2019/08/20
日本を含むアジアツアーが決定。
NYを拠点にするヴィジュアルアーティスト/タトゥーアーティスト/プロデューサー/シンガー QUALIATIK。今年3月にSwan Meatとのコラボレーション、6月にはデビューEP『Discarnate』を自主レーベル〈Psychoid Devices〉から発表した。コレクティブ〈UNSEELIE〉に所属し、ブルックリンのエレクトロニックミュージック地下巣窟ヴェニューH0L0においてレジデントDJとしても活動。『Discarnate』のリリースパーティーはEartheater、Swan Meat、YATTAなどを迎えてH0L0で開催し、7月にチェコで開催されたCreepy Teepee Festivalへの出演している。活躍の場を広げるQUALIATIKは今回、来日公演も含む初のアジアツアーを発表。来日直前にメールインタビューを行った。
Photo by Cameron Tidball-Sciullo
– あなたの経歴について教えてください。ミュージシャンやタトゥーアーティストなど、様々な肩書きを持っていると思います。
QUALIATIK – (笑)ええ、たくさんね>___< 私はアートとか音楽とか、そういったものを学ぶために学校に行ったことはなくて、自分の仕事に関する歴史の中で一番大きな部分を占めているのは、大学で神経科学を学んで、数年間研究に携わったことなんです。臨床治療にも携わりたかったので、統合失調症の患者を1対1で治療する内科診療所でも働きました。関係ないことのように思えるかもしれないけれど、自分のすることは全て、神経科学を勉強し、心理学を扱う仕事をしたいと考えたことが関わっていると感じます。それは全て、形のないものに手を伸ばして掴み取ろうとすることであり、それを自分たちの現実の中で形あるものへと固め、理解するための方法を見つけようとすること。神経科学は簡単に言えば、脳と心がどのように機能するか、そしてそれらが「本当は」何なのかということを理解するための取り組みです。異論があるかもしれないけれど、音楽は感情や心理状態の発現を最もすぐに感じられる方法だと思っていて、音楽以外に「頭の中」の体験を作り出せる方法は多くはありません。私は”人が個人的なセラピーの必要性に応じて音楽を作り出すことができる”という考え方が好きです。音楽を作らない人たちも、自分自身をより良く理解するために、あるいは失くしてしまった自分自身の一部を発見するために役立つ可能性がある方法として、音楽に関わるのかもしれません。で、タトゥーを入れることもそれと似ていて、一種のスピリチュアルセラピー的な側面があるんです。特に、それが自分特有のタトゥーである場合はそうで、私は皆んなにたくさん質問するようにしているんですが、例えば、その時に何を経験しようとしているのかとか、タトゥーを見る時にどのように感じたいか、とかね。もしそれがキャラクターなら、その性格や、それが表していることを聞いてみます。タトゥーをする人から抽出される部分を伝える、何らかの種類の形や小さな存在を作り出そうとする。そうすることで彼らはそれに目を向けることができ、自分自身のそういう部分や、タトゥーが表現しているかもしれない成長過程で節目となった特定の出来事とのつながりを感じることができるんです。音楽を演奏することとタトゥーを入れることの間には、共通するセラピーでの実践とよく似た部分があって、ある種の心理学的な洞察の形に似ていると感じます。
– どのような経緯で音楽を作るようになったのですか?
QUALIATIK – 実際のところ、20才の誕生日まで音楽を作ってなくて、まさにその誕生日の日に「10代が終わるという現実に直面して自分が偽りの生活をしてきたということに気付く」といったような精神的ショックの結果のようなもので(笑)。思い出せる範囲でずっと長い間、私は音楽を作る必要性を常に強く感じていたかもしれません。でも、現実にそれに挑戦する自信がなくて、自分にはできないことだと考えただけでした。始めた後でさえ、単にガレージバンドのカバー曲を作る代わりに何かオリジナルを作曲する勇気を持つには、自分にとって孤独な時間が何ヶ月もかかりました。そして、いったんパンドラの箱を開けてしまうと、全てが自分の手には負えない状況になり、幸せなことに音楽が私の生活を乗っ取ったんです。
– 作品のアートワークなどのヴィジュアル面はあなたの魅力の一つだと思います。それは奇妙で、グロテスクで、とても美しいです。何を表現しているのでしょうか?
