2020/05/16
5月27日発売
批評誌『エクリヲ』の最新刊が5月27日(水)より全国書店や通販「BOOTH」にて順次販売開始。特集は「ポストクリティーク――いま批評には何ができるのか」&「“異物(オーパーツ)”としての3DCG」。
ラトゥール、セジウィック、フェルスキ――
批評の「その先」を示すポストクリティークへの招待
「ポストクリティーク」はこれまでの批評にあった世界の見方や思想の限界をとらえ直し、これからの道を模索する議論だ。わたしたちが慣れ親しんできたクリティーク=批評には、表面に書かれている/写っているものを疑い、その内奥や深層に隠された欲望や無意識を暴き出すような手つきを備えたものが決して少なくない。しかし、果たしていま「批評」は機能しているだろうか? ポストトゥルース時代において「批評」は一般に認められている事実や常識を疑ってみせ、「もう一つの真実」という名の陰謀論を補強することに使われている。本特集では、ポストクリティークを牽引するリタ・フェルスキやイヴ・セジウィック、ブリュノ・ラトゥールの本邦初訳となる論考を掲載、大橋完太郎、勝田悠紀両氏の論考とあわせ、日本へポストクリティークを本格的に紹介する。
最前線に立つ4人の証言と年表、作品集、論考による3DCGの荒野へのロードマップ
わずか半世紀の間に飛躍的な進展を遂げた3DCG。それは単に現実を高い精度で再生産するだけではなく、私たちが見る景色を異質なものに変える「異\sl86\slmult0 オーパーツ物」としての側面と共に進化してきた。本特集の狙いは、従来注目に値しないとされていたこの「異\sl86\slmult0 オーパーツ物」的側面から3DCG技術の可能性を掘り下げることにある。本特集では、デジタルアートの祭典、アルス・エレクトロニカでコンペティション部門長を務める小川絵美子氏、および実験的な表現を実践するクリエイター、山形一生氏、谷口暁彦氏、ニキータ・ディアクル氏へのインタビュー、共時的/通時的に3DCG表現を捉える4つのテーマのコラムと年表、アニメーション研究者・田中大裕氏によるVTuber論と批評家・横山タスク氏による日本3DCGアニメーション論を掲載した。
link : http://ecrito.fever.jp/
category:NEWS
tags:エクリヲ
2021/03/26
4月5日発売 批評誌『エクリヲ』が、2021年4月5日(月)に 最新刊『エクリヲ vol.13』「鬱の時代へ――失調と回復の哲学」および「ポストクリティークⅡ」特集号を刊行。 ◆特集Ⅰ 鬱の時代へ――失調と回復の哲学 抗不安薬、メンタルヘルス、燃え尽き症候群 2020年代、その混沌と向き合う思想 世界で2.6億人を超える患者数が推計され、現代に蔓延する「うつ病」。さらに昨年来の世界規模の感染症流行は停滞と孤立を人々にもたらし、自殺率や抗不安薬使用が増加しつつあります。一方、文化に目を向ければジェネレーションZのアーティストたちが向精神薬やメンタルヘルスについて繰り返し歌い、レトロなリメイク作品が亡霊のように回帰し、SNSのタイムラインは煽動とフェイクで埋め尽くされていく――。 精神医療の現在からポピュラーカルチャー(映画、HIPHOP、ゲーム、漫画)を貫通する憂鬱まで、私たちの社会や文化が抱える疲弊や不安の現れを通して「21世紀の時代精神」を問います。 ◆特集Ⅱ ポストクリティークⅡ――来たるべき批評のために 批判理論の「次」を模索するポストクリティーク実践篇 前号に掲載した特集ではブリュノ・ラトゥール、イヴ・セジウィックらの訳出論考などから、世界で巻き起こりつつあるポストクリティークの理論動向を紹介しました。続く本特集では実践的な論考を掲載、ポストクリティークの可能性を模索します。SNSの普及に伴い、煽動と対立が繰り返される現代の政治あるいはポピュリズムに対して「情動のデモクラシー」を掲げる宮﨑裕助、ポストトゥルース以降に失われた「フィクション」の可能性を村上春樹の作品群を通じて問う勝田悠紀の論考の他、現代日本の批評とポストクリティークの交差点を巡る大澤聡×杉田俊介の対談を収録。 特集の他にも、全世界2000万部突破の劉慈欣『三体』を扱う楊駿驍による「〈三体〉から見る現代中国の想像力」連載も収録。 ◆発売情報 エクリヲ vol.13 2021年4月5日 発売 定価2,200円+税 http://ecrito.fever.jp/
