2022/11/02
ニコニコ・アヴァン・プログレ・ボーカロイド
トラックメイカー時代を逆手に取った50年越しのアヴァン・プログレ。ニコニコ動画・Bandcampで話題沸騰のアヴァンポップ旗手・零進法の1stEP『0進法』が〈KAOMOZI〉よりリリース。
This Heat、Soft Machineを彷彿とさせる乱数じみた奇天烈なトラック、無邪気ささえ感じさせるチープな音作り、過激/破滅的ワードを連呼するボーカロイド。脳を揺さぶるアンバランスな異形の音楽で、彼は我々に呼びかける。コミュニケーション手段が発達した現代社会に一石を投じる「会話をやめよう」、誰もが知るロックの名曲を揶揄する「形骸か」、日常の失敗や不条理をシニカルに笑う「滅茶 めちゃ メチャ」など全四曲。Vaporwaveをはじめとした理想主義が蔓延る昨今、社会の片隅に余った皮肉と憎しみを一手に引き受けた零進法は誰にも止められない。現代に蘇ったネオ・ダダイズム・スピリット。アルバム・ジャケット及びトレイラーはレーベルオーナー・駒澤零が担当。
零進法 – 0進法
Label : KAOMOZI
Release date : 2 November 2022
Stream : https://linkco.re/amfUV0Ns
Bandcamp : https://kaomozi.bandcamp.com/album/0
Tracklist
01.会話をやめよう
02.形骸か
03.滅茶 めちゃ メチャ
04.FAST FAST FAST
category:NEWS
tags:零進法
2025/02/19
現代の寺山修司的世界観を描き出す 零進法がボーカロイド専門即売会「The VOC@LOID M@STER 58 (ボーマス58)」にて先行頒布していた1stアルバム『都市に生きる』が、2月19日(水)よりBandcamp販売とストリーミング配信を開始。かつての渋谷系的なサンプリング手法を発展させたジャンルを越境するようなアプローチと、都市生活者の「曖昧さ」「空虚さ」「不安」を描く歌詞が融合した作品になっている。 アートワークは〈KAOMOZI〉を主宰する駒澤零が担当。70年代の前衛シーンを彷彿とさせるコラージュと現代的なキャラクターによる対比が、今作のカオスな空気を簡潔に示しているとのこと。 『都市に生きる』は、チープな質感ながら身体性を感じさせるというR&Bにもポストパンクにも喩えることができるトラックに、ポップスとポエトリーの境目に立つように曖昧な合成音声のボーカルが載せられた作風。歌詞には「画像はイメージです」「アバじゃなくてアブなんだって」など、日々の生活で目にする味気ない文句やナンセンスな語句の羅列がモチーフとなっている。そうした要素から、喧騒の中で孤独を抱え過多な情報の中で輪郭を失った、都市生活者の「曖昧さ」「空虚さ」そして「不安」を表現しているという。 フィジカル版はboothにて購入可能。ダウンロードコード付きのアクリルキーホルダーや歌詞カード、背表紙ジャケットをパッケージングした仕様となっている。今回発売開始されるBandcampでは、ライブアレンジや初期バージョンの楽曲を含んだボーナストラックが3曲収録されている。ストリーミング版は”MONOQLO EDITION”として、ボーナストラックが収録されない代わりにBandcamp版と一部楽曲のアレンジや長さが異なる仕様となっているようだ。 零進法 – 都市に生きる Release Date : February 19, 2025 (Streaming / Bandcamp) Stream : https://linkco.re/NRAzvH5G Bandcamp : https://kenonary.bandcamp.com/album/metropolital-to-live-in-the-city Tracklist : 01. 都市に生きるための前奏曲 02. 無題の歌 03. 書を右手と外に道端に 04. ab or ava 05. あまぐも2 06. 画像はイメージです (Album ver.) 07. namae 08. 名義 納期 09. がやっがや 10. 通知 Bonus Track (Bandcamp Exclusive) 11. 書を右手と外に道端に(初期 ver.) 12. 画像はイメージです(初期 ver.) 13. 名義 納期 (Live ver.) Credits : プロデュース:zerobe(零進法), 駒澤零 イラスト, デザイン, フィジカル設計:駒澤零 音楽, ミックス, マスタリング, トレイラー映像, 写真, コラージュ:zerobe 調声:zerobe, 犬狸はに兎
2024/04/17
KAOMOZIより ミニマルに都市を想像する。個人的だが同時に政治的でもあると感じる日々の生活の中で、時折見え隠れする希望と絶望。矛盾するものが同時に空間に存在することの奇妙さ、そうした奇妙さのうねりの中に身を置く違和感と、どうしようもなさ。うるさく楽しげな日々は続いていく。いつかまだ見ぬ「君」 に出会う。 トラックメイカー・&&moreが1st EPのテーマに選んだのは自分と都市との関係だった。感染症、不況、既存のシステムの崩壊、世の中が大きく変動する不安定な時期に多感な時代を過ごした世代から見た東京は、様々なアンビバレンスと要素が交錯する混沌と人の影だった。内製的なElectronicサウンドが、ほんの少しの躊躇いをもってリスナーの生活にアクセスする。 ビジュアルにはモデルの曖寧を起用し、≪KAOMOZI≫オーナーの駒澤零が撮影を担当。ポップな色合いの中で撮られた写真や映像たちは、生活感とふんわりとした未来への手触りを予期させる。 &&more – そこに住むあなたへ Label : KAOMOZI Release date : April 17 2024 Bandcamp : https://kaomozi.bandcamp.com/album/–76 Stream : https://linkcloud.mu/581e6d21 Tracklist 1. 観光案内所 2. 東京より 3. ある横断歩道 (interlude) 4. 銀
2024/07/07
生活と理想の板挟み トラックメイカー・ラッパーとして活動するigaの2nd EP『BLUESKYFISH』が〈KAOMOZI〉よりリリース。 ニコチン、カフェイン、翼、夢、電車。ありふれた日常の風景のなかでどうしようもない気持ちになる自分と、かといってすぐに追いつけるわけでもないやるせなさ。愛している人には会えないし、ぼんやりとした心苦しさの中で、少しずつ目の前のことをやっていくしかない。嫉妬はあるけど、アニメの中のボーイミーツガールを見ていれば少しだけ大丈夫なような気もする。 生活と理想の板挟みになる毎日を朴訥にリリックに落とし込むigaのソングライティングは、リスナーの生活に寄り添いながらも、ほんの少し前へと進むための推進力をもって立ち現れる。ジャケットは〈KAOMOZI〉オーナーの駒澤零が描いたドローイングを使用してiga自身がコラージュを制作。既に発表となっている7/29開催のイベント「TACHISM vol.4」にて、igaのリリースライブが控えているほか、リリースを記念したZINEが発売される予定。 iga – BLUESKYFISH Label : KAOMOZI Release date : July 7 2024 https://big-up.style/cwhWDF8Cqj https://kaomozi.bandcamp.com/album/blueskyfish 1. Nikes 2. pallet 3. shikinami 4. olddays 5. true tears 6. 果て
人工的な音像と、動植物的世界を結びつけるピュアな視点
2/23 渋谷STUDIO FREEDOM
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photo by Elsa Kostic more