2020/08/12
収益はDV被害者を支援する団体へ寄付
Tom HangやChicago Flotation Deviceといった複数の名義で活動するプロデューサーJimmy Asquithが主宰するロンドンのレーベル兼ディストリビューター〈Lobster Theremin〉からチャリティーコンピレーション『LOBSTER PLUR Volume 4』がリリース。
8月のBandcamp Fridaysにリリースされた今作は、今年3月に3作同時にリリースされた『LOBSTER PLUR』シリーズの最新作となる。ハウス、テクノ、エレクトロ、ジャングル、アンビエント、ブレイクビーツ、ガラージなど多様なトラックが35曲収録。
前作はメンタルヘルスやホームレス支援の為のチャリティーが目的であったが今作は、アフリカやカリブ海地域の出身のDV被害女性をサポートする団体〈Sistah Space〉に収益の100%が寄付される。
VA – “LOBSTER PLUR Volume 4”
Label : Lobster Theremin
Release date : August 7 2020
Bandcamp : https://lobstertheremin.bandcamp.com/album/lobster-plur-volume-4
Tracklist
1. Angel D’lite – Rise Up
2. Beaman & Winston – Sinbi
3. Bolam – Who Knows
4. Boxia – Shores Of Europa
5. Campbell Pirret – 992 Piano Jam
6. Choice City – Hybrid Hacker
7. Cool Tiger – Campos
8. Corporeal Face – Softly Does It
9. Cosuma – IA9
10. Diamond – Le Velours Noir
11. DJ Bigspin – Like Gucci And Shit
12. DJ Luz – Melt
13. DJ Quantum Leap – Save Your Face
14. Draugr – Sector
15. Elsa Hewitt – Inhaler
16. Eric Axelsson – Biking With One Shoe
17. Escape Earth – Rhythm Is Destroyed
18. Gloved Hands – Inside
19. Hotbed – Meese
20. Kai Van Dongen – Blues Drive
21. Late Night Date – Transcience
22. Laudrup – El Batan
23. Lone Dancer – Pattern 2
24. M4A4 – She
25. Manuel Fischer – Baker Miller Pink
26. Moody Waters – Upstream Colour
27. Pagan – Never Known
28. Parietal Eye & Internazionale – Tornado
29. Phost – Tartarus
30. Pro Ghost – HOUse
31. Raindrone0.4 – 7709137572
32. Slacker – Something Once Lost
33. Smolny – Secret
34. Talker – OverDub
35. ZISKO – Alienated
category:DONATION
tags:Lobster Theremin
2018/06/25
ジャパンツアーが目前に迫った、ハンガリーはブダペストを拠点にするレフトフィールド/テクノのプロデューサーS Olbrichtへインタビューを行なった。 photo by Eva Szombat ハンガリーの首都ブダペスト、街の名前は聞いたことはあってもどんな街なのか想像がつかない人は多いのではないだろうか。元々は、ドナウ川を挟んで、西側のブダとオーブダ、東側のペストが1873年に合併してブダペストになったのが始まりだ。グーグルで検索して画像を見てもらえればわかるが、多様な建築様式が合わさった街並みは本当に美しい。今回待望のジャパンツアーを行うブダペストを拠点にするDJ/プロデューサーのS OlbrichtことMartin Mikolaiの作る音楽はこの美しい街がスモークに包まれたような音楽だ。彼はヨーロッパを中心とした近年のテクノの最重要レーベルから次々と作品をリリースしている。Basic Houseが主宰するUKのOpal Tapes、イタリアのGang Of Ducks、Lee Gambleが主宰するUIQ、そして今回のショーケースのタイトルにもなっているTom HangことJimmy Asquithが主宰するLobster Thereminといった並びだ。はっきり言ってこれらのレーベル全てから作品をリリースしているのは世界で彼しかいない。来日ツアーを目前に控えたS Olbrichtにブダペストのことや、2012年から仲間と主宰するレーベルFarbwechselのことなどを中心にメールインタビューを行なった。 – ハンガリーのブダペストというと、日本からすると実体が見えにくいのですが、ブダペストのあなたたちのシーンはどんな感じですか。 S Olbricht – ブダペストでもそれを理解するのは難しいよ。(笑)この質問はよくされるんだけど、正直何て答えたらいいかよく分からないんだ。僕たちがレーベルFarbwechselを立ち上げてからエレクトロニックシーンはより活発になり続けてると思う。ブダペストには6~7年前と比べてずっと多くのレーベルがあるし、アーティストは意識を外に向けている。最近の彼らのアプローチはしっかりしてきているんだ。 – ブダペストという街があなたたちの音楽にもたらす影響はあるのでしょうか。 S Olbricht – それがどんな風にかは分からないけど、間違いなく僕たちの音楽に影響してるよ。 – 普段は何をしていますか?何か別の仕事をしているのですか? S Olbricht – いわゆる”昼間の仕事”ってやつをしていない時期もあった。ギャラや印税なんかで十分なお金が稼げると確信していたからね。でも1年半たってみて、リスクが高すぎることに気づいてものすごく不安になったんだ。だからこの2年間はクリエィティブエージェンシーでサウンドエンジニアとして働いてる。吹き替えを録音したり、テレビCMのマスタリングをしたりもするんだ。