2019/11/20
12月1日発売 批評誌『エクリヲ』が、12月1日(日)にデザイナー・加納大輔がアートディレクションを手がけたリニューアル号 新刊『エクリヲ vol.11』を刊行。今回の特集は「ミュージック×ヴィデオ」と「インディーゲームと動詞」。11月24日(日)、文学フリマ東京にて先行販売、全国書店・映画館・美術館や通販「BOOTH」にて順次販売となる。 「聴覚と視覚の実験制作 ミュージック×ヴィデオ」特集では、 宇多田ヒカルやSuchmos、けやき坂46らのMV制作でも知られる映像作家/VJの山田健人(yayel)インタビューほか、 ミュージックヴィデオ史 1920–2010s、MV技法集を収録。アーティストや楽曲のプロモーションの一環で制作されるMVは、その黎明期(以前)から音と映像の実験制作を繰り返し、独自の表現の発展を遂げてきた。幅広いアーティストのMVを制作する山田健人氏(yayhel)のインタビューをはじめ、MVの歴史の流れが一望できる年表、MVの技法を解説したコラム。そしてアニメテッドMVを論じた海外論文の本邦初となる抄訳を含む論考をはじめ、5つの本格的なMV論を掲載。音楽と映像の両面からMVを捉えた視ヴィジュアルミュージック聴覚芸術をめぐる思考の扉を開く特集。 「インディーゲームと動詞」特集では、5名の気鋭のゲームクリエイターへのインタビューほか、インディーゲーム60作を紹介する付録を掲載。インディーゲームにおける「動詞=できること」の豊かさに注目し、作品を分析、「ゲームで何かをする」とはどのようなことなのかを特集。インディゲーム制作者のインタビュー(『ALTER EGO』大野真樹、『Baba Is You』Arvi Teikari、『KIDS』Mario von Rickenbach & Michael Frei、『The Stanley Parable』『The Beginner’s Guide』Davey Wreden、『The Tearoom』Robert Yang)や、60作品を動詞で分類し紹介する「インディーゲーム 動詞リスト」、松永伸司(ゲーム研究・美学)と横山タスク(エクリヲ編集部)による論考を掲載。ゲームについて前進的な思考を求める全ての人に、必読の特集。 特集の他にも、全世界2000万部突破の劉慈欣『三体』を扱う本邦初の本格評論、楊駿驍による「〈三体〉から見る現代中国の想像力」、現代アート作品や、「写真」の定義を問い直す「ゲーム内写真」の美学を問う谷口暁彦による「ヴァーチャルなカメラと、それが写すもの」も収録。
2024/12/09
クリスマスの美しさを演出する 札幌Plastic Theaterで開催されているマンスリーイベント<点灯>が、第12回目に初となるクリスマスパーティーを開催。 東京からKenjiさん(IG: supernalsofttouch)が札幌に初めて舞い降りてパフォーマンスを披露する他、iichiro taya、maofumin、mostin fantasy、popppontaとtiruco(デュオ)、tommy△、わにわにが登場。chiseiと死没はmini shopを開店し、独自のグッズを展開。フライヤーはGreta (ex. DJ God Hates Shrimp)が手がけた。mini shop、フライヤー担当含め計10組のアクトがクリスマスの美しさを演出する、とのこと。出演者陣が選んだクリスマスプレイリストも公開。 Comment こんにちは。 この度、クリスマスをテーマにした回を開催します。今まで何かにインスパイアされて発想した回はあったものの、わかりやすいテーマを一つ前面に据えるのは初めてかもしれません。雪が降りしきる中、プレゼントを持って一つの家に友達や家族と集ったり、一人だけど他者の存在を感じられるような、そんな優しさと美しさを感じられる回にしたいと思っています。 同時に年内最後の開催でもある今回は、東京からsupernalsofttouchことKenjiさんにご出演いただけることとなりました。 氏は10年代中期よりサンプリング・コラージュを主な手法として作品を制作し、複数の名義を用いて膨大な量の作品を発表なさっています。 2019年には現在のKenji名義で「愛の響き」、2021年に「Edge of the city」、2022年に「Covers for the sex magazine」を発表し、どの作品も多くの耳の肥えたリスナーたちから愛されています。 