2021/08/30
エクペリメンタル・ヴィナハウス
アジアのエレクトロニック/エクスペリメンタルな音楽シーン、またはアーティストにフォーカスしたレーベル〈CHINABOT〉からベトナム・ハノイを拠点にするデュオPilgrim Raidのデビューアルバム『Anna Agenda』のリリースが発表。AVYSSにて収録曲「Cardboard Creek」をプレミア公開。
2019年にハノイ郊外で結成されたLong TrầnとVuong ThienによるデュオPilgrim Raidは、ローカルのノイズ / 電子音楽のシーンで育ってきた。今作は2000年代のベトナムで過ごした子供時代へのノスタルジーに満ち、重くリバーブをかけて沈ませたサンプルが夢の続きのような世界を見せてくれる。「サンプルは私たちの子供時代のものが多くを占めています。それはVTV(国営放送)の古い録画です。特にテレビのレポーターの声は、子供の頃のぼんやりとした記憶を振り返ったときに、最も印象に残ってるんです。」と、Pilgrim Raidは語っている。ハノイ郊外で過ごしてきた10代の子供の記憶、放課後にベッドルームで何時間も音楽を作り、その後バイクで街に出かける。青春の記憶を閉じ込めたサウンドトラックアルバム。
AVYSSのSoundCloudで公開した「Cardboard Creek」は、ベトナムのEDMとも評される「Vina House(ヴィナハウス)」を彷彿とさせる。これはベトナム特有の低音の効いたスピード感のあるEDMで、ヨーロッパのダンスミュージックに対するベトナムからの回答のようなもので、国中のカフェやバーで流れているとのこと。
Pilgrim Raid – Anna Agenda
Label : CHINABOT
Release date : 1st October 2 021
Format : Digital / Tape
Master : Zach Sch
Artwork : Ha An h
Buy : https://chinabot.bandcamp.com/album/anna-agenda
Tracklist
1. Plastic son
2. Cardboard creek
3. Noi bai
4. Allivual sky
5. Xao bot
6. Snow peak
7. Thit ong
8. Dam vinh ky
9. Thien than va ac quy
10. Bong lai tien canh
category:NEWS
tags:Pilgrim Raid
2024/10/23
新曲「Hold’em」リリース 日本とアメリカをルーツに持つプロデューサー/シンガーで、クラシック音楽の訓練を受けたピアニストであり、様々な分野で活躍するGolinがアルバム『sensor』のリリースを発表。ssalivaとIvan Chengのコラボ曲を収録。リードシングル「Hold’em」をリリース。 『sensor』は日本とアメリカ中西部で育ったGolinの記憶、夢、解離を封印する。楽曲は彼女のアイデンティティと経験を形成してきた多くの中間状態をマッピング。光の明滅、影絵、高速道路、ホテルは、ポップスやフォーク、詩的な呼びかけや雰囲気に変換される。 「Hold’em」は、クラシックとサイバーパンクが衝突し、古代と産業が空間を闊歩する。子供のようなヴォーカルが、彼女自身のギターとIvan Chengのクラリネットと交錯しながら背景に広がる。 Golin – Hold’em Release date : October 23 2024 Artwork by Sathyan Rizzo Stream : https://golin.ffm.to/holdem – Golin – sensor Release date : November 22 2024 Tracklist 1. シナボンが波のうねりに変わる 2. Hold’em 3. Hilton Havok 4. Floor 4 5. Circuitries Round The Shape Of Your Heart 6. Twin City 7. Slow Car To Fukuoka 8. Spoon Bridge 9. Sweet N Low (ケーキの中の夢みたいなもの) feat. Ssaliva
2022/04/07
