アニミズムを通して描く意識の質感|Heithがデビューアルバム『X, wheel』を発表

スピリチュアルエクササイズ

 

 

イタリア出身のHeithは自身のレーベル〈Haunter Records〉からリリースした過去の作品において、音の精神的側面とその宇宙論的可能性を探ってきた。

 

儀式的なアニミズムの研究を通して意識の質感を探求し、文化や音の影響に対して雑食的で普遍主義的なアプローチを取り続けた。『X, wheel』は、Heithのデビューアルバムであり、PANからの最初のリリースでもある。このアルバムは、アートと人生が切り離せない、彼のクリエイティブでスピリチュアルな実践への深いダイブ。

 

2019年3月から2020年1月にかけて、ミラノ、ローマ、フィレンツェの異なるスタジオで作曲・録音された11曲は、サイトランス、フリーフォーク、ストーナーメタル、ノイズ、初期電子音楽まで、様々なスタイルの世界を循環しながら、ヴィジョンの一部であることを保っている。

 

「Letter 4」では、コラボレーターであるLeonardo Rubboliの曲がりくねったギターのメロディーがよろめき、2曲目の「Dero」では、様々なサイン波のラインと西洋のダイアトニックスケール以外のトーンシステムの層が循環している。『X, wheel』は、不協和音と多様性の渦の中心に静かに鎮座し、様々なアイデア、ムード、感情のスペクトラムを簡単に移動する。「Stoned Witch」では、リバーブとディストーションの不協和音からJesse Osborne-Lanthierのシンセのメロディーが見え隠れする。「Ensemble For Somnambulists」では、Aase Nielsenの孤独なサックスがノスタルジックなヒプナゴジックノワールを彷徨う。

 

Heithは、様々な哲学やフィクションを、直線的な時間の外側に存在する音のタブローにまとめ上げる。タイトルのホイールが回転するとき、それは繰り返しをもたらすのではなく、むしろ絶え間ない変化と動きをもたらし、無限大へと螺旋を描く。この作品が持つ催眠的な性質は、アルバムのライナーノーツに反映されている。これは、Heith自身の日記をもとに、非音声的アルファベットと、Pietro Agostoniと開発した言語実験「Angel’s Hair」で構成された、ある種のコラージュ。ZUのドラマーJacopo Battagliaとディジュリドゥ奏者Fabio Goldanigaの参加により、『X, wheel』はスペクトルの振動を意識に変えるエクササイズとなった。

 

 

 

Heith – X, wheel

Label : PAN

Release date : 7 October 2022

Your Element (a spell of equality) : https://pan.lnk.to/YourElement

 

Tracklist

1. Heith, Leonardi Rubboli – Lettera 4

2. Dero

3. The hermit

4. a Venus flytrap in the circus lodge

5. ()()(), 21, wheel of fortune

6. Psychic Mathrooms

7. Enter Lemuria

8. Your Element (a spell of equality)

9. Stoned Witch

10. Heith, Leonardi Rubboli – Interlude

11. Heith (ft. Aase Nielsen) – Ensemble For Somnambulists

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