作品の独創性や美しさもさることながら、<memoir> や<blue xp>など以前から多面的な活動を展開しているアーティストです。 以前から招聘するタイミングを伺ってきてはいましたが、氏の主催イベント<memoir>でもクリスマス回を開催していることや、ささやかで煌めくような音楽性とクリスマスの親和性は抜群であることからも、是非今回こそKenjiさんにご出演いただきたいと思いました。 そして、今回のテーマに呼応するようなアクトたちが出演してくれます。 まず、iichiro tayaさんが今回もDJとして再び出演してくれることになりました。 若手ながらローカルでは随一の実力派として名を馳せているiichiroさん。氏の選曲は非常に有機的且つ、のびやか。電子音楽/楽器演奏の境界線を融解させるようであり、オーガニックなムードさえ漂わせるその音楽性はクリスマス特有の温度感を際立たせそうだなと思いました。プレイングスキルも非常に高い氏は現在数多くのイベントでその手腕を振るっており、個人的にもっと知られても良いと思う人のナンバーワン。静寂まで美しく映えるようなクリスマスの雰囲気を纏った今回は特に、臨機応変に品々を差し出せる氏が不可欠だなと思いオファーさせていただきました。今回は時間を分けて2回ほどDJしていただきます。氏には全国各地でもっとDJしてほしいなと思う今日この頃です・・ぜひ見て下さい! 1回目以来の出演となるmaofuminさん。 生活や人生のストレスが込められたリリックや、かわいらしさと攻撃性を併せ持ったビートなど、割り切れなさや個人性を感じさせる楽曲をsoundcloudにてポストしてきたアーティストです。記号化のされてない、微細な表現はKenjiさんの精神性と符合していると考えて今回再度オファーさせていただきました。何より、maofuminさんの柔らかい歌声をもう一度クリスマスに聴きたかったし、かなり合うと思います。今回は前回と違って小さなシンセを複数用いた演奏をなさるとのこと。クリスマスへの序曲を奏でてくれることでしょう。 松戸ビリーバーのフロントマンであるpoppponta(今大輔)さんと6回目で映像出演を果たしたtirucoさんがまさかのデュオ編成で札幌に再度来てくれます! 松戸ビリーバーの皆さんもtirucoさんもアカデミックな美術の知識とクラブシーンの音楽の雰囲気をどちらも地続きにして取り込んでいるような印象があります。実際popppontaさんとtirucoさんは今年9月末に開催された”存在しない空の色” in 札幌にて共演を果たした他、お二人ともKenjiさん主催mixシリーズ<blue xp>にmixを提供されているなど、それぞれ互いに一定の交流や共通点が見られます。そんな御三方が一つのイベントで共演されるのは実は初ではないでしょうか? 松戸ビリーバーとしての印象が強いpopppontaさんは作曲家としてソロでも味わい深いepをリリースされており、tirucoさんはWaBさんとのユニットpopoや静謐な映像作品群など多面的な活動も目立ってきました。ありそうでなかった二人のタッグは今回”クリスマスの軽音楽部弾き語り”をなさるとのこと・・?是非聴き入ってください。 点灯には初出演となるtommy△さんとわにわにさん。 tommy△さんは、<The Justice>への出演など長らくローカルシーンから愛されてきたアーティストです。2017年に発表された「DRINK」はorange milk recordsなどへの憧憬が感じられる音像で、今聴いても非常に鮮烈。その音の鳴りはKenjiさんの前名義であるDJWWWWにどこか近いものを感じますし、Kenjiさんとの化学反応がありそうかなと思いました(tommy△さん自身もDJWWWW名義の作品や「Covers for sex magazine」を個人で愛聴されていたとのことです🔥)。 そんなtommy△さんですが、選曲家としても素晴らしいセンスをお持ちです。毎年札幌のライブハウスであるSOUND CRUEにてクリスマスDJを行っておられたりとクリスマスへの愛情も感じたため、お誘いするなら今回かなと思いオファーさせていただきました。今回はPCを用いてライブ的なセットを披露されるとのことです。