『クレイモア』や菅野よう子の影響 ベトナム系カナダ人のエレクトロニック・プロデューサー、映像作家、ヴィジュアルアーティストであるx/oがデビューアルバム『Chaos Butterfly』を〈Precious Metals〉よりリリース。 『Chaos Butterfly』は、メタモルフォーゼを通して探求されるカタルシスと自己実現の物語。万華鏡のように自由で美しい悪夢への旅であり、劇的変化と優しさを表現する。1st EP『Cocoon Egg』のテーマを発展させ、異なる視点からパラレルワールドを構築したアルバム。 アルバムは、悲しみと怒りの渦の中でトラウマを克服するアンチヒーロー、内なる癒しと赦しの中に本当の強さを見出す復讐の精神についてを描く。社会的ジェンダー概念を超えるための寓話であり、自己受容の旅であり、x/o自身のノンバイナリーアイデンティティへの道のりを反映している。 この旅を通して、x/oは、ソフトとハード、内面と外面、冷静さと怒り、騒がしさと静かさなどのコントラストを利用し、概念的・音楽的に男性型・女性型を引き離し衝突させる。このシンボリズムと影響のシステムは、パターンの二重性を明らかにする。 x/oは、『ファイナルファンタジー』の世界観、アニメ『クレイモア』に登場する半人半妖の戦士、そしてベトナムの実在の伝説「Trưng Sisters」を参考にして、異質ながらも相互の影響を融合させた。また、菅野よう子、Bone Thugs-n-Harmony、Deftones、Massive Attack、Orbital、Aaliyahなどのアーティストからインスピレーションを得て、簡単にはカテゴリー分けできないような作品を生み出した。 x/o – Chaos Butterfly Label : Precious Metals Release date : 4 April 2022 Buy / Stream : https://ampl.ink/xo-Chaos-Butterfly Vinyl : https://boomkat.com/products/chaos-butterfly Tracklist 1. Chrysalis Wrath 2. Red Alert 3. Indigo Drop 4. Promise : Armour 5. Initiation Relic 6. Locking In 7. Fight or Flight 8. Cyclone Scream 9. Mirror Shard 10. Final Wingspan 11. Hea11ng ca11
2021/04/23
堕天使が作った地獄の首都 東京を拠点に活動するパフォーマンス・アーティスト兼オーディオ / ビジュアル・プロダクション・デュオのMIRA 新伝統は、共同設立者であるHonami Higuchiの日本での性的虐待やセックスワークの実体験をもとに、2019年にウィーンを拠点とするレーベル〈AMEN〉から初の映像作品「Torque」を発表。その後、ナイトクラブ、ギャラリー等でのパフォーマンス、Hong Kong Community RadioやInternet Public Radioでの自身のラジオ番組のホストも務めており、Yves Tumorの日本公演のオープニングアクトを担当するなど、日本の芸術・音楽シーンの内外で認知を高めている。 そんなMIRA 新伝統が、新曲「Axsys Pandemonium」をMVと共にリリース。今作は幡ヶ谷Forestlimitにて毎週開催されているパーティー「K/A/T/O MASSACRE」が新しい試みとしてNFTオークションを取り入れて行った「N/F/T MASSACRE 001」で初披露されたもの。 Axsys Pandemoniumの背景 パンデミックが私たちの音楽シーンに与えた影響を他の人たちと同様に経験する一方で、東京、特に私たちが住んでいる渋谷では、90年代とY2Kの文化が復活し、主流の消費者主義的なファッションと音楽が中心になっていることを観察していました。 そこで、CCRUやMark Fisher、Kodwo Eshun等に影響を受けた時代の異なる記憶を呼び起こし、それを私たちの現在と結びつけたいと思いました。ほとんど家に閉じこもり、ネットを中心とした生活を送り、外に出て積極的に未来を見つけようとするのを待っているのです。 制作面では、ギャバやジャングルを彷彿とさせるようなビートに、堂々としたデジタルサウンドをデザインすることを目指しました。 タイトルの「Axsys」という部分は、Eshunの生徒が書いた妄言から来ています。”また、”Pandemonium “はミルトンの”Paradise Lost”に登場する堕天使が作った地獄の首都を意味しています。 MIRA 新伝統 – Axsys Pandemonium Release date : 21 April 2021 Buy : https://mirashindento.bandcamp.com/track/axsys-pandemonium
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出会いからEP『Soul Kiss』に至るまで
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