イランのルーツを持つNYのプロデューサー・Nick AMが2nd EP『Utopia』を発表

3月17日リリース

 

 

2020年1月に初来日を果たしたイラン系アメリカ人のプロデューサー・DJ Nick AMが2作目となるEP『Utopia』のリリースを発表した。自身のレーベル〈00:00〉より2020年3月17日にリリース予定。

 

デビューEP『FATALE』のリリースから約1年、Lo-fi Houseをベースとした楽曲で人気を博したNick AM。脆弱性と難を孕むイラン系アメリカ人の文化を愛しながら、リスナーの耳と目を惹きつけ続ける彼が発表した今回のEP『Utopia』には、ルーツであるイランと現在NYで活躍する彼のスタイルを構築してきた要素がサウンドへ繊細に織り込まれている。アートワークにはアゼルバイジャンのビジュアルアーティスト・Faig Ahmedを起用。

 

本作のリリースにあたり「ユートピアの探求は紛争の根源でもあり、完全な社会は存在できない。」とNickは語る。「イラン西部との対立の結果、現在の故郷・アメリカと祖国・イラン間の戦争に対する恐怖が自身のプロセスに影響を与えている。」

 

NY・マンハッタンでイラン系の移民として育った彼の芸術性は、家族の遺した文化と現代の影響が結びついて生まれたもの。1980年代のイラン革命後、祖父がNYでペルシア絨毯の販売を開始し、現在も家族経営を続けている。そんな彼のハウス・エレクトロミュージックへの愛には、現代を力強く生きる家族の影響が色濃く反映されている。両親が旅行から持ち帰ってきたミックスCDから西洋のポップス・ダンスミュージックを学んだ彼。その後、フランス・サントロペのハウスミュージックのミックスに触れたことにより音楽への愛と執着に拍車をかけた。以降、エレクトロミュージックを熱心に追い続けた彼は、NYのアンダーグラウンドクラブシーンで友人らを通じて成長し、プロデューサーとしての地位を確立させた。

 

EP『Utopia』のリリースに先駆け、収録曲『Take It Back』をiTunes Store、Apple music、Spotify等各種配信サイトで先行配信中。革命前のイランの日常生活を描いた同作品のミュージックビデオもYouTubeにて公開されている。

 

「それほど昔ではないイランでは伝統と現代性のバランスが取れていた。『Take It Back』は、イランおよび世界中に誇りと希望を与え、新しい革命の波のサウンドトラックとなることを目的としている。あなたの権利、祖国、アイデンティティを取り戻すように。」- Nick AM

 

 

 

Nick AM – “ Utopia EP ”

Label : 00:00

Release Date : March 17 2020

 

Tracklist

1. Utopia

2. Take It Back 

3. Thief 

4. Take It Back (Club Edit) 

 

 

Nick AM – “ Take It Back ”

Now on listen

 

Tracklist

1. Take It Back

2. Take It Back (Club Edit)

 

 

Nick AM (00:00)

Web : http://00-00.am/

Instagram : instagram.com/nick.am

Twitter: twitter.com/iamnickam

 

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Text by yukinoise

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