楽しみ! https://tommyyama.bandcamp.com/album/drink soundcloudにポストされていたmixが瑞々しくクールだったわにわにさん。今回最年少となる方です。 soundcloudにポストされているmixが物語っている通り、jerkなど現在進行形で変異し続けるクラウドラップが完全に原体験として体に内面化されているような印象があります。そんなわにわにさんとKenjiさんを組み合わせると非常にフレッシュで面白いのではないかと思い、今回お誘いしました。朗らかで純粋さが垣間見える方ですが、初DJとなる今回、いったいどのようなプレイが見られるのか。実写版わにわにパニックをお楽しみに。 また、今回chiseiさんと死没さんにmini shopとして出店して頂きます。 6回目にてフライヤーと初DJで出演してくれたchiseiさんは、普段気に留めない気配を描くような淡いドローイングが美しい作家です。絵画に留まらずシルバーアクセサリーやzineなどを制作されていて、今回はそれらを持ってきてくれます!数々の個展を開催されている氏ですが、以前「桜桃の味」で拝見した小さいグッズがいい意味で肩の力の抜けたものばかりでかなり良かったのが印象的です。そして点灯vol.6で共演したtirucoとは初の邂逅となるので、それも何気に楽しみ。 https://www.instagram.com/chisei.ko/ 最近あらゆる現場でプレイヤーとして活躍するようになった死没さん!氏の主軸にあるのはDJだと思いますが、自作コラージュなどのアートワークにも独自性が滲み出ていました。ネイルの写真などもアップされていて、モノや空間に対する関心もありそうだし何か面白そうかな?と思ってノリで今回はDJではなくshop側でお誘い。 誰だって創作の機会や可能性はあることを提示してくれると思いますし、Kenjiさんの映像作品「奇妙な海」を氏はイベント現場で鑑賞して感動していたという逸話もあるので今回こそ何とかして居てほしかった・・! 今回はchiseiさんと死没さんが入場時のリストバンドデザインも担当してくれているので、そちらもお楽しみに! また、フライヤーとタイムテーブルのデザインはGretaさん(ex. DJ God Hates Shrimp)さんに依頼しています。氏は<memoir>や<K/A/T/O MASSACRE>など数々の実験的なパーティでプレイしてきたDJで、memoirの配信で氏のプレイを初めて見た際にかなりぶっ飛ばされたのが記憶に新しいです。 また、氏はフライヤーのデザインもたまに手掛けられていて、特に昨年9月に開催された「Give up 3 ~anniversary edition~ 」のフライヤーは去年見たものの中でも一番素晴らしかった・・。 他にもモルモン教やキリスト教をモチーフにした美術作品を展示していたり、米国産ミームのノリを纏ったようなインスタのポスト群など、全てを総合すると氏はあまりに掴みどころがなく謎めいた人物に映ります。そんな氏の美意識にクリスマス回となる今回のフライヤーを任せてみたかった。神聖さだけでなく、どこか不穏さまで滲むフライヤーが素晴らしいです。 最後に、自己紹介となりますがmostin fantasyです。今回は全体のオーガナイズとDJを担当します。 “SPEC”や”転倒”を含めると今年だけで既に12回程イベントを開催させていただくことができました。本当にありがとうございます。年内ラストでもある今回ですが、以前の回に来たことがあってもなくても、ただのクリスマスパーティーとしてどなたでもお気軽にお越しいただければ幸いです。 どこか互いに親和性があるような?アクトたちがどのように共鳴し合うのか・・・是非全アクト見てほしいと思います。 クリスマスの予定は人それぞれですが、今一度この日だけでもあなたと時間を共有できたら嬉しいな…言うとります😉 メリクリ🎄 点灯 -クリスマスナイト- 2024.12.21(Sat) 17:00-22:00 AT PLASTIC THEATER ADV ¥2,500 / DOOR ¥3,000 U18(要ID) ¥1,500 Kenji iichiro taya maofumin mostin fantasy popppontaとtiruco tommy△ わにわに MINI
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