QUALIATIK – 私が作るアートはほぼ全て、心の中の状態を表現し、理解しようとするもの。私が常にさらけ出そうと闘っている、自分の中のフォースから生じるものです。もし「物理的な世界」に続く能動的な抜け道を持たなければ、檻の中に捕らわれているように感じる。その抜け道は音楽、ヴィジュアルアート、研究、執筆…実際のところ何でも良くて。私が非常に多くの形式のメディアを使うのは、それが理由です。さまざまな方法で伝えることを可能にしてくれてるので。私のプロジェクトを構成するヴィジュアル部分は、そのような姿に見えているのだと思います。なぜならそれは、具現化された本質として潜在意識を表現しようとしているから。グロテスクや奇妙さ、美しさという手段を使うのは、私がそのように理解しているからだと思います。人間の心は敏感で、影響されやすく、美しいものだと感じてて。絶え間なく流れる水が断崖に自らの年表をゆっくりと刻み付けるように、人生の中で抱えるほんの小さなトラウマでさえ、心の形を作ったりねじ曲げたりするのだと感じます。それが、私のアートの曲がりくねった有機的な形態の源なのかな、と。私にとって、それらの奇妙で、ゆがんでいて、時にはゾッとするような形は、それ自体のねじれた美しさを持ってて、木の形が成長の過程で乗り切らなければならなかった環境について語るように、自らの経験について語っているんです。
QUALIATIK – あなたの見ているものは、私自身の中の深い場所にある感情から生まれています。私自身の内側はどのように見え、どのように感じ、どのように動き、どのようにすれば具現化された形で体験することが可能か、引き出そうとしているから。そうすることで私の未発達な表層意識の脳は、その意味を理解できるのです。とてもバカげていて役に立たない人間の欲求ですよ(笑)。感情レベルでは、単純に自分自身をより良く理解し、抑圧と不協和の心理的な網から自分自身を解き放とうとしてます。概念レベルでは、潜在意識の中核を成す部分を理解したいと考えてます。その性質や働き、秩序や無秩序、どのように使われ、どのように壊される可能性があるのか。私は本当に心に取り憑かれ、夢中になっていると思う。そもそも私が神経科学を勉強した理由も、「心」でした。
– David CronenbergやH.R. Gigerからの影響は強いのでしょうか?(他のメディアでそのように記載されているのを見ました)他に影響を受けた作品や人物がいるならば教えてください。
QUALIATIK – 『Mother Tongue』を作るまでは実際にクローネンバーグの映画を観たことがなくて(その後で『eXistenZ』は観ました。大好きです。)、数年前に『エイリアン』シリーズの1つを20分くらい観ただけです。でも、クローネンバーグやギーガーの作品は総体としてのポップカルチャーにとても深く根ざしており、あなたが彼らの作品と直接関わり合ったことがあるかどうかに関わらず、あなたの周辺に入り込んでいると言える。私が初めてギーガーのアートを見たのは、ラテックスのスーツを着たエイリアンに関する何枚かの不気味な画像でした。それはインターネットを通して奇妙に拡散や、歪曲される可能性のある方法で、私が自分のヴィジュアルインスピレーションの多くに出くわす様子をよく示しています。私は新しいものを作り出す時、具体的な何かというよりも、オンラインで見かけて集めた大量の画像が精神的に混ざり合ったようなものを参照するんです。ニューラルネットワークのAIを訓練し、そのAIを実践に使うようなものですね。
– 今回の作品『DISCARNATE』のコンセプトを教えてください。
QUALIATIK – 『DISCARNATE』の背後にあるコンセプトは、基本的には、自身の最も深く、最も恐ろしい、あるいは悲しい部分に対して思いやりの心を持って立ち向かう勇気を持つことであり、その過程で心理的な強さや明晰さが得られることを理解すること。ある人の「discarnate(肉体を持たないもの)」は、その人の心が健康であるために表現する必要のある、形のない精神の中心部分です。それはアイデンティティの抑圧された側面や、まだ単純に気づいていないだけの自分自身の一部、つまりトラウマや性、心の病、性自認などが抑圧され否定されているかどうかということかもしれません。ある人のdiscarnateが無視され、曖昧なまま解決されない状態で放置されると、認知的不協和が起こり、精神の悪性腫瘍に変わる可能性があります。そのような状態は時間と共により複雑さを増し、解きほぐすのが難しくなるんです。
QUALIATIK – この作品は『Mother Tongue』のミュージックビデオでも表現した私の描くキャラクターにも関係しています。彼らは「アニマ」と呼ばれ、具現化された精神の抽出物を表してます。彼らは善意があり、賢明で、忍耐強く、私たちが人間として体験できる心の痛みの全体性を理解しています。彼らは私たちの潜在意識と、表層意識の脳が理解できる物理的現実の間のインターフェースとして機能して、その点において、私たちはそのキャラクターを通して自分自身の「discarnate」を操縦することができるということ。
– H0L0で開催された『DISCARNATE』のリリースパーティーはどうでしたか?日本ではなかなか実現できないラインナップです。
QUALIATIK – もう最高だった!!H0L0は完全に満員だったし、あんなにもたくさんの人が集まってくれたことは本当に信じられない。本当に盛り上がっていて、とても心地よく、支えになりました。あの出演者達が集まってくれて、とても幸せでした。私はフロアに貼られたポスターを見てながら、「これは現実なの??」って感じだったし。ほんとに尊敬する大好きなアーティスト達で、私にとって夢のライナップだったから。ショーの後で写真撮影しようとしていた時、ほとんど全員のパフォーマーが、私のタトゥーを入れていることにも気づきました。それは、自分にたくさんのインスピレーションを与えてくれる人たちと親しい友情を共有するのが、どんなに深い意味を持つことなのか、本当に実感した瞬間だった。その意味で、単なる「たくさんの顔ぶれの出演者」を遥かに超えるものだったと思う。お互いを本当に「理解」し合っていて、友情と助け合いを育てるコミュニティが生み出したもの。
– 〈UNSEELIE〉について詳しく教えてください。〈UNSEELIE〉とあなたとの関係性はどのようなものですか?
