2023/06/30
WHITEHOUSEにてインスタレーション形式で発表
デザイナーであるHachiが服作りを始めた服飾学生時代、初めて手に取った布素材は「スウェット裏毛」であり、初めて自分でデザインして作りあげた服はスウェットトレーナーだった。小中学生の頃に買い与えられていた量販店の服が安いスウェットやジャージだったことから記憶の奥底からのイメージがそこにあるからだ。
デザイナーとして服作りをしばらく重ねていくうちに、それが自身がファッションの青春を過ごした原宿での原体験による影響が自分自身の装いにもまた服作りの特徴にも強く影響していることを自覚する。またその事から自身の服作りの中に意識的にコンテクストとして”原宿的なるもの”を意識するようになった。
新作シーズン2024年の時代性としてBALMUNGは「新宿」にフォーカスする。 近年の歌舞伎町周辺や大久保の若年層のカルチャーやムード、また一昔前の原宿が持っていたような「大人」が介入してこないような秩序をこのエリアに重なって見えてくることがHachiにとって強いインスピレーションとなっている。またこのエリアは戦後から多くの外国人籍を持つ人々によって営まれてきたという街の歴史もあり、それはまるで原宿が ワシントンハイツを始めとした多くのアメリカ人たちによる影響や、「異国情緒感あふれる場所」として親しまれた原宿の背景と重なるように見えることも大きい。
新宿が元々は60年代や70年代にフーテンやフォークゲリラやサイケカルチャーなどで若者とともに大きな盛り上がりを見せていたような時代、60年に建築家の磯崎新によって建てられた建築物である「新宿ホワイトハウス」はアート文脈においてネオダダイズムの日本人アーティストたちと深い関係を持ち、革命芸術家のホワイトハウスとしてスタート した家である。その後は画家の住居兼アトリエとなっていたが2013年にはChim↑Pomのアトリエとなり、そして2021 年には新たに「WHITEHOUSE」としてChim↑Pomの卯城竜太、アーティストの涌井智仁、ナオナカムラの中村奈央の3 名によって運営されるアートスペースとなっている場所である。
今回BALMUNGが持つ原宿性としてのコンテクストと、このWHITEHOUSEや新宿が持つコンテクスト、それぞれを重ね遊ぶように表現したものをインスタレーションの形式で新しく発表した。
『DARK GREY KIDS』と名付けられた今回のタイトルは、素朴に現代の2023年における都市の狭間のなかで生きる若者たちの自然な自由さ、社会常識や社会道徳の枠からはみ出てしまった危うさ、そこにある独特に築かれた別の秩序のようなものにイメージを求めて名付けられたものであり、暗部のようなものを示唆するイメージでもある。またブランドの表現としての”少年性”を形にするための方向性に向けた言葉でもある。
スウェット素材による曲線的な切替フーディーやパンツ、そこにチュール素材によるギャザーで作られたボリューム や視覚的な硬さや膨らみが重なったビッグシルエット的な独特なミックスのアイテム。比喩的にユース的なイメージと して登場するメッシュキャップにはシーズンタイトルでもあるDARK GREY KIDSの刺繍が施される。
また異形で独特なパーツ重なりや大きな袖やフードでチュールギャザーとスウェット素材の組み合わされたビッグ フーディは今シーズンを象徴する歪さのある自由と強さを表現している。
その他にもMA-1やジャケット、そしてブランドの定番アイテムであるハイネックビッグパーカーなども曲線やパーツの重なり、異素材ミックスによる生地使いなどで表現され、スポーティさと軽快さ、涼しさのためのメッシュ素材使いなどが今シーズンの特徴となっている。
Photographer(LOOK photo): Daisuke Nakashima
Styling: Koji Oyamada
Hair & Make-up: Yousuke Toyoda (ROOSTER)
Location: WHITEHOUSE
Photographer(INSTALLATION photo): Naoki Takehisa
Context support: Sou Suzuki
category:NEWS
tags:BALMUNG
2022/01/13
Luke WyattとDani Aphroditeが手掛けた 〈C.E〉の2022年春夏コレクションが1月14日(金)にローンチ。それに先駆け、ビデオが公開となった。 本ビデオのディレクターは、L.I.E.S.やValcrond Video、Rush HourといったレーベルからTorn Hawk名義で音楽作品のリリースもおこなうマルチアーティストのLuke Wyattと、ビデオアーティストのDani Aphroditeによって手掛けられている。ビデオで使用された音楽は、WarpのサブレーベルArcolaやWerk Discsでのリリースや、音楽グループRezzettとしての活動で知られるLukidによるもの。 C.E Spring Summer 2022 Video Video: Luke Wyatt and Dani Aphrodite Music: Lukid www.cavempt.com
