2020/08/27
AVYSSのYouTubeチャンネルにて
南アフリカ出身でNY拠点のプロデューサーDasychiraが、昨年ハロウィンにリリースしたデビューアルバム『xDream』からYikiiとのコラボレーション曲「Pandora」のMVを、AVYSSのYouTubeチャンネルにて公開。
去年の夏、Dasychiraと撮影クルーは、クイーンズにある廃墟となった軍の施設フォート・ティルデンで花火を打ち上げた。そこで施設に棲む超常的な存在と繋がったという。誰もいない地下室から反響音が聞こえたり、ライトが落下して壊れたりと、不気味な現象がいくつも起こった。Dasychiraは、この撮影の過程で、長い間自分の中に深く沈んでいた霊が目覚めたような気分になったと語っている。
Dasychira – xDream
Label : Blueberry Records / unseelie
Release date : October 31 2019
Bandcamp : https://dasychira.bandcamp.com/album/xdream
Tracklist
1. Toon World
2. Pandora ft. Yikii
3. Caught (Code Switching)
4. xDream
5. Skitty ft. Yikii
6. Retribution Bee
7. Mickey
8. Haunted Labyrinth House Dream
9. Windmill
10. Scribble Chalk Drawing ft. Yikii
11. Swirl (addl. Prod. Malibu)
12. Parabiotic Dream
13. Let’s Share Your Memory Together ft. Baby Blue
14. Puppet Ballerina Edit ft. Embaci
category:NEWS
2019/12/05
12月16日リリース 〈Genome 6.66Mbp〉や〈Quantum Natives〉から作品のリリースを重ね、先日来日したDasychiraともコラボレーション作品『Bubble Wrap Armor』を発表している中国のYikiiがニューアルバム『Don’t Cry Little Ghost』を発表。 011668 & S280Fの『∂ ⁾ ∂⁸』もリリースしている杭州市拠点のレーベル〈FunctionLab〉からリリースされる本作。盟友Dasychiraのエディットを2曲含む全10曲。アートワークはYikii自身が担当。また「Lilac Butterfly Soup」のMVはYikiiとDasychiraが共同で手がけている。 Pre-Orderはこちら。12月16日リリース。 Yikii – “Don’t Cry Little Ghost” 01. Frost Jelly Cake 02. Moonlit Neverland 03. Lilac Butterfly Soup 04. Self-Torture 05. Tear Off the Last Page 06. Helium Flash 07. Quietly Hiding in the Rain 08. Lloigor 09. Lilac Butterfly Soup (Dasychira Cauldron Pot Twist) 10. Frost Jelly Cake (Dasychira Secret Recipe Book
2019/10/10
自分の秘密や真実に立ち向かう儀式 Dasychira’s photo by Sam Clarke NY拠点のプロデューサーDasychiraが、FaltyDL主宰の〈Blueberry Records〉と、先日の来日ツアーも話題になったQUALIATIKも参加するコレクティブ〈UNSEELIE〉による共同リリースという形でデビューアルバム『xDream』をハロウィンにリリースする。ゲストにはMalibu、Embaci、Baby Blue、Vivek Menon、Yikiiが参加。アートワークはSwan Meatなどの作品も手がけるS.A Mayer、マスタリングはJesse Osborne-Lanthierが担当している。現在アジアツアーのDasychiraとアルバムにも参加しているYikiiにインタビューを行った。 – どんな子供時代を過ごしましたか? Dasychira – 南アフリカで美しい幼少期を過ごしましたが、郊外のかなり保護されたような場所でした。両親が幼い頃からクラシック音楽に触れる機会を与えてくれて、6歳の時にはリコーダーのレッスンを始めていました。大好きな音楽の先生に、音楽をさらに追求するように勧められ、ピアノのレッスンを受け始めましたんです。母は、いつもこの話をしてくれるのですが、ある日ピアノのレッスンを終えて家に帰ると、『ドヴォルザーク交響曲第9番』のCDがほしいと頼んだのです。繊細で女の子らしい子どもだった私にとって初めてのアルバムでした。年をとるにつれて、少年時代のプレッシャーは関係ないと感じられるようになりました。そして、それを拒否したことで、学校の意地悪な子たちに悩まされるようになったのです。他の子どもたちや先生たちが私に対し抱いていた期待に添うように、優しさを昇華させなければならなかったように思います。 Yikii – 子どもの頃は、本ばかり読んでいました。両親が遊びに行くことをめったに許してくれず、インターネットが厳しく制限されていたので、ほとんど外の世界に触れることができませんでした。一人で家にいて、時間の大半をいろんな種類の本を読み、一人遊びをし、犬と一緒にいて、絵や何かを書いたりして育ちました。日々繰り返される現実の世界に織り込まれた鮮やかな記憶などはあまりないように思います。魔法が広く使われている中世であろうと、誰もが鉄の翼を持つことができるユートピアであろうと、網膜に映らないファンタジーの世界は信じられないほどのリアリティとなり得るのです。 – あなたのパーソナルなヒストリーを知りたいです。 Dasychira – ポケモン、特にゴールド、そして次はルビーにハマりました。お気に入りは、ゲームキューブ用にリリースされた『ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア』、ゲームは私の人生の大部分を占め、想像力を魅了しました。 Yikii – 私は毎日たくさんの夢を覚えておくことができます。 – どのように音楽を作り始めたのですか? Dasychira – 他の作曲家の作品を練習している時の私は、一番ピアノができる生徒ではなかったのですが、私が即興するのが好きだということに先生が気づき、耳の訓練に集中させてくれました。私は家にあるアップライトピアノで小さな4小節を作曲していて、ピアノのレッスンの時間より早めに来ていた時、先生はレッスンを始める前に私が演奏しているのをこっそり聞いていたものでした。後に、友達の影響でロックに出会い、ギターとベースを弾き始めました。 14歳のときには”Poison Apple”というバンドに所属していました。まぁその後、何度かバンド名を変えましたが。Garagebandで曲を書いたり、録音したり、Cubaseでプロダクションを追加したりすることにのめり込みました。エンジニアリングへの関心が高まり、デモCDに付いている『Future Music』などの雑誌を購入しました。Ableton live 7のデモを入手してからは、これをメインのDAWとして使ってます。その後、友人とダブステップを作って、それからインディーポップ、そして最終的には今作っているような”keepsakecore”に至ります。 Yikii – 書くことが大好きで、歌詞を書いて音楽に外国語を入れるのが好きでした。子どもの頃にピアノを習い、よく自分で作曲していました。その後、コンピューターでGaragebandを使って自分の歌を作り始めたのです。作品が普遍的だと感じられるアーティストに憧れていたので、私も自分で歌詞、メロディ、アレンジなどを手掛け始めました。心の中心に存在する世界をずっと表現したかったことに気づいたのです。痛みを書くことで悲しみが解き放たれると、気分は詩的な要素に変わるのです。私にとって作曲することは人生で最も重要で本質的なことなのです。 – コラボレーション作品『Bubble Wrap Armor』について制作過程など教えてください。 Dasychira – Yikiiと私は、Facebookで友達になり、約1年前に交流を始めました。〈Quantum Natives〉で、『Gentle Nightmare 溫柔惡夢』という彼女のすばらしい作品を発見したんです。彼女の作品の誠実さと感情の深さに、泣き叫んだ後の安堵感と同じようなカタルシスを感じました。連絡を取り合った際、私は彼女の仕事がどれほど好きなのか、また彼女がコラボレーションに興味があればうれしいということを伝えました。ボーカルが必要だと思った「Pandora」という曲のデモがあったので、彼女にインストゥルメンタルを送ったら、ほぼ一晩で完璧なレコーディングを送り返してきたんです。ボーカルテイクがたくさん残っていたので、アルバムの他の曲、「Skitty」と「Scribble Chalk Drawing」に組み込みました。私たちはお互いにコラボレーションに向いていると、直感的に感じていました。やり取りを始めた当時は、私たちは二人ともひどい鬱状態だったんです。私たちにとって音楽とは共に希望を与えてくれた唯一無二な存在であり、さらにコラボレーションすることで、自分たちを元気づけることができることに気づいたのです。Yikiiは、「Future Tell」と「Faerie Circus Waltz」のために、まずデモを2曲送ってくれました。2曲ともすぐに形にする価値があるものだと確信したので数週間以内で完成させました。友情はますます深まり、手作りの物を送り合うようになりました。冬の寒さが厳しい日に、私は彼女に妖精の彫刻を送り、彼女は私に美しい手作りの宝石を送り返してくれました。お互いを支え合うことは、世界の暗闇の中での盾や気泡シートで作られた鎧のように感じられます。 Yikii – Dasychiraの音楽を初めて聴いたとき、まったく新しい世界、新しい次元、つまりDasychiraの音楽世界、とてつもなく大きく、多様で、生き生きとしていて美しいものに触れたように感じました。私にはDasychiraと共鳴する部分がかなりあります。私たちはお互いを理解し合っていて、完全に一心同体なのです。一緒に曲を書いているとき、多くのインスピレーションが自然に生まれてきます。最初は「Future Tell」で、私はまるで自分が自分ではないかのように感じます。書いているのに、魔法のように自然に私の手からこぼれ落ちるのです。最初はただの原稿だったのに、Dasychiraは正しく完全に理解し、完璧な形へと推測するのです。Dasychiraが最初のデモを完成させて送ってきたとき、とっても感動しました。この歌がこんな夢のような作品になるとは想像できてなかったんです。その時、私は、人生が希望を再燃させ、これほどすばらしい表現をともに作り上げることができるのだと感じました。この音楽は本当に素晴らしいんです。それから一緒に他の3曲を作りました。Dasychiraは常に私のアイデアを極限まで広げました。Dasychiraとの出会いは、私の人生で起きた最も幸せなことの1つだといつも感じています。 – デビューアルバム『xDream』のコンセプトを教えてください。 Dasychira – 『xDream』とは、子供の精神の”さらなる目覚め”です。この精神は子供のころに形成される内なる良心で、人としての基礎を築くものです。このアルバムには、成長する子どもの精神がどのようにして放たれるかが描かれています。それにより、外の世界のアイデンティティへの社会的圧力と期待に屈し、この精神が死ぬか消え去るのです。正しいことと間違っていることを伝える頭の中の小さな声を聞くのをやめると、人は、自分自身の一部を失います。私の場合、この精神は思春期に死んでしまい、タイムカプセルに閉じ込められました。『xDream』は、このタイムカプセルを開き、自分の秘密や真実に立ち向かう儀式なのです。 – 普段はどのような生活をしていますか? Dasychira & Yikii –
2023/04/12
限定50枚 中国を拠点に活動するYikiiの最新アルバム『The Crow – Cyan Lake 鸦青湖畔』のCDエディションが発売。限定50枚。 YikiiのBandcampで販売しており、CDにはボーナストラック「When I miss you 当我想你时」とフィジカル版限定の16ページのリリックブックが付属している。 https://yikii.bandcamp.com/album/the-crow-cyan-lake-unsl021
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