QUALIATIK – 〈UNSEELIE〉は私がDasychira、Kodi Fabricant、Sentinelと共同で創立した、レーベル / コレクティブ / イベントシリーズ / キュレートのためのプラットフォーム。大勢のクリエイティブな人材がいて、3DアーティストのSA Mayerや、ブルックリンや ボルチモア、世界中の多数のアーティストが含まれます。〈UNSEELIE〉は、本当にいつも感謝しているアーティストや友人たちによる、非常に特殊で素敵なコミュニティの始まり。〈UNSEELIE〉に関係する全員が、自己分析の手段としての物語や伝承、破壊的な出来事、および集団幻想の重要性に関連する共通のクリエイティブな価値を中心にして集まっているんです。私たちはコミュニティのレベルでそのような種類の訓練を行うための支援的で開放的なスペースを作ろうとしていて、ナイトライフに参加できるスペースを作ることは、私たちや特に繊細で内向的な人、自分を「シーン」の部外者のように感じている人たちにとって本当に重要なことだと思う。私たちは全員が協力してイベントやミックス、リリースをキュレートしたり、展示や、メディアをまたがるその他のプロジェクトをコンセプト化したりしてます。
– 〈UNSEELIE〉やH0L0など、あなたの周りのシーンについてご自身はどう感じていますか?
QUALIATIK – 私にとってそれは世界を意味する。終わることなく私を刺激し、成長させてくれる。H0L0はNYのアンダーグラウンドシーンで多くのコミュニティが成長する中心地になったんだと思います。スタッフは全員友だちだし、自立した素晴らしいアーティストになっている。NYの多くのDIYスペースへのアクセスのしやすさは、多種多様な人たちがショーを開きたいと決心し、それを実現させることを可能にしています。たまにマイクロコミュニティは新しいイベントを中心として成長することになるんです。そんな感じでNYの「サブシーン」が形を変えるのを見てるのはワクワクするし、全体としては、全ての人が素晴らしい情熱と意欲を持ち、極めて熱心に働いている思う。少なくとも、コミュニティ全体で尊敬の念が共有されているし、人々が非常に急速に成長し、それに応えて他の人たちも成長するのを見ることができます。誰かが苦労している時はみんなで助け合って、家賃を助けるためにVenmoでお金を融通し合い、病気で治療が必要になった時や悲劇的な損失を被った時のためにクラウドファウンダーを共有して、クリエイティブなアイデアの交換もたくさん行われているし、情熱を持ったアーティストにとっては実りの多い環境だと思う。NYに住むために少しだけクオリティを犠牲にすることを厭わなければね(笑)。もちろん問題を抱えていないシーンはありませんが、NYでのそれらのコミュニティは私にとってとても神聖なものだと言える。私はそのコミュニティに全てを与える義務があるし、その成長に貢献し続けることを願ってます。
– 今後の展望と理想の未来を教えてください。
QUALIATIK – 将来に対する私の願いは、音楽やクリエイティブのコミュニティが私たちの声の力を継続的に作り上げ、人権と環境権を強く求めると共に、人の意識を全般的に高めること。白人至上主義、人種差別主義、同性愛嫌悪、トランスジェンダー嫌悪、外国人嫌悪、反ユダヤ主義、イスラム嫌悪、ハイパー資本主義、ファシズム、資源が先細りする巨大なコミュニティの福祉よりも経営者個人の金銭欲を優先させること…それらの全てが、人類の進化が進んでいないことを表してます。私たちはほとんど生きるか死ぬかのタイムラインとなっていて、深刻な問題に直面している。アーティストやアートコミュニティの力が世界中の社会で古い伝統を根絶し、集団的な視点を進化させ、思いやりの心が見られることを期待します。
QUALIATIK Asia tour 2019
8/23 – Nanjing – Mono House
8/24 – Shanghai – ALL
8/28 – Shanghai – Shanghai Community Radio
8/30 – Changsha – Red
8/31 – Qingdao – Toilet Club
9/3 – Hong Kong – Hong Kong Community Radio
9/4 – Hong Kong – Terrible Baby
9/6 – Shenzhen – OIL Club
9/10 – Seoul – Seoul Community Radio
9/11 – Seoul – Trippy
9/12 – Taipei – 23 Music Room
9/14 – Taipei – Final
9/16 – Okazaki – Hikarinolounge
9/18 – Tokyo – K/A/T/O MASSACRE at Forestlimit
9/20 – Tokyo – SexualNoise at Circus Tokyo
9/22 – Tokyo – SexualNoise (after tatoo party)
<original>
– Can you tell us about your personal history? You’re a musician, a tattoo artist and more.
QUALIATIK – Lol yes, lots of things >___< I never went to school for art or music or anything; the biggest component of my own personal history in terms of my work is that I studied neuroscience in college and used to do lab research for several years. I also wanted to go into clinical therapy, and worked in a medical clinic one-on-one with schizophrenic patients. It may seem unrelated, but I feel that everything I do is related to the core reason I wanted to study neuroscience and work with psychology. It is all a matter