2022/01/26
深夜の静かな絶望のためのデザイン
不眠症には光沢がある、不義理な夜中、孤独の生々しさ。2020年の春、ベルリンで最初のロックダウンが行われたとき、Courtesyは慢性的な不安の発作で朝の4時に起き、シンセサイザーでコードを弾いて頭をすっきりさせていた。そして、睡眠を誘うためにメロディーを作り、音楽理論の勉強を深めていった。この作品は、Lee Krasnerが夫のJackson Pollockを亡くした後に描いた一連の作品にちなんで名づけられた。「彼女は眠れず、夜中にこれらの抽象画を描きました。」とCourtesyは語る。
Courtesyのデビュー作であるアンビエント・トランスEP『Night Journeys』は、彼女が2018年に設立した、音楽と現代アートの世界を横断するレコード、書籍、プログラミングをプロデュースするレコードレーベル/アートプラットフォーム、〈Kulør〉から3月25日にリリースされる。
10年以上にわたってDJとしてのキャリアを積んできた彼女は、「ようやく言いたいことができた。」という地点に到達した。「そこまで到達しないと、制作に飛び込む意味がない。その過程では、果てしない掘り下げとリサーチが必要だった。DJセットでは、テクノのトラックにパッドを重ねて、自分が思うムードを作り出していました。」そして、彼女は90年代のトランスに惹かれていく。
EPの中には、Sash!の「Stay」のエアリーなボーカルや、L.S.Gの「Hearts」など、90年代の痕跡がある。「Night Journeys」を通して、Otto Vik Mathisenが奏でるモジュラー・アルペジオに高音パッドが重ねられている。「Night Journeys II」ではSophie Joeのヴォーカルが布を膨らませるように響く。「Night Journeys III」では、Luka Aronが奏でる、幻覚のように鮮明で遠いギターが現れる。また、5月5日のBerghainのメインルームを皮切りに、Courtesyのデビューライブツアーが行われるとのこと。『Night Journeys』は、Courtesyの深夜の静かな絶望のためにデザインされたナハトムジークを象徴している。
Courtesy – Night Journeys
Label : Kulør
Release date : 25 March 2022
Bandcamp : https://kulorco.bandcamp.com/album/night-journeys-kul-r-011
Tracklist
1. Night Journeys I
2. Night Journeys II
3. Night Journeys III
4. Night Journeys IIII
category:NEWS
tags:Courtesy
2020/09/18
Mall BoyzによるMVも公開 2019年から2020年にかけてシーンを問わず最も注目され、圧倒的な存在感で同世代から強く支持されるTohji。約1年ぶりのリリースとなった前作「プロペラ」では、キッチュで荒いCGベースのMVと独特のサウンドで日本のヒップホップ/トラップに新たな価値観を提示したが、今作「Oreo」はそれに続く今年2曲目のシングル。 5月にYoutube上で公開された「on my own way -mall screw mix- [ASMR 子攫い]」、6月にSoundCloud上でリリースされた「White Dolphins」に続くようなアンビエントな想像力を持ちながら、夏の終わりを感じさせる軽快でトランシーなトラックは、数年ぶりとなるTohji自身によるプロデュース。そして共同プロデューサーとしてMURVSAKIの名前もクレジットされている。アートワークは前回同様eternalusaが担当し、同時公開されたMVはMall Boyzのメンバーが手がけた。 既存の枠組み囚われない実験的なサウンドや独自のビジュアルは、既にFADERなどを含む海外メディアにも取り上げられており、グローバルなアーティストと自在に交流しながら活動するTohjiが新たな局面を迎えつつあることを感じさせる。 https://www.youtube.com/watch?v=TWlCTQzkjQM&feature=youtu.be Tohji – “Oreo” Release date : 18 September 2020 Stream / Download : https://linkco.re/3qmu6yta
2021/02/09
ボーカルはSophie Thornton グラスゴー拠点のDJであるTAAHLIAHが、プロデューサーとして正式なデビューシングル「Brave」をリリース。 これまでにSOPHIE、Eris Drew、100 gecsなどと共演してきたTAAHLIAHは、スコットランド・オルタナティブ・ミュージック・アワード(SAMAs)にノミネートされた初の黒人トランス・アーティストであり、ノミネートされた2部門で受賞も果たしている。元々DJとしてベルリンなどで活躍していた彼女は、他人の曲をプレイするのに飽き、プロデューサーとしての道を歩み始めたようだ。 今作ではコラボレーターのSophie Thorntonがボーカルを務めており、TAAHLIAH自身がトランスであることを受け入れた経験を反映させているとのこと。普遍的なポップネスも兼ね備えたサウンドと勇気を伝えるそのメッセージは、SOPHIEの意思を引き継いでるようにも見える。同時公開された映像の3DアニメーションはCaroline Vangが手掛けている。 TAAHLIAH – Brave Label : untitled recs Release date : 5 February 2021 Stream : http://bit.ly/TAAHLIAH-BRAVE
2018/08/31
uonによってカセットでリリースされた傑作アンビエントコンピがレコードで再リリース決定。 2016年にuonによりひっそりとリリースされながらも、その評価の高さから名作アンビエントカルトコンピとして知られる『bblisss』がレコードとして再リリースされる。 uonの別名義DJ Paradiseをはじめ、Huerco Sの別名義Pendant、mdoの別名義Enamel、ExaelことNaemiなど、収録アーティストそれぞれが別名義を使用しており、その匿名性も当時話題になった。 boomkatのサイトからオーダーができるようだ。こちら。 ホワイトバイナル300枚限定。 Tracklist 1 Ulla Anona – Moon 2 Pendant – Des Vieux Temples 3 DJ Paradise – Ssumo 4 Billington & Tramposh – Live January 13 2016 5 Enamel – Quad 6 DJ Paradise – Mbizi (R) 7 Naemi – Procel (Original Mix)
at 千駄ヶ谷Territory Gallery
more
WE HATE ALL
more
1/20 SPREADにて初ワンマン開催
more