人生の終わりを迎える、オアフ島にて|OST『I Was a Simple Man』が発表

Alex Zhang HungtaiとPierre Guerineauが制作

 

 

Christopher Makoto Yogi監督の映画『I Was a Simple Man』のサウンドトラックが、Jesse Osborne-Lanthier、Will Ballantyne (City)、Pierre Guerineau (Essaie Pas)によるレーベル〈Éditions Appærent〉より発表。音楽は、Alex Zhang Hungtai (Dirty Beaches, Last Lizard) とPierre Guerineauが手掛けている。

 

『I Was a Simple Man』は、ハワイ・オアフ島北岸の田園地帯を舞台にしたゴーストストーリー。人生の終わりを迎えようとする男のもとに、過去の亡霊が訪れる。4つの章から構成されており、家族の歴史と神話や夢の論理と超現実主義を取り入れている。分裂した家族のタイムシフトと万華鏡、現代のホノルルの高層ビル、オアフ島の牧草地、最後にあの世へ連れて行ってくれる。

 

サウンドトラックは、映画に登場するハワイへの繊細でエレガントな賛歌であり、緑豊かで、月光に包まれている。島の音、Alex Zhang Hungtaiのサックス、レコードに散りばめられた雨粒のようなピアノ、孤独な幽霊のような独り言、このレコードは訝しげな静けさを保っている。無と無への問いかけ。

 

制作プロセスの重要な部分は、何度も何度も繰り返し聴いて、編集し、フラットにしていくことだった。この対話によって、記憶していないものへの永遠の回帰、あるいは呪文を感じさせるレコードが生まれた。台湾の仏教的儀式のフィールドレコーディングは、ノイズ、サックス、ピアノ、シンセサイザーと並ぶ。その中でメロディーは消えたり現れたりしながら、夢のようなタイムシフトを映し出している。

 

『I Was a Simple Man OST』は3月21日にCDとデジタルで発売され、映画は3月3日からCriterion Channelにてストリーミング配信されている。

 

 

Alex Zhang Hungtai & Pierre Guerineau – I Was a Simple Man (Original Motion Picture Soundtrack)

Label : Éditions Appærent

Release date : 21 March 2022

Bandcamp : https://editionsappaerent.bandcamp.com/album/i-was-a-simple-man-original-motion-picture-soundtrack

 

Tracklist

1. Let It In

2. Masao

3. The Hollow Tree

4. Eternal Return

5. On The Run

6. Salt

7. Grace

8. Spirit Calling

9. There Was Once a Time When You Could See

10. Eclipse

11. I Know You’re Not Really Here

12. Another Realm

13. Red Moon

 

Produced, recorded and composed by Alex Zhang Hungtai and Pierre Guerineau

Mastered by Jesse Osborne-Lanthier and Pierre Guerineau

Design and layout by Jesse Osborne-Lanthier

category:NEWS

RELATED

FEATURE