of trying to reach out and and grab this intangible thing that perplexes me, and find ways to solidify it in our reality and therefore understand it. Neuroscience is simply the human effort to understand how the brain and mind work, and what they “really are”. Music is arguably the most instantly felt way of articulating an emotion or psychological state. Not many things can allow a “headspace” to be experienced in the way that music can. I like the idea that you can create music as a personally therapeutic need, and that other people might engage with it in a way that could help them better understand themselves, or unearth some part of themselves they’ve been missing.
Creating tattoos is similar in that it has a kind of spiritual, therapeutic dimension to it, especially when it is a personalized tattoo for someone. I ask people a lot of questions, like what they are going through at the moment, how they want to feel when they look at the tattoo; if it’s a character, I ask them what its personality is, what it represents. I try to create some kind of form or little being that communicates a distilled part of the person who wears the tattoo, so they can look at it and feel connected to that part of themselves, or to a specific milestone in their growth that the tattoo can represent. Between performing music and giving tattoos, it can feel much like a practice in shared therapy and even some form of psychological clairvoyance.
– How did you get into making music?
QUALIATIK – I didn’t actually start making music until my 20th birthday, on that very day, kind of as the outcome of a breakdown from an end-of-teen-years reality-hits-you-in-the-face realize-you’ve-been-living-a-lie type moment lol. I could always feel a deep need to make music, for as long as I can remember, but I never had the confidence to really try and just thought it was something I wasn’t able to do. Even once I started, it took months of isolation for me to have the courage to compose anything original instead of just making GarageBand covers. And once I opened Pandora’s Box, it all spiraled out of my control and music happily took over my life.
– One of your attractions is the visual side to your music’s artwork etc. They have strange, grotesque, and beautiful sides to them. What do they express?
QUALIATIK – Pretty much all of the art I make is about trying to express and understand the internal state of the mind; it derives from a force inside of myself that I am constantly fighting to unearth, which feels trapped and caged if it doesn’t have an active pathway into the “physical world”, whether that be through music, visual art, research, writing… anything, really, which is why I use so many forms of media. They all allow it to speak in different ways.
