2021/02/25
父親の死と、トッド・マクファーレン作品
〈PTP〉〈Hyperdub〉から作品をリリース、そして解散した〈Bala Club〉の共同ファウンダーだったロンドンのプロデューサーEndgameが、自身が立ち上げた新興レーベル〈Precious Metals〉からデビューアルバム『Surrender』のリリースを発表。
今作において「死」は大きなテーマとなっており、喪失感と絶望の中に自分にとっての意味を見出すことについての個人の記録。父親の最期の瞬間を回想し、その悲しみを利用して現実を曖昧にすることでトッド・マクファーレンの作品(例えば『スポーン』)のような朽ち果てた世界観を作り出しているという。また、今作はEndgameのボーカリストとしてのデビュー作品でもある。他にもOrgan Tapes、Yayoyanohが客演で参加しており、ジャケットのイラストはVXXII、写真は〈PC Music〉のHannah Diamondが担当している。
先行公開された「Faithless」や、カオティック・ハードコアバンドConvergeのアルバムタイトルから由来する「No Heros」など、嘆きと悲しみの全11曲。薄暗いクラブの煙の中にいる浮かび上がるゴーストと陰鬱で美しい世界。
Endgame – Surrender
Label : Precious Metals
Format : LP (digital & vinyl)
Release date : 9 April 2021
Pre-order : https://endgamexo.bandcamp.com/album/surrender
Tracklist
1. Faithless
2. Barbed Heart ft. Yayoyanoh
3. The Shadow of Death
4. No Heroes
5. Requiem
6. Bodies
7. Exhumed ft. Organ Tapes
8. Sacrifice
9. Abyss
10. Lacerate
11. Tunnels
Illustration : VXXII
Photography : Hannah Diamond
Design : Venom–s Studios
Mastering : John Hannon
Distribution : Cargo
category:NEWS
tags:Endgame
2020/09/29
Severin Glanceのデビュー作を発表 〈PTP〉〈Hyperdub〉、そして解散した〈Bala Club〉から作品をリリースしていたロンドンのプロデューサーEndgameがニューレーベル〈Precious Metals〉を立ち上げた。 長年放送してきた自身のNTS Radioでの番組を発展させるような形でスタートさせるレーベルは、まだ発掘されていないアーティストに光を当て、アンダーグラウンドの真の不条理を反映させることを目的としている。 レーベル第一弾として発表されたのはサウスロンドンのアーティスト、Severin GlanceのデビューEP『Caveat』。 多幸感とディストピア的なクラブ・ムーブメントの脈動を蒸留した内容で、心の傷と希望のストーリーを語るこの作品は、彼が過ごした青春時代の過ちについて考え、「二面性を認める」というもの。ダンスホール、トランス、トラップ、シューゲイザーの破片が、雨の中の車のライトのように互いに反射し合う。誰もいないクラブのサブルームからは、「Threshold ex」の煌びやかなシンセとベースが鳴り響き渡り、ヴォーカルサンプルが交差する。 Severin Glance – “Caveat” Label : Precious Metals Release date : October 16 2020 bandcamp : https://preciousmetalsx.bandcamp.com/album/severin-glance-caveat Tracklist 1. Caveat 2. Reign 3. Sayal 4. Thrershold ex
2018/11/01
Toxe、Swan Meat、Endgame、Malibuが参加した『cocoon egg』のリミックスEPがリリース。 昨年Quantum Nativesからリリースされたx/oの『cocoon egg』はエレクトロニックアンビエントの素晴らしい作品であった。x/oはQuantum NativesやEternal Dragonzからリリースを重ねており、またヴァンクーバーのコレクティブ/イベントs.M.i.L.e.のレジデントでもある。そんなx/oの『cocoon egg』が解体と再解釈により、新たな作品『cocoon egg remixed』として蘇る。 今回のリミックスプロジェクトには先日来日公演を行なったToxe、『cocoon egg』のマスタリングも担当していたSwan Meat、Bala ClubのEndgame、そしてサイドプロジェクトDJ Lostboiでも活動するMalibuの4組が参加している。それぞれのカラーが存分に発揮されており、個人的にはMalibuの尊いピアノリワークが響いた。 Quantum Nativesから本日リリース。アートワークはx/o、マスタリングは今回もSwan Meatが担当している。ダウンロードはこちらから。 またx/oは、今回のリミキサーの1人Endgameのリミックスプロジェクト『Consumed (RMX)』に先日参加していた。他にもPTPのViolence、Prison ReligionのFalse Prphtも参加しており、こちらも要チェックである。
2020/01/09
3月20日リリース Photo by George Nebieridze ベルリン拠点のボーカリスト / コンポーザーLyra Pramuk がデビューアルバム『Fountain』を、Ben Frostの作品もリリースするアイスランドのレーベル〈Bedroom Community〉から発表。 アルバムタイトル『Fountain』は彼女のファミリーネームPramukから由来する。それはチェコ語で泉や噴水を意味するという。彼女のことは、昨年リリースされたHolly Herndonの3rdアルバム『PROTO』にも参加していたことで名前を覚えている人もいるかもしれない。クラシックなボーカリズムと、ポップミュージックとしての強度を持ち合わせた『Fountain』は未来のフォークミュージックと称される。Lyra Pramukの声のみで生成、再構築、再配置された全7曲。アートワークはDonna Huancaが担当。 Lyra Pramuk – “Fountain” 01. Witness 02. Tendril 03. Xeno 04. Mirror 05. Cradle 06. Gossip 07. New Moon Pre-Order : https://lyrapramuk.bandcamp.com/album/fountain
リアル、バーチャル、ARが重なり合う more
最新アルバム『Believer』でコテージコア、テクノラスト、2000年代のラップを融合 more
生活と感情、白昼夢のような虚構
more