2021/01/15
サウンドトラックも発売
コロラドの砂漠に住むSoundCloudラッパーのコミュニティを追ったドキュメンタリー映画『Crestone』のスコアをAnimal Collectiveが制作。映画『Crestone』はユートピア・メディアによって2月16日から公開される。
昨年のバーチャルSXSWで初公開された今作は、Animal Collectiveとも親交があるMarnie Ellen Hertzlerが手掛けたドキュメンタリー作品。コロラド州のクレストーンの砂漠地域を拠点に、ウィードを育て、インターネットにポストする音楽を作っているクルー。その姿、日常を、8日間に渡って追っている。
Animal Collectiveとって、今作は初の映画音楽作品。メンバーのGeologistとDeakinがメインで制作した映画と同名のサウンドトラックは〈Domino Reccordings〉からヴァイナルとデジタルでリリースされる。
2000年代初頭にソノラン砂漠に住んでいたことは、ものすごく自分に影響してる。特に、ニューヨークに何年も住んでいた後の僕にはね。それ以来、その経験を反映したサウンドのアイデアは漠然と持っていたけど、それを実現するためのプロジェクトがなかった。だけど、『Crestone』の中の音、物語、構造によってついにそれを実現できたんだ。マーニー、彼女のクルー、Dead God、そしていつものように、このプロジェクトに取り組むインスピレーションと機会を与えてくれた兄のジョシュに感謝している。
– Brian “Geologist” Weitz
マーニーとは2015年にニューオーリンズに短い間住んでいた時に知り合って、すぐに友達になった。彼女が『Crestone』のスコアの話を持ちかけてきたときはすごく嬉しかったよ。この1年ほど前からデュオとしていくつかの作品を共同制作していたから、ブライアンにこのプロジェクトでチームを組むようにお願いするのは本当に自然な流れだった。何年も前から映画のスコアをやってみたかったし、そのプロセスを探るには理想的な初めてのプロジェクトだった。僕にとって、このプロジェクトのためのアイデアを出す最初の段階は、あるシーンを引っ張り出してきて、ピアノの前に座って、僕が解釈したイメージに合わせて即興で演奏することだった。この最初のプロセスの大半は録音されて、最終的な構成に使用されているよ。イメージ、キャラクター、編集、実際の音を楽譜のように使って演奏するこのプロセスは、本当に自由で新しいインスピレーションを与えてくれた。
– Josh “Deakin” Dibb
ユートピア・メディア
2018年に設立されたユートピア・メディアは、映画監督のロバート・シュワルツマンが共同で設立した「映画製作者第一主義」を掲げる映画配給・販売会社。近年のユートピア作品には、サンダンス2020年オフィシャル・セレクションである『Bloody Nose, Empty Pockets』、ファッション・ドキュメンタリー『House of Cardin』、アカデミー賞受賞のエロール・モリス監督『American Dharma』、アナベル・アッタナシオ監督がカンヌでブレイクを果たした作『Mickey and the Bear』(カミラ・モローネ主演)、ティム・ハイデッカー監督のアダルト・スイムのコメディ『Mister America』、リアム・ファーメイジャー監督の『Suzi Q』、ハル・ニーダム監督の1986年のカルト的名作『RAD』の4K復刻版などがある。今後の公開作品は、TIFFでブレイクした『シバ・ベイビー』、 SXSW 2020コメディ『ゴールデン・アーム』、即興伝説のデル・クローズのドキュメンタリー『For Madmen Only』などがある。
Animal Collective – Crestone (Original Score)
Label : Domino
Release date : 19 February 2021
Pre-order : https://smarturl.it/ACCrestone
Tracklist
01 Dome Yard
02 Eye in the Sky
03 Boxing & Breathing
04 Scavengers
05 Wake Up Ryan
06 Benz’s Dream
07 Sloppy’s Dream
08 Sand That Moves
09 Over the Sangre de Christo
10 EBS
11 Sad Boy Sleeping
12 Ramshack
13 Smoke & Broken Mirror
14 Zapata Falls
15 Oh California
16 Cotton Candy Sky (Dead God Theme)
category:NEWS
tags:Animal Collective / Crestone
2021/05/14