仕事は気に入っていて、前よりもずっと気分がいいことは確かだよ。 – どのように音楽に触れてきて、音楽を始めたのですか? S Olbricht – 僕が作曲を始めた一番最初の記憶は、2001年頃プレステの「Music2000」を数時間使ったことだよ。ちゃんとしてる音楽制作のソフトを見たのはそれが初めてだったんだ。それから15歳のときにReasonを使い始めて、1~2年後にスケートボードを売って初めてのターンテーブルを買った。18歳頃にNorwellとAlpárとSVRに出会って、Reaktorも使い始めた。2010年にはエレクトロニックミュージックと現代音楽、それにメディアアートを学びにペーチ大学に入学して、その後2012年にレーベルFarbwechsel Recordsをさっき言った人たちと立ち上げたって感じだよ。 – 何に影響を受けていますか?テクノ以外の音楽で好きなものは何ですか? S Olbricht – う~ん、難しいな。何とも言えない。状況次第で変わるって感じかな。 – Lobster Thereminとあなたの周りのシーンは深い関係があるように見えますが、どうですか? S Olbricht – いや、そうでもないよ。彼らはロンドンを拠点としていて、僕らはブダペストに住んでいるからね。まったく別のコミュニティだから。でもジミーには感謝してるよ。彼は初期の頃、僕たちのために色々と世話をしてくれたんだ。 – Farbwechselについて聞かせてください。どのような経緯で始まったのでしょうか? S Olbricht – 正直に言うと、そんなに大した話はないんだ。2011年ごろに僕らはエレクトロニックミュージックのブログを Alpár、Norwell、SVRと一緒にFarbwechselの名前で始めてたんだ。で、当時僕らはすでにNorwellと作品をいくつかリリースしてた。でもレーベルのボスに色々と問題があって、そのことでちょっとイライラしてたんだ。それで、2012年にテープレーベルを立ち上げてみることを決めた。最初のリリース後、ファンやメディアからすごくいい反応があったから、それを維持させなきゃいけなくなったのさ。(笑)今は28作品目のリリースに取り組んでる。すごくハッピーだし、本当にみんなに感謝してるよ。 – 日本に来るのは初めてですか?日本の音楽やミュージシャンのことは知ってますか? S Olbricht – 初めてだし、とても楽しみにしてるよ!もちろん日本のミュージシャンを何人も知ってるよ。Masayoshi Fujita、灰野敬二、Incapacitants、C.C.C.C.、Kouhei Matsunaga(NHK yx Koyxen)、Merzbow、Boris、Nisennenmondaiが大好きだし、Masonnaもいいと思うことがあるし、KK Null、それにChihei Hatakeyamaの前回のアルバムは大好きだ。 あ、あとCVNという人も知ってる。彼を知ってるかい?彼は本当にクレイジーだね。(マジであなたの音楽が大好きだ。) – 今回はありがとうございました。ジャパンツアーが成功することを祈ってます。 <原文> –
2020/08/13
8月14日リリース Le Makeup、Scintii、x/o、Bloodz Boiなどの作品を発表してきたアジアンルーツのLA拠点コレクティブ〈Eternal Dragonz〉が3作目となるコンピレーション『Embers』を発表。 アンビエントを中心とした今作はチャリティーを目的としており、ラテン系/黒人コミュニティを中心に若者の健全な育成、支援に取り組むLAの団体〈Watts Community Core〉と、アボリジニとトレス海峡諸島民のLGBTQIをサポートするオーストラリアの団体〈Black Rainbow〉に収益が寄付される。今作にはレーベルの共同設立者Tzekinを始め、ソウルからLeevisa、Frikimo、Park Daham、日本からLe Makeupや玉名ラーメンなども参加。 ————————— VA – “Embers” Label : Eternal Dragonz Release date : August 14 2020 Bandcamp : https://eternaldragonz.bandcamp.com/ Tracklist: 1. LinhHafornow – Bèo Dạt Mây Trôi 2. Leevisa – Podcast 3. DJ Oyasumi – Body Slippy Slow 4. Felicity Yang – RN 5. x/o – Duvet cyberia re-reMiX 6. ONY – Strange Things 7. Andrew3M – (๑•́ ₃ •̀๑) 8. ZAH
2020/07/04
売上はE4Fへ 日本でもWWW Xで2度のショーケースを開催しているコレクティブ / ブッキングエージェンシー〈Discwoman〉と、伝説のレーベル〈Hippos In Tanks〉からも作品を発表しているPhysical Therapyのレーベル〈Allergy Season〉、NYを拠点にする両者が2017年から続けているチャリティコンピレーションシリーズが『Physically Sick』である。 前作から2年ぶりとなる『Physically Sick 3』にはDreamcrusher、AYA、Low Jack、Surgeon、Special Request、DJ Pythonなどに加え、UMFANG、Physical Therapyの楽曲も収録。本作の売上はブルックリンの反差別団体Equalality For Flatbushに寄付される。 VA – “Physically Sick 3” Label : Discwoman, Allergy Season Release date : July 2 2020 Bandcamp : https://physicallysick3.bandcamp.com/ Tracklist 01. Anz – Body + Mind 02. SHYBOI – Eat That 03. MoMA Ready – Portal Step 04. Dreamcrusher – Vitality 05. AceMo – I Feel Like Dying
受け手の自由に寄り添う作品
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SoundCloud発、中国ラップスター more
東京・大阪を回るジャパンツアー開催
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