2023/03/01
KAOMOZIより
〈KAOMOZI〉2023年最初となるリリースは、宮沢らもによる5曲入りEP『心象模型図』。
宮沢らもは2022年に作曲をスタート。最初はインストゥルメンタルを中心に制作していたが、近年は精力的に歌モノを制作。本作は民族音楽や彼女のルーツを多分に取り込み作られた。宮沢がEPのタイトル通り「心の内側をそのまま音楽にして描き出した」と語る本作は、きのこがキノコ同士で為す高度な会話 ”菌糸ネットワーク” や東京の都市のせわしなさ、レヴィ=ストロース『野生の思考』など、様々なテーマを据えて作られた楽曲をオムニバス的に配置しているようでありながら、その柔らかな歌声と揺らぐ旋律がアルバムに通底する炎のような意思を感じさせる。
優しい歌声と繊細に重なり合うコーラスワーク。無機質でフラットな中にどこか寂しさを宿すボーカルと、のびのびと駆け巡るようなトラックたち。広大な草原や宇宙の中を走り回っているような、自由で懐かしいあたたかさはリスナーを包み込み、そして遠い想像の世界へと思いを巡らさせられる。アートワーク、トレイラーは、レーベルオーナーの駒澤零が制作。
宮沢らも – 心象模型図
Label : KAOMOZI
Release date : March 1 2023
Stream : https://big-up.style/tHLZkeZmZ8
01.Hypha
02.Tempus Fugit
03.Waltz Sauvage
04.星たちは儀式
05.蒼天
category:NEWS
tags:宮沢らも
2022/06/29
現実と夢、覚醒と狂気 現在、LA在住のJellyeeeeがセルフプロデュースの新作EP『Hemophilia』をリリース。EP冒頭を飾る「Lace240」のMVを公開。 本作は文字通り、遺伝的に受け継がれる血液の病気を意味し、特にLGBTQなどセクシャルマイノリティの人々が世間から押し付けられるような欠点や弱点を指すサインとして、Jellyeeeeはこの言葉を使用した。「Lace240」のMVは、Jellyeeeeがあえて直視せず、しかし取り除くことのできない、心の中に開いた悪夢。映像の最後には、Jellyeeeeがテキストでシェイクスピアの「リア王」的悲劇を重ね、現実と夢、覚醒と狂気についての考えを投げかける。 Jellyeeee – Hemophilia Label : digi Release date : 12 June 2022 Spotify : https://open.spotify.com/album/2k8HAhg8bsEqUfVm6a4JPA
2022/10/19
新レーベル〈KAOMOZI〉より 漫画『ディグインザディガー』、イベント「自然の中で起きている美しい現象すべて」を手掛けてきた駒澤零によるニューレーベル〈KAOMOZI〉 のリリース第一弾として、現役音大生うえだなおふみによるフルアルバム『y=sinθ』がリリース。 小学校の頃飾っていた百合の記憶をトリガーに制作した「リリービジター」、幼稚園のスクラッチアートで描いたトランペットを表現した「クレヨンスクラッチ」、楽曲は滾るように鮮烈な彼の”記憶”の音を起点に作られている。歪み続けるシンセシス、Max/MSPを使って作られた複雑な音像。”y=sinθ”、純音と名付けられた作品は、解像度を上げることで逆説的に明らかになってしまうグロテスクさ、瑕疵についての記録。アートワーク/ビジュアルは駒澤零が手掛けた。リードトラックとなる「回転体V」のMVは10/19(水) 20:00に公開。 うえだなおふみ – y=sinθ Label : KAOMOZI Release date : 19 October 2022 Stream : https://linkco.re/D1s4QYx1 Bandcamp : https://kaomozi.bandcamp.com/album/y-sin Tracklist 01.リリービジター 02.スレッド・アウト 03.辺にて 04.メトロノームのための習作 05.回転体V 06.皮 腸 蹄 07.クレヨンスクラッチ 08.推定無罪 09.取って付けたような夏
2024/03/27
夢から醒めても沢山の出来事を思い出せるように 佐々木虚像が〈KAOMOZI〉より2枚目のEP『目を覚ましたら』をリリース。 「自分の人生は全部夢なんじゃないか」と思った瞬間に、夢から醒めた時にたくさんの出来事を思い出せるように書いたメモ、というコンセプトでパッケージングされた7曲は、ポップさの中に一抹の寂しさが混じった宛先不明の手紙のような作品。 自分の内側にある感覚をそのまま純粋にアウトプットした前作から打って変わって、沢山のものに影響されてみようと思って視野を広げて制作したという本作。部屋の丁寧な情景描写や穏やかな平行世界のような音世界には、シンプルだが心を打つポップサウンドが一段階前進したような印象を受ける。 アートワークは前作に引き続き、〈KAOMOZI〉オーナーの駒澤零が担当。 佐々木虚像 – 目を覚ましたら Label : KAOMOZI Release date : March 27 2024 Stream : https://big-up.style/L0BpQqBooF Bandcamp : https://kaomozi.bandcamp.com/album/–82 1. Another Room 2. 安全のために 3. collapse 4. 揺蕩う信号 5. 幽霊 6. 目を覚ましたら 7. 壊れた空を見ています
大事なことはアメカジから学んだ
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前進を続ける20年代型トランスと幸福論
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ベッドルームの外へ
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