大阪第七藝術劇場にて コロラド州の砂漠地域を拠点に、インターネットにポストする音楽を制作しながら大麻を栽培しているクルー。その姿、日常を、8日間に渡って追っている映画『クレストーン』。Animal Collectiveが初めて映画音楽を担当したことでも話題になったドキュメンタリー映画であり、マーニー・エレン・ハーツラーの⻑編デビュー作品が、5⽉15⽇(⼟)に⼤阪の第七藝術劇場で日本初上映される。 監督のマーニー・エレン・ハーツラーは⽶「FILMMAKER」誌が選ぶ「全⽶インディペンデント映画の新星25⼈」に選出され、また今作『クレストーン』は同誌が選ぶ「2019年最も期待される全⽶映画50選」にも選出された。今回の上映は、特集企画「現代アメリカの姿 ユートピア/ディストピア」としてプログラムされ、映画『ヴィクトリア』と合わせたコンピレーション上映となる。 マーニー・エレン・ハーツラー(映画監督) 1988年⽶ボルチモア⽣まれ。ボルチモアを拠点に映画製作、ライブパフォーマンス、インスタレーションとマルチメディアを活⽤した表現活動をしている。これまで制作した短編作品はダン・ディーコンやマシュー・パピッチなど同郷のボルチモア勢が⾳楽をスコアし、ロカルノやロッテルダムなど欧州トップの映画祭で上映されてきた。初⻑編作品『クレストーン』でアニマル・コレクティブとコラボし、SXSW、T/F、MoMA など全⽶主要の映画祭で上映される。 特集:現代アメリカの姿 <Vol.1> ユートピア/ディストピア ヴィクトリア (2020年 / ベルギー / 71分 / ドキュメンタリー)★⽇本初公開 クレストーン (2020年 / アメリカ / 73分 / ドキュメンタリー)★⽇本初公開 ⼆つの⼟地に移り住んだ若者から透けて⾒えてくる現代のアメリカ 都市開発、格差社会、⼤⿇合法化、⾃由⾄上主義 幸せの在り⽅について考える 劇場HP : http://www.nanagei.com/mv/mv_n1559.html 『クレストーン』 アメリカ中⻄部コロラド州のクレストーン。ここはかつて先住⺠族ナバホ族が暮らし現在はスピリチュアリストたちのメッカとなっている。新鋭の映画作家マーニー・エレン・ハーツラーはクレストーンに移住しコミューンを作りSoundCloudラッパーとして活動する⾼校時代の友⼈たちに会いにいく。彼らは⼤⿇を栽培しソーシャルを通じて⾳楽と⾃らのリバタリアニズム(⾃由⾄上主義)思想を発信するが共同体は現実とソーシャルの狭間で次第に綻び始める。実社会から断絶されたここは理想郷かそれとも世界の終わりの地か。アニマル・コレクティブがオリジナル⾳楽をスコア。 2020年|ベルギー|71分|ドキュメンタリー 監督:マーニー・エレン・ハーツラー 2020年SXSW、2020年トゥルー / フォールス映画祭公式出品 『ヴィクトリア』 ロスアンジェルスから約2時間内陸に⾞を⾛らせるとあるカリフォルニア・シティ。ここは60年代にある富豪がロスに次ぐ街として開発しようとした地だ。しかしゴルフコースとボーリング場の建設を後に都市計画は頓挫する。かつて理想郷として計画された地は砂漠の中にあるゴーストタウンとなっている。波乱に満ちたロスでの暮らしを捨てこの地に移り住んだ⻘年ラシェイTウォーレン。新たな地で⼈⽣を歩もうとするラシェイの視線の先には廃れ果てたユートピアに灯る⼩さな希望の光が映る。 2020年|ベルギー|71分|ドキュメンタリー 監督:ソフィー・ベノート、リザベス・デ・ケウラール、イザベル・トレネール 2020年ベルリン国際映画祭フォーラム部⾨カリガリ賞
2021/10/21
ラブレター、遭難信号、空中観察、人間関係や子育て photo : Hisham Bharoocha 90年代半ば、ボルチモアの友人同士で自然発生的に結成、現在はエイヴィ・テア、ディーキン、パンダ・ベア、ジオロジストの4人で活動をするアニマル・コレクティヴ。今までにリリースしてきた作品は全てその年を代表する作品として賞賛を受け、メインストリーム、アンダーグラウンドを行き来し、常に新たな音楽を探求し続けている。そんな彼らがスタジオ・アルバムとしては『Painting With』(2016年)以来となる最新アルバム『Time Skiffs』を2022年2月4日に発売することを発表。同時に新曲「Prester John」がMVと共に公開された。 楽曲はエイヴィ・テアとパンダ・ベアがそれぞれ作曲した異なる2曲を融合して作られた楽曲となっている。映像の監督はJason Lesterが務めた。 20年以上に渡って活動を続ける彼らは、当初から実験的なアプローチを取り入れつつも時代を超えて愛されるクラシックな楽曲を作り続け、音楽シーンに大きな影響を与え続けてきた。6年ぶりのスタジオ・アルバム『Time Skiffs』は、彼らの無秩序なキャリア初期や2007年の『Strawberry Jam』リリース時のような空気が感じられる作品で、アルバムに収録された9曲は、ラブレターであり、遭難信号でもあり、空中観察であり、リラックスした楽曲群でもあり、人間関係や子育てなど、大人の悩みを抱えるようになった4人が集めたメッセージでもある。それらはアニマル・コレクティヴ特有の探究心に満ちた不思議な感覚で表現されており、これまでと一貫した作風が感じられる。スカイダイビングしたくなるような浮遊感を感じる豊かなハーモニーがあり、神秘的で解読したくなるようなテクスチャーがあり、その源流を解明したくなるような複雑なリズムがある。アニマル・コレクティヴは20年という活動期間を経ても、新たな表現を探し続けている。 