広げ、それを切望する者に宿を提供する。生はバーチャルで、死は家。
Aïsha Devi – Death is Home
Label : Houndstooth
Format : LP/ Digital
Release date : November 10th, 2023
Pre-order : https://hth.lnk.to/AishaDevi
Tracklist
1. Not Defined By The Visible
2. Immortelle
3. Lick Your Wounds
4. Dimensional Spleen (feat. Slikback)
5. The Infinite Chemistry of the Betwixt (Tool)
6. Unborn Yet Alive
7. Mind Era
8. The 7th Element
9. Prophet Club
10. Azoth Eyes
category:NEWS
tags:Aïsha Devi
2019/10/12
11月15日リリース スイスとネパールをルーツに持つプロデューサー。Kate Wax名義でデビュー後、現在は本名のAïsha Deviで活動している。主宰するレーベル〈Danse Noire〉では、IVVVO、Haf Haf、Abyss X、bod [包家巷]など注目のアーティストの作品を続々と発表している。 今回、クラブシャーマニズムと儀式的レイヴを表現した最新EP『S.L.F.』のリミックスEP『S.L.F. Versions』が発表。リミキサーに上海〈SVBKVLT〉からニューアルバム『Arthropods』をリリースしたばかりの33EMYBW、話題のインドネシア産ハッピーハードコア + ガムラン + Dangdut KoploデュオGabber Modus Operandiに加え、Varg、Equiknoxxと豪華ラインナップ。 Pre-Orderはこちら。11月15日、レコードとデジタルでリリース。
2019/05/10
7月5日、Houndstoothからリリース。 スイスとネパールをルーツに持つプロデューサー。Kate Wax名義でデビュー後、現在は本名のAïsha Deviで活動している。主宰するレーベル〈Danse Noire〉では、IVVVO、Haf Haf、Abyss X、bod [包家巷]など注目のアーティストの作品を続々と発表している。 昨年〈Houndstooth〉からリリースされたアルバム『DNA Feelings』に続く、新作EP『S.L.F.』はクラブシャーマニズムと儀式的なレイヴを表現しており、具体的にはトラップやトランスなどを消化しているという。収録曲「Teta 7hz (Tool)」では、Quantum Natives、PTP (Purple Tape Pedigree)から作品をリリースするDeForrest Brown Jr.がゲストで参加。先行で収録曲「I’m Not Always Where My Body Is」がリリースされている。 Pre-Orderはこちら。12インチとデジタルでリリース。 Aïsha Devi – “S.L.F.” 01. I’m Not Always Where My Body Is 02. Two Serpents 03. Uupar-Theory 04. Teta 7hz (Tool) feat. DeForrest Brown Jr. 05. The Favor Of Fire
2023/02/16
およそこの10年の間に書かれた Dean Bluntとのコラボレーションでもお馴染みのミュージシャン、画家、詩人のJoanne Robertson。彼女はロンドンを後にし、2018年にグラスゴーに移住した。 彼女の絵画と音楽は、いずれも即興表現の瞬間から形成される。『Blue Car』は彼女の未発表のソロレコーディングのアーカイブから集められている。『Painting Stupid Girls』と同様に、その瞬間、彼女がその日の感情をどこに置いたか、それらは日記のような記録。いつ書いたかは不明だが、およそこの10年の間に書かれたもの。 Joanne Robertson – Blue Car Label : AD 93 Release Date – 10th March 2023 Format : LP / Digital Pre-order : https://ad93.lnk.to/BlueCar Tracklist A1 – Blue Car A2 – Band Sit Together A3 – Take Me In A4 – Jeans A5 – If It Feels A6 – Crossroads B1 – Street Empty B2 – River Shock B3 – Bay B4 – Little Talkin Do
受け手の自由に寄り添う作品
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東京・大阪を回るジャパンツアー開催
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