2021/10/29
あるものが別のものに変化するプロセス
かつて、Hype Williamsのメンバーとして、そしてInga Copelandの名前でも活動していたロンドン拠点のアーティストLolinaが〈Deathbomb Arc〉より新作アルバム『Fast Fashion』をリリース。
『Fast Fashion』では、ネットで動画を観ているときや道を歩いているときに録音されたボーカルテイクや、携帯での録音が、長尺コラージュとして再サンプリングされている。収録曲「Mark Ronson’s TED Talk Intro (Using Computer Remix)」では、サンプリングに関するレクチャーを、どのカテゴリーにも収まりきらないトラックに再構成。リラックスしたビートが、吃音に変わり、ジョークが抽象的な状況に変わり、反復によって意味が変化する。異なるパート間のトランジションがリスニング体験を決定づけ、”Fast Fashion “は、あるものが別のものに変化するプロセスを明らかにする。
Lolinaの5作目のアルバム『Fast Fashion』はデジタルですでにリリースされており、レコード版は2022年初頭に発売予定とのこと。
Lolina – Fast Fashion
Label : Deathbomb Arc
Release date : 27 October 2021
Stream : soulspazm.ffm.to/fastfashion
Bandcamp : deathbombarc.bandcamp.com/album/fast-fashion
Tracklist
01 Looking for a Charger but Only Works on Batteries
02 Mark Ronson’s TED Talk Intro (Using Computer Remix)
03 Advisor
04 A Really Spectacular Situation
05 Fast Fashion
Mastered by Amir Shoat
category:NEWS
tags:Lolina
2019/02/06
Inga CopelandことLolinaの新たなライブ盤『Live in Geneva』をリリース。 Hype Williams終了後も、Dean Blunt同様に活動スタイルもオリジナルなスタンスでアンダーグラウンドに在り続けるInga Copeland。彼女が2015年頃使用しているLolina名義でライブ盤『Live in Geneva』をリリースした。 『The Smoke』以来の新作となる本作は、昨年9月に行われたジュネーブの実験箱cave12でのライブを録音したもの。ライブ盤としては2016年にリリースされた傑作『Live in Paris』に続くものであり、現在彼女のbandcampでCDが購入できるが、『Live in Paris』と同様に今後ヴァイナル化する可能性もあるだろう。 オーダーはこちらから。
2019/10/17
10月21日から2年間使用 Arcaがニューヨーク近代美術館のロビー用にサウンドトラック『Echo(Danny the Street)』を制作。今後2年間は、その楽曲がロビーで再生されるとのこと。 4か月間の改修工事を経て10月21日に再開するMoMAことニューヨーク近代美術館のロビーで新たに鳴り続けるサウンドトラック『Echo(Danny the Street)』。AIを使用し、2度と同じようには鳴らないシステムが導入され、常に変化するサウンドトラックになるようだ。 https://www.instagram.com/p/B3r2X-Ol5Aa/
2021/06/23
会話の中の言葉を抽出 重力に逆らうようなテンションの上昇と下降、ぎっしりと詰まったグリミーなパターンと爆音のオーバードライブ・キックのコレクション、そして人間の声を音源としてアクースマティックかつデジタルに処理をする為の舞台。プラハのレーベル〈Genot Centre〉よりエジプト拠点のアーティストABADIRの新作アルバム『Pause/Stutter/Uh/Repeat』のリリースが発表。 コミュニケーションの掴みどころのない痕跡や、会話の間のゴースト・ノート、聖歌隊のサンプリングなどが、このアプローチの基礎となっている。複雑なドラムロールの音を引き立て、押し上げ、限界を超えて捻じ曲げる。金属製の合成物が衝突、変形、破裂する音を加えて、打ちつけるベース。FRKTL、Ice_Eyes、Fausto Mercier、ZULIによるリミックスも収録。 “日常の会話の中で、私たちは音節を実際の長さよりも延ばす、ため息、舌や唇を鳴らす、笑う、そして繰り返す。このような挿入的な言葉や詰め物は、私たちの会話には不要なものであり、アイデアの流れを妨げるものでさえあると考えられるかもしれません。しかし、耳を澄ますと、そこには、迷い、スリル、不快感、不確かさ、驚き、恥ずかしさ、熟考、あるいは意味を求める苦悩など、より深い意味と感情が込められていることに気づくでしょう。私は、一貫性のある会話の中から繰り返し発せられる言葉を抽出し、それらの音の断片を聴けば聴くほど、私たちの意味のやり取りは常に断片化されていることに気がつきました。この圧倒的な断片感がコラージュ構造を生み出し、作品に解体されたドラマチックで映画的なサウンドを吹き込みました。この意味で、作曲におけるコラージュ技法は、私たちが会話の中の小さな発話から意味を構築する方法を反映しています。『Pause/Stutter/Uh/Repeat』は、見落とされているコミュニケーション、暗黙の表現、捉えどころのない意味を蒸留したもので、すべて1音節の発話に還元することができ、最終的には、意味を再確認するためのキャンバスとなりました。私はこの作品を、ブレーメン芸術大学の修士課程「デジタルメディア」の卒業プロジェクトとして提出しました。” ABADIR – Pause/Stutter/Uh/Repeat Label : Genot Centre Release date : 4 July 2021 Pre-order : https://genot.bandcamp.com/album/pause-stutter-uh-repeat Tracklist 1. I 2. II 3. III 4. IV 5. V 6. VI 7. VII 8. IV (FRKTL Hyperstition Remix) 9. III (Ice_Eyes Third Eye Exercise Remix) 10. VII (Fausto Mercier Notif Tournament Remix) 11. V (ZULI WM Remix) Recorded, produced & mixed by Rami Abadir Artwork & tape design by Sam Lubicz Mastered
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