生涯をかけて自己の存在を学ぶ|Lucinda Chuaが1stアルバム『YIAN』を発表

イギリス、マレーシア、中国の文化の狭間で生きる

 

 

滋味豊かで深い癒しを与えてくれる歌声とチェロを駆使した深淵なアンビエント~ドローン・サウンドでFKA twigsからザ・シネマティック・オーケストラまで魅了する孤高の才能Lucinda Chuaが名門〈4AD〉より待望の1stアルバム『YIAN』を3/24にリリース。同作より新曲「Echo」が日本語歌詞字幕付きのMVとともに公開された。

 

Lucinda Chuaが自身でプロデュースとエンジニアリングを手がけた今回のシングルは、センシュアルな反響のハーモニーと繊細なソウル調のピアノが印象的で、彼女独特の親密さと異世界のようなサウンドが堪能できる一曲。2022年にリリースした、若き日の自分の視点で書かれた「Golden」が、『YIAN』という世界への瞑想的な前奏曲だとすれば、「Echo」はその第一章へと我々をしっかりと導いてくれるものだろう。また、今回のビデオは彼女が中国舞踊を徹底的に学んだ後、映画監督のジェイド・アン・ジャックマンと、ムーブメント・ディレクターのチャンテル・フーと協力して制作され、中国の扇子の舞や中国武道への感動的で革新的なオマージュであり、感情が季節のように移り変わる様子を描く、内省的な旅路となっている。

 

アルバム・タイトルの『YIAN』は中国語でツバメ(燕)を意味し、彼女の両親が、中国人としてのつながりを保つためにChuaにつけた名前「Siew Yian」の一部でもある。ツバメという渡り鳥が場所を移動するように、彼女もまた、自身のバックグラウンドであるイギリス、マレーシア、中国の文化の狭間で生きている。母国語である中国語が話せない彼女にとって、音楽は、言葉では言い表せない自分の一面を表現する方法となり、『YIAN』は癒しの手段として浮上したのだった。

 

ほぼ全曲のプロデュースとエンジニアを自ら手がけ、クリエイティブな表現を完全なまでに具現化した作品である『YIAN』は、アルバムというよりも世界観であり、Lucinda Chuaが生涯をかけて、自身の経歴やアイデンティティと和解する中で磨きあげられた、自己の存在を学び、明らかにするための姿勢であるといえるだろう。

 

3/24(金)に世界同時リリースとなる本作の国内流通仕様盤CDには解説および歌詞対訳を封入。輸入盤LPはクリア・ヴァイナルでのリリースとなる。本日より各店にて随時予約受付中。

 

 

Lucinda Chua – YIAN

Label: 4AD / Beat Records

release: 2023.3.24(Fri)

 

国内流通仕様盤CD

¥2,200+税

解説+歌詞対訳冊子

輸入盤LP (クリア)

https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=13240

 

Tracklist

01.Golden

02.Meditations On A Place

03.I Promise

04.You

05.An Ocean

06.Autumn Leaves Don’t Come

07.Echo

08.Do You Know You Know

09.Grief Piece

10.Something Other Than Years

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