この2年間、人々はかつてないほどの不安に襲われ、毎日が終末を迎えているような日々を過ごしている。『Time Skiffs』にはこれからの未来への不安や、今直面している瞬間への困惑、悲しみや混乱、嘆きが詰め込まれている。しかし、同時に『Time Skiffs』の中には生きる喜びがあり、愛や人生や自然や人に対する期待が存在している。4曲目の「Strung With Everything」に登場する”It’s really new every day “という一節は、誇張されたテーゼとしてではなく、純粋な実感として湧き出てきたものであり、これこそが『Time Skiffs』の根底にあるものだと言える。 音楽を聴くということは、その間、別の時間/空間に連れて行ってもらうための手段だとエイヴィ・テアは語っているが、本作は、正にどこか別の場所に行ったような感覚になる。慣れ親しんだようでいて、異質な場所に行ったような、現実が曲げられたような感覚がそこには存在している。 6年ぶりの待望の最新作『Time Skiffs』は2022年2月4日にCD、LP、デジタルと各種フォーマットで発売!国内盤CDには解説・歌詞対訳が封入され、ボーナストラックが収録される。また、LPは通常盤のブラック・ヴァイナルと限定盤のクリア・ルビー・ヴァイナル、日本語帯・解説付きのクリア・ルビー・ヴァイナルと3形態で発売される。 Animal Collective – Time Skiffs Label : Domino Release date : 4th February 2022 Pre-order : https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=12157 Tracklist 国内盤CD 1. Dragon Slayer 2. Car Keys 3. Prester John 4. Strung with Everything 5. Walker 6. Cherokee 7. Passer-by 8. We Go Back 9. Royal and Desire + ボーナストラック LP SIDE A 1.
2021/06/09
MA1LLが⼿がけたポスタービジュアル公開 ⼤阪で5⽉に限定上映され⼤盛況となった『クレストーン』と 『ヴィクトリア』が東京のシアター・イメージフォーラム他全国劇場で公式の劇場公開が決定。東京の後は、大阪、京都、神戸、横浜、名古屋、沖縄、仙台でも公開されるとのこと。「ユートピア/ディストピア2選」と題された2作品のコンピ企画は、OKAMOTOʼs、SODA!(浅野忠信)、PUNPEEなど様々なアーティストのアートワークやグッズを⼿がけるデザイナー/イラストレーターで、SIMI LAB所属のMA1LLが⼿がけている。 ユートピア/ディストピア 2選『クレストーン』+『ヴィクトリア』 始まりの地 終わりの地、砂漠。⼈⽣をやり直すために与えられた最果ての地。かたや底なしの⾃由を求め辿り着いた地。⾏き詰まるアメリカの若者たちの⽬線の先に映るものは理想郷かそれとも世界の終わりか。 『クレストーン』 アメリカ中⻄部コロラド州の聖地クレストーン。SoundCloud ラッパーたちはこの地に移住しコミューンを作り⼤⿇を栽培しながらインターネット⽤の⾳楽を発信している。持続可能なユートピア作りを⽬指す彼らは物質社会を批判するが現実を⾒ようとしない。ある⽇彼らのコミューンに⼭⽕事が近づくとユートピアは次第に綻び始める。彼らの⾼校時代の同級⽣で、⽶Filmmaker誌が選ぶUSインディ映画界新星25名に選ばれたマーニー・エレン・ハーツラー監督は“世界の終わり”をテーマに彼らと映画作りを持ちかける。⽶オルタナティブ・バンドのアニマル・コレクティブが初めて映画⾳楽をスコアした作品。 2020 年|アメリカ|英語|カラー|ドキュメンタリー|73 分 監督:マーニー・エレン・ハーツラー ⾳楽:アニマル・コレクティブ ⽇本語字幕 スティーブン有⽥ SXSW2020 トゥルーフォールス2020 公式出品 This is Just a Test / Memory Production 『ヴィクトリア』 ロスから約2時間⾞で内陸に移動したところにあるカリフォルニア・シティ。ここは60年代にある富豪がロスに次ぐ街として開発しようとした地だ。その富豪は砂漠に⼤量の道を作りゴルフコースを作るとそのまま消えた。波乱に満ちたコンプトンでの暮らしを捨て⼈⽣をやり直すためにこの地に移り住んだ⻘年ラシェイ T. ウォーレン。ラシェイにとって荒野は希望の光を灯すユートピアであった。ベルギー出⾝の監督3⼈組によるクリエイティブ・ドキュメンタリーは先鋭的な作品をセレクトするベルリン国際映画祭2020年度フォーラム部⾨で最⾼賞であるカリガリ賞を獲得する。 監督:イザベル・トレネール、ソフィー・ベノート、リザベス・デ・ケウラール 2020 年|ベルギー|英語|カラー|ドキュメンタリー|71 分 ⽇本語字幕 スティーブン有⽥ 第70 回ベルリン国際映画祭フォーラム部⾨カリガリ賞 CAVIAR
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