2022/04/13
韓国伝統楽器と現代のクラブサウンド
Jaeho Hwangは、ロンドンのエレクトロニック・ミュージック・シーンの中にいた10年間で培ったガバやインダストリアルのリズム構造と、韓国の伝統楽器を織り交ぜた実験を繰り返す。
2019年のEP『Non-self』に続くスピリチュアルな作品『Inner-self』は、仏教のレンズを通して現代の生活を考察している。しかし、『Non-self』がデジタルな風景やクラブのフロアでグリッチ的に自己溶解していたのに対し、『Inner-self』は韓国での過去を振り返り、ソウルのモダンな風景の中で人々や文化の響きを探求している。
過去に手を伸ばしたいというJaeho Hwangの望みは、個人的なものである。2020年、彼はロンドンからソウルに戻り、母と一緒に過ごした。そして、2021年「私の人生で最も衝撃的で、悲しく、奇妙な出来事」という母の死を迎えている。
リードトラック「Betweenness/사이」の自主制作ビデオでは20世紀初頭のソウルの暮らしのアーカイブ映像に、100年後のJaeho Hwang自身の日常を織り交ぜた作品となる。踊る、働く、道を歩く、多くの行動は世紀を超えても変わらない。
「母が亡くなったこの時期、故人がこの世の私たちにどのような影響を与え、どのような変化をもたらすのか、どのような意味が残されるのかを考えることに没頭していました。」- Jaeho Hwang
このアルバムでは、韓国の伝統楽器が現代のクラブ・サウンドと出会い続けている。Jaeho Hwangが初めて自分のボーカルを使った曲も含まれており、彼の歪んだ声は悲しみと怒りの原初的な叫び声となっている。1935年に珍島で生まれたKimは、母親から習ったシャーマニズムの歌と儀式によって亡くなった人や生きている人の魂を浄化することができると信じていた。そして『Inner-self』は過去と現在が交わるスペースを作り出し、カタルシスと時間を超越したレコードとなった。
Jaeho Hwang – Inner-self
Label : CHINABOT
Format : Digital / Tape
Master : Justin Randel
Artwork : Jaeho Hwang
Release Date : 1st June 2022
Pre-order : https://chinabot.bandcamp.com/album/inner-self
Tracklist
1. Dissolution
2. Yellow Eardrum
3. Betweenness/사이
4. On the Way to the End
category:NEWS
tags:Jaeho Hwang
2025/09/05
ZONe ENERGYとのコラボソング サウンド・ギークなアーティスト6人によるJ-POPプロジェクトPAS TASTAによる、今年初リリースとなるシングル曲「THUNDA」がリリース。 本楽曲はZONe ENERGYとのコラボレーションソングとなっており、メンバーが実際に体験したスタジオでの感電事件から着想を得た、爽快で疾走感のある彼らなりのJPOP×インディーロックサウンドが展開されている。 MVも公開され、制作はクリエイティブユニット「tsuchifumazu」が担当、楽曲の世界観を拡張させじわじわとバグっていく日常を映像化した内容になっている。 PAS TASTA – THUNDA Release date : September 5, 2025 Mixing & Mastering:phritz Artwork:tsuchifumazu Stream : https://linkco.re/vDt4echF
2021/01/08
MVを手掛けたのはHana Watanabe 玉名ラーメンが2021年最初の新曲となる「fake ID」のMVを公開。 今作は、クラブのエントランスのドキドキ感から着想を得ており、実体験をもとにしているとのこと。さらに、MVに登場するかわいいFake IDキャットは玉名ラーメンの最新オリジナルキャラクターとなっている。映像を手掛けたのは、先月自身初となる個展「光る雨」を開催したヴィジュアルアーティストのHana Watanabe。
2021/03/12
悲劇的な死と再生の物語 Saphy Vongはタイの難民キャンプで生まれた。アルバムジャケットに写っているのはクメール・ルージュから逃れてきたSaphyの両親と姉である。 今作『2562 Neon flames』は、Saphy Vongの新たな名義Neo Geodesiaの1stアルバムであり、2019年に亡くなった彼の母親Chun Lengに捧げられている。カンボジアのもとになった、かつて存在したクメールという王国。そのクメールの新年を祝う神聖なお祭りと母親の突然の死と喪失感を共存させた、死と再生の物語。 2019年4月11日、プノンペンの病院に入院している母親に会うためにSaphyはロンドンからカンボジアに向かっていた。数ヶ月前から計画されていた家族旅行の一週間前に母親が突然体調を崩して入院、生存率が低い手術を受けることに。しかし、中国での乗り継ぎで便が遅れてしまい、プノンペンに降り立った時にはすでに母親は亡くなっていたという。 このアルバムはいくつかのセクションに分かれており、絶望のような悲しみと恐ろしいほどの美しさが共存し、あらゆる感情が分裂した物語を形成している。彼はカンボジアの路上で祝祭を見つめながら、生と死、家族について想う。 Saphy Vongは、グラインドコアやポストハードコアバンドでのプレイを経て、Lafidki名義で〈Orange Milk〉から作品をリリースし、現在はレーベル〈Chinabot〉のファウンダーでもある。NEO GEODESIA名義の今作はカンボジアの伝統的な祝祭サウンドを軸に、EDM、クメール・カラオケ・ラブソング、メタル、トランス、アンビエントを融合させたユニークで感動的な作品に仕上がった。4月11日に〈Chinabot〉よりレコードやカセットでもリリースされるとのこと。 NEO GEODESIA – 2562 Neon Flames Label : Chinabot Format : Digital / Tape / LP Release Date : 11th April 2021 Stream / Order : https://chinabot.fanlink.to/Neogeodesia Tracklist 1. Avant-goût de Kralan 2. Fanta Rouge 3. Sceptic Shock Airlines 4. Wat Ang Ta Minh វត្តអង្គតាមិញ 5. Decarcassed By 2562 Neon Flames 6. Peritonitis Miasma Roses 7. 37
6曲入りデビューEP『EQ』をリリース
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〈SONICMANIA〉Official Repost by AVYSS
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20年代型ネオ解釈邦楽カバーコンピLP版発売
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