2021/09/06
Murder Channelより 〈PROGRESSIVE FOrM〉からのリリースで知られる電子音楽家Shuji SaitoによるプロジェクトFugenn & The White Elephantsが〈Murder Channel〉からブレイクコアにフォーカスした2曲入りシングル「Bress Core」をリリース。 数多くのブレイクビーツとグリッチノイズ、ボイスサンプルが目まぐるしく高速でぶつかり合いながら一つの個体となっていくようなタイトル・トラック「Bress Core」は、フラッシュコア的な側面も感じさせる狂暴な美しさを見せ、中盤から差し込まれる神々しいメロディとディストーション・ビートが共鳴。カップリング・トラック「Gimmick」もグリッチサウンドと幻想的なメロディが合わさり、IDMとブレイクコアが調和する。 Fugenn & The White Elephants – Bress Core Label : Murder Channel Release date : 3 September 2021 Buy : https://murderchannel.bandcamp.com/album/bress-core Tracklist 1. Bress Core 2. Gimmick Written, Produced, Artwork : Shuji Saito
2022/08/16
Vol.0とVol.1一般発売開始 日本のシューゲイズ/ドリームポップにフォーカスしたZINE『new you』のVol.1が刊行。「揺らぎ/2022年上半期ベスト・シューゲイザー」を特集し、8月14日(日)に名古屋・鶴舞DAYTRIPで開催されるライブイベント「DREAMWAVES Vol.10 SUMMERGAZER ’22」にて、Vol.0と共に先行販売された。Vol.0とVol.1のいずれも各種レーベル/ディストロ/ショップにて順次一般販売が開始される。 『new you』はシューゲイズ専門のメディア「Sleep like a pillow」が新たに展開するZINEプロジェクト。Vol.0ではpollyを特集し、去る7月22日に東京・新代田FEVERで開催されたpollyワンマンライブ「MORNINGRISE」の来場者特典として無料配布された。 続くVol.1では、今年4月に『Still Dreaming, Still Deafening』『For you, Adroit it but soft』のアナログをリリースした揺らぎを巻頭特集として掲載。Sleep like a pillowにて公開したインタビューやmiracoが自ら選出/執筆した「My Best Shoegaze」に加え、『nightlife』から最新リミックスに至るまで全5作品のディスクレビューを書き下ろし。また、2022年上半期にリリースされた日本国内のシューゲイズ/ドリームポップの作品、アルバム/EPとシングル、そしてDREAMWAVES関連作品を含む、全32枚のディスクレビューを掲載。 new you Vol.0 ◆ 特集 polly ◆ 収録内容 Interview:漠然と生きられない時代に越雲龍馬が紡ぐ言葉と希望 Disc Review:2015 – 2022 My Best Shoegaze:越雲龍馬の5枚 ◆ 執筆陣 小野肇久(DREAMWAVES) 鴉鷺(Sleep like a pillow) 對馬拓(Sleep like a pillow) ◆ デザイン seisui(tokyo zuan / re:lapse) ◆ 仕様 A5サイズ/16ページ ※意図的にホチキス留めしておりません ◆ 発売日 2022年8月14日(日) DREAMWAVES Vol.10 物販にて(名古屋・鶴舞DAYTRIP) ※8月15日以降、各種レーベル/ディストロ/ショップにて順次販売開始 ※7月22日開催のpollyワンマンライブ「MORNINGRISE」にて配布したものと同内容 ◆ 価格 ¥1,000(税込) ◆ 商品説明 創刊号となるVol.0は、新体制として再出発するpollyを特集。弊メディアにて公開した最新インタビューや越雲が自ら選出/執筆した「My Best Shoegaze」に加え、計6作品のディスクレビューを書き下ろし。 new you Vol.1 ◆ 特集 揺らぎ 2022年上半期ベスト・シューゲイザー ◆ 収録内容 揺らぎ – Interview:4人の心情と化学変化がもたらした自由なアルバム –
第1弾収録アーティスト発表 more
レーベル第一弾作品は後日発表
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受け手の自由に寄り添う作品
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