2022/11/11
自分の存在を理解しようともがき続ける
『I Didn’t Mean to Haunt You』は、Quadecaによる本格的なコンセプト・アルバム第2弾であり、初の完全セルフ・プロデュース・アルバム。インターネット時代に台頭した、折衷的でトイルドなプロダクションとパノラマ的なストーリーテリングへの分岐点となる。Ben Laskyは、10年近くにわたってYouTubeでポップやラップの音楽と解説を作り続け、約200万人の登録者を獲得し、実験が拒絶されがちなこの世界でバイラルを巻き起こした。
Ben LaskyがQuadecaという名で活動するようになったのはずいぶん前のことで、無限の可能性を秘めた校庭での空想から生まれた。物理的な形を超越し、純粋な創造性を発揮できるようになったことで、彼は軽薄な評判を受け流し、新しい方法で既存のファン層とつながる機会を得た。Ben Laskyは『I Didn’t Mean to Haunt You』の孤立した世界に足を踏み入れたとき、Quadecaの音楽がどんなものかという先入観を持つ人々に、インターネットが存在しない真空地帯に存在するかのように、まずは没頭するように誘導する。
Quadecaがアルバムを作るには、分離したエゴが、遠慮もなく包括的な物語の中で生き抜くことを求める。前作『From Me To You』では、雪山を登るというモチーフを利用して、感情的回復力の物語を伝えていた。今回は、亡くなったばかりのゴーストの視点で描かれている。ゴーストは悲しみと成長を繰り返しながら、限界を迎えた自分の存在を理解しようともがき続ける。歌は、彼の過去と現在を描く。アルバムはウロボロス的な聴き心地で閉じ、好奇心を刺激して再聴を促す。
ビジュアルでは、美、孤独、罪悪感、死に焦点を当てたゴーストの物語を伝えようとしている。ビデオはトルコ、アイルランド、アイスランドの厳選された場所で撮影され、ヘッドフォンで空白を埋めるような心を束縛することなく、丁寧に命を吹き込もうとしている。『I Didn’t Mean to Haunt You』は、quinnとJane Removerと共に幅広い分野で活動展開する〈deadAir〉からの最初のQuadecaのプロジェクトとなった。
Quadeca – I Didn’t Mean To Haunt You
Label : deadAir
Release Date : November 11th, 2022
Stream : https://quadeca.ffm.to/ididntmeantohauntyou
Tracklist
1. sorry4dying
2. tell me a joke
3. don’t mind me
4. picking up hands
5. born yesterday
6. the memories we lost in translation
7. house settling (ft. Danny Brown)
8. knots
9. fantasyworld
10. fractions of infinity (with Sunday Service Choir)
11. cassini’s division (with Thor Harris)
category:NEWS
tags:Quadeca
2020/10/22
Animated by Ram Han パリのシンガーソングライターOklou。dj ouai、Miley Serious、Carin Kelly、Malibuらとコレクティブ〈TGAF〉を経て、〈NUXXE〉と合流、今年に入るとMura Masaとのコラボ、ベルリン発の映像プラットフォームCOLORSに出演するなど、活動の幅が広がっている。 そんなMarylou MaynielことOklouが9月にリリースしたデビューミックステープ『Galore』から「I didn’t give up on you」の映像作品を公開。韓国のアーティストRam Hanがアニメーションを担当し、Kevin Elamrani-Linceが監督を務めた。ポップで映画的な楽曲の流れ、エレクトロニック・ミュージックに対するOklouの多面的なアプローチがここでも強調されている。 Oklou – “Galore” Label : True Panther / Tap Records Release date : September 24 2020 Stream ‘unearth me’ : https://smarturl.it/unearthme Pre-order limited edition vinyl & tape : https://oklou.ochre.store/galore Digital pre-save : https://awal.ffm.to/galore Tracklist 1. little one 2. fall 3. unearth me 4. god’s chariot 5. galore 6. nightime 7. asturias (ft. Zero) 8. rosebud 9. girl on
2024/03/01
よく言えば後悔、悪く言えば忘却、呪縛からの自由へ How To Dress Wellが5月10日にリリースするアルバム『I Am Toward You』は、4年以上の歳月をかけ、その過程で進化を遂げてきた。パンデミックが私たちの生活を一変させた2020年初頭にスタートしたこのアルバムには、本人Tom Krellに加え、CFCF、Chris Votek、Joel Ford、Josh Clancy、Trayer Tryon、Brian Allen Simon (Anenon)、Aaron Charles Readら、たびたびコラボレートしてきたメンバーや新たな声が加わっている。先行シングル「New Confusion」と「No Light」がリリース。 「この作品(”New Confusion”)は、人間の記憶の限界と、世代間・人類間のトラウマを代謝することの難しさを知った上で、過去とどう関わるかについて歌っている。「よく言えば後悔、悪く言えば忘却」と私はコーラスで歌う。しかし、この呪縛から自由になる道があるとも歌う。」 「”No Light” は現代のLAを歌ったもので、言いようのない苦しみが渦巻いている場所です。LAのように、逆説的で基本的にはバップでもある。パンデミック(世界的大流行)の時に経験したある交流の後に書いた曲です。『マルホランド・ドライブ』のワンシーンのようなもので、私の家の裏の路地で、白いドレスを着た若い女性が地面を這って “豚のマスク “について叫んでいたんです。」 How To Dress Well – I Am Toward You Label : Sargent House Release date : May 10 2024 Pre-order : https://found.ee/HTDW-IATY Tracklist 1. New Confusion 2. Contingency/Necessity (Modality of Fate) 3. Crypt Sustain 4. No Light (feat. Anarthia
2025/04/29
収録曲「Infinis」がAVYSSでプレミア公開 セルフタイトルのデビュー作から4年、Aestumが新たなフルアルバム『STELLAE』を発表。全10曲からなるこのアルバムは、隠された回廊から果てしない星明かりのアンビエントへと超次元的な音の旅を描き、これまでで最も深みのあるサウンドを表現している。『STELLAE』は2023年から2025年にかけて録音され、デビュー作のシネマティックな壮大さを保ちつつ、より高揚感に満ちた新たな領域に踏み込んでいる。アルバムの基盤には、ライブパフォーマンス中に生まれた音の断片が使われており、それらがスタジオで丁寧に再構築 され、テクスチャ豊かな楽曲へと進化した。また、2曲は匿名のイギリス人プロデューサーpoolsとの共同制作で、 SoundCloudでの即興的なやり取りがきっかけとなり生まれたコラボレーション。そこでは、浮遊感のあるトランス、脈打つリズム、そしてボーカルが絡み合い、唯一無二な音の世界を生み出している。 この新たな作品でAestumは、2021年のリリースで築き始めた想像の世界を広げるような音の旅をさらに深めていく。初作が、トランス的で没入感のある音の風景や広がりのある雰囲気に 焦点を当てていたのに対し、STELLAEは空に目を向け、希望に満ちた 響きと心を打つ周波数で、まるで星空を音で描き出すような作品となっている。 AVYSS · Premiere: Aestum – Infinis AESTUM – STELLAE Label : Mizuha 罔象 Release date : May 25th 2025 Cover Art : Matyáš Maláč Mastering : Victor Muñoz https://mizuhamizuha.bandcamp.com/album/stellae Tracklist 01. Infinis 02. Confinis 03. Siderevm 04. Cassyth 05. Duna (feat. pools) 06. Lyramm 07. Axxs 08. Liquides (feat. pools) 09. Persei 10. Zetaphoria
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