The visual components of my project look the way they do because they are attempted expressions of the subconscious as an embodied essence, and I supposed that grotesque, strange, beauty is the way I perceive it to be. I feel that the human mind is tender, malleable, complex, and beautiful. Like relentless waters slowly sculpting their chronology on the face of a cliff, I feel that even small traumas throughout our lives shape and contort the mind. I think this is the origin of the gnarled organic forms in my drawings. To me, these strange, distorted, and sometimes scary shapes possess their own gnarled beauty that tell of their experience, like the shape of a tree tells about the environments it has had to navigate throughout its life.
The imageries you see come from deep emotional places in myself, as I try to tease out what the inside of my own mind looks like, feels like, moves like, how it might be experienced in an embodied form so my rudimentary conscious brain can make sense of it. A very silly and futile human drive lol. On an emotional level, I am simply trying to understand myself better, and to disentangle myself from psychological webs of supression and dissonance. On a conceptual level, I want to understand the pulp of the subconscious—the nature of it, its mechanism, its laws and entropies, how it might be used and how it might be broken. I think I am really just obsessed and infatuated with the mind, which is why I studied neuroscience in the first place.
– In terms of your visuals, are you influenced by David Cronenberg or H.R. Giger? Are there any other people or works you take inspiration from?
QUALIATIK – Before making “Mother Tongue”, I had actually never seen a Cronenberg film (I have since seen eXistenZ —which I love), and had only seen like 20 miniutes of one Alien film years ago. But I would say the work of Cronenberg and Giger are so deeply ingrained in the collective pop culture brain that it makes its way into your periphery whether or not you’ve engaged directly with their work. I first saw Giger’s art through some weird kink images on Tumblr of xenomorphs in latex suits, which is a good indication of how I encounter most of my visual inspiration in a way that can only be strangely diffused and distorted through the internet’s hive mind. When I create, I don’t tend to reference anything specific, but rather just kind of a mental amalgam of the slews of images I see and collect online. It’s kind of like training a neural network AI and then putting that AI into practice.
– What is the concept behind your EP “DISCARNATE?”
QUALIATIK – The concept behind “DISCARNATE” is, essentially, having the courage to confront the deepest, most frightening or saddening parts of oneself with compassion, understanding that you gain psychological strength and clarity in the process. One’s “discarnate” is the immaterial pulp of their psyche that needs to be expressed in order for that person to be mentally healthy. This could be suppressed aspects of their identity, parts of themselves they just simply aren’t aware of yet, or if trauma, sexuality, mental illness, gender identity, etc. are repressed and denied. The idea that when one’s discarnate is ignored, and left to exist in a nebulous, nagging state, the result is a cognitive dissonance that can morph into a malignant tumor on the psyche, which over time becomes more complex and difficult to untangle.
The record is also oriented around these characters I draw, which are also depicted in the music video for “Mother Tongue”. They are called “Anima”, and they represent embodied distillations of the psyche. They are benevolent, wise, patient, and understand the totality of the emotional pain we can experience as humans. They function as an interface between our subconscious and the physical reality that our conscious brains can perceive and make sense of, in that, through these characters we can navigate our own “discarnate”.
– How was the DISCARNATE release party held at H0L0? It would be difficult to get a lineup like that together in Japan.
QUALIATIK – It was amazing!! H0L0 was completely packed, I could not believe how many people came through. The energy was really ripe, very sweet and supportive between everyone who was there. I felt so lucky to get to put together that lineup; I kept staring at the poster, floored, thinking “is this real??” because it was, for me, a dream lineup of some of my favorite artists who I look up to the most. After the show when I was going through photos and realized that pretty much every performer also has a tattoo I’ve made for them, was when it really hit me how profound it is that I get to share close friendships with people who inspire me so much. In that way, it was much more than just a “stacked lineup”— it feels like the product of a community that nourishes friendship and mutual support between artists who really *see* each other.
– Can you tell us a little more about UNSEELIE? What kind of relationship do you have with UNSEELIE?
QUALIATIK – UNSEELIE is the label/collective/event series/curatorial platform I co-founded with Dasychira, Kodi Fabricant, and Sentinel. We have many close creative affiliates, including 3D artist SA Mayer and many musicians across Brooklyn, Baltimore, and globally. UNSEELIE was the start of a beautiful and very specific community of artists and friends that I am really grateful for. Everyone affiliated with UNSEELIE comes together around shared creative values that pertain to the importance of narrative and lore, cataclysm, as well as collective fantasy as an avenue for self-exploration. We try to create supportive and open-minded spaces for these types of exercises on a community level, and it’s really important to us to create a space where people can come into nightlife or who are parcicularly sensitive and introverted, or who feel like an outsider to a “scene”. We all work together to curate events, mixes, releases, conceptualize installations and other inter-media projects.
– What do you think about the scene that you’re a part of? UNSEELIE, H0L0 etc…
QUALIATIK – It means the world to me, inspires me endlessly, and pushes me to grow. I think H0L0 has become the epicenter of a lot of community growth in the underground scene in NYC, with the staff all being friends and amazing artists in their own right. The ease of access to most DIY spaces in NYC allows a wide variety of people to decide they want to throw a show and just make it happen. Often, microcommunities end up growing around new events, and it’s exciting to watch the NYC “sub-scenes” shapeshift in that way. Overall, everyone has tremendous passion and drive and works extremely hard, and at the minimum there is a feeling of shared respect throughout the community. You can to watch people grow very quickly, and then other people grow in response. People support each other so fervently when they are struggling, venmoing each other to help with rent, sharing crowdfunders for necessary medical procedures or tragic losses. There is a lot of exchange of creative ideas and it’s an extremely fertile environment for passionate artists who aren’t afriad to sacrifice a bit of their quality of life to live in NYC lol. No scene is without its issues, of course, but the community I get to be a part of in NYC is deeply sacred to me; I owe it everything and hope to continue contributing to its growth.
– What are your hopes and thoughts for the future?
QUALIATIK – My hopes for the future are that musical and creative communities continue to build the dominating power of our voices to push for human and environmental rights, and to generally raise human consciousness. White supremacy, racism, homophobia, transphobia, xenophobia, anti-semitism, islamophobia, hypercapitalism, fascism, putting the financial desires of sole proprieters above the wellbeing of huge communities with dwindling resources… all of these things represent a less evolved humanity. We are facing critical issues on what is pretty much a life-or-death timeline and I anticipate seeing the power of artists and artistic communities uproot old traditions in society worldwide, evolve mass perspectives, and teach compassion.
category:FEATURE
tags:QUALIATIK
2019/05/20
『Discarnate』は5月31日リリース。 今年3月にはSwan Meatとのコラボレーションも発表したQUALIATIKは、ニューヨークを拠点にするヴィジュアルアーティスト/タトゥーアーティスト/プロデューサー/シンガーである。 QUALIATIKの新曲「Mother Tongue」のビデオが公開。この曲は5月31日にリリースされるデビューEP『Discarnate』に収録されている。今回のMVはコンセプト、キャラクターデザインなど、QUALIATIK自身で世界観を具現化。プロデュースと共同ディレクションはKathleen Dycaico担当。
2019/06/19
自主レーベルPsychoid Devicesより。 by Kristen-Felicetti ニューヨークを拠点にするヴィジュアルアーティスト/タトゥーアーティスト/プロデューサー/シンガーであるQUALIATIKのデビューEP『Discarnate』を自身が主宰する〈Psychoid Devices〉からリリース。 今年3月にはSwan Meatとのコラボレーション曲を発表、5月には『Discarnate』に収録の「Mother Tongue」のビデオを公開している。QUALIATIKはNYのコレクティブ〈UNSEELIE〉に所属し、ブルックリンのエレクトロニックミュージックの発信源となるヴェニューH0L0においてレジデントDJとしても活動している。本作のリリースパーティーはEartheater、Swan Meat、YATTAなどを迎えてすでに行われており、今後は7月にチェコで開催されるCreepy Teepee Festivalへの出演も含むEUツアーが控えている。 デジタルの購入はこちら。
2019/10/29
6,000ドル相当の被害 Photo by Cameron Tidball-Sciullo 今年9月に初来日を果たしジャパンツアーを敢行、ひかりのラウンジ、K/A/T/O MASSACRE、SexualNoiseで来日公演を行ったNYを拠点にするヴィジュアルアーティスト / タトゥーアーティスト / プロデューサー / シンガーのQUALIATIK。 先週、QUALIATIKがミラノでバックパックの盗難にあったようだ。バックの中には、Macbook、パスポート、ID、デビットカード、MIDIキーボード、さらにリリース予定の音源が入ったHDDなども入っており、合計6,000ドル相当の被害に及ぶとのこと。今回の事を受けて、急遽ウェブサイトも構築し、活動継続の為のサポートを募っている。彼女をサポートするには、bandcampでの音源購入、オンラインショップでのマーチ購入、タトゥーの予約、また直接Paypalで送金なども可能。 bandcamp : qualiatik.bandcamp.com shop : http://shop.qualiatik.com Paypal : qualiatik@gmail.com
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