2019/05/22
7月24日、Sauna Coolからリリース。
金子尚太によるプロジェクトTeen Runnings、5年ぶりのニューアルバム『Hot Air』が自身の主宰するレーベル〈Sauna Cool〉からリリースされる。
アートワークを永井博が担当したことでも話題になった前作『Now』から5年、最近ではサイドプロジェクトYoung Agingsとしてのリリース、〈Sauna Cool〉のレーベル運営、謎ショップ〈サウナクールミニ〉の店主など、様々な顔を持つ金子のメインプロジェクトTeen Runnings待望の新作は、「より軽く、聴きやすい」音楽を目指した、とのこと。カナダ滞在中、そして2019年に入ってからの5年間で作られた、90sから00sの雰囲気を携えたミニマムな楽曲で構成。ミックスは前回に引き続きHARVARDの植田康文、ジャケットアートワークにはオーストラリア人クリエイターANDYPANTS、ジャケット、ブックレットデザインはYYOKKE(WOOMAN)が担当している。
先行で収録曲「Hair Wax 95」が公開。アルバム『Hot Air』は、7月24日リリース。
Teen Runnings – “Hot Air”
01. Hair Wax 95
02. New Power
03. Eagles
04. Dream Life
05. Smart Disc Promotion
06. Feeling Happy
07. Super Relax
08. My Car
09. Baby G
10. Seatown Punk
11. Plaza
category:NEWS
tags:Teen Runnings
2020/08/17
8月27日リリース Teen Runningsが、8月27日に新作EP『Surprisingly Ordinary』を配信リリースする。 前作となるアルバム『Hot Air』から1年ぶりの新作は、難しく考えずに出たものをそのまま使うことをモットーに作られた4曲で構成される。「Want You Bad」、「Sometime」は原点にあるギターポップ、「Sunglasses」は前作の要素を落とし込んだレゲエソング、「Never Be The Same」は初のピアノバラード曲となっており、ドラムアレンジと演奏をElen Never Sleepsが担当している。 4曲入りEPという構成ながらこれまでのTeen Runningsの変遷や特徴が凝縮され、その枯渇することがない才能を改めて確認できる。皆が彼に期待している瑞々しいメロディも堪能できるだろう。 Teen Runnings – “Surprisingly Ordinary” EP Release date : August 27 2020 Tracklist 1. Want You Bad 2. Sunglasses 3. Sometime 4. Never Be The Same
2022/09/08
10月15日 LIVEHAUS Sauna Coolを主宰するTeen RunningsとSuper VHSがオーガナイズするパーティー「SUPER COOL」が10月からスタート。 第1回目となる今回は2バンドに加えて日本のエレクトロミュージックシーンの雄、CHERRYBOY FUNCTION(LIVE SET)と音楽ライターの柴崎祐二(DJ)が出演。また、今後は四半期に1回のペースで開催していく。 – 『SUPER COOL』 日時 : 10月15日(土) 開場・開演 : 18:30 会場 : 下北沢LIVEHAUS 前売 : 2500円 当日 : 3000円 出演 : Teen Runnings、Super VHS、CHERRYBOY FUNCTION、柴崎祐二 予約受付 : info@saunacool.com
2019/07/24
「最高の夏休み」 Teen Runnings、約5年ぶりのニューアルバム『Hot Air』が本日リリース。合わせてリリースパーティーが9月15日に、Super VHSとpool$ideを迎えて幡ヶ谷Forestlimitにて開催することも発表された。早速、新作『Hot Air』について、金子尚太に話を聞いた。 – アルバムリリースおめでとうございます。気分はどうですか? 金子尚太(以下、金子) – なんとも言えないですね。音源のマスタリング完了後も特典のデザインやアー写撮影とPV撮影の編集など自分1人でやっているものがあり、まだ気が休まらない日々です。それと、とても変わったアルバムを作ってしまったので、リスナーの反応が全く予想できず、不安ですね。前回までのように一石を投じてやるぞ!みたいな気概もないですし、聴いてて気持ちいいって思ってもらえたらいいなあ、と感じるのみです。 – サウナクールミニの調子はどうですか?牛すじ売れてますか? 金子 – 味はご好評いただいていますが、売れているとは言えないですね。なのでレーベルのマーチャンダイズで何とかなればと日々頑張っています。今回のリリースもその宣伝になればいいかな、と。もう何のためにやっているか分からない状況ではありますね(笑) – Young Agingsのリリースもありましたが、Teen Runningsとしては5年ぶりとなります。まさかアルバムがまた出るとは思いませんでした。収録曲は新曲ですか? 金子 – 2017年にカナダから帰国直後は本当に何もしていなかったのですが、翌年3月から店を始めて営業、運営や諸々のデザインや、デザインの依頼をもらったり、ライブをしたりと思ったより忙しかったのかもしれません。そろそろリリースしないとまた来年になってしまうと思って急いでまとめましたところもありますが、地元の神戸でお店をしていて、店内でもそうですが、外のイベントに顔を出したときに何をやっている人かというのを説明する必要があって・・・。説明してもリリースはかなり前で、過去にやっていただけと思われるのもなんなので、もっと広く知ってもらうために新しいものを出そうと思いました。曲はカナダに行く前後の2016〜2017年に作った曲が8曲、今年に入ってから作った曲が3曲です。カナダは寒いので基本的に部屋で曲作りをしていたのですが、数曲作ったところで限界がきたというか、やりたいことができてしまって完全に煮詰まりました。思うに、曲を作る人にとって大まかに「自分のルーツにある曲 / 今の気分の曲 / 作りたい曲 / 作れる曲」のレイヤーがあって、そこのバランスが難しくなりました。作りたい曲のアイデアだけが溜まって、それを完結させる才能や技術がなく、作りかけでボツにした曲がかなりありました。ただ春になってライブが決まって、こういう曲がやりたいな、という気持ちができてから作ることができた曲もあって・・・。今年に入って、リリースの気持ちも持ちつつですが、ライブが決まってからすぐに作れた曲もあり、やはり自分のモチベーションはライブによって生まれているのだな、と思いました。「Smart Disc Promotion」はボツになった下地を取り出してライブに向けて諦めずに新たな気持ちで作って上手くいったと思う曲ですね。そうやって作ることで、忘れかけていた「ライブでやりたい曲」という項目が出現したので、これからのライブのたびに「こういう曲を組み込んだらかっこいいかもな」というイメージを持つようにしたいと思いますね。また、今回はあまり苦労を感じさせずサラッと出した感じにしたいと思ったので、リッチな感じを抑えめということで、ボーカルはできるだけエフェクトを抑えて、ミックスもヤックさんにステムを投げてお任せしました。 – カナダ移住前の発表では帰国後は日本での活動は行わないともありましたが、レーベルやサイドプロジェクトも含め、かなり活発に動いてる印象です。 金子 – そうですね。自分の音楽やバンド活動に色々限界を感じていて、その時はTeen Runningsとしての音楽をやめるつもりで最後のチャンスとしてカナダに行きましたし、実はカナダ含む海外でのリリースも見据えていました。バンドも組みたかったんです。カナダでの初めてのライブで一緒になった女性のガレージバンドの人たちから「ツアーをするんだったら私たちがバンドをするからね」といってもらえたのですが、もうその頃には色々諦めかけていましたね。実はそのバンドにいたのが、すでに大きめに活動していたCommon Hollyや、最近サドルクリークとサインしたAda Leaが所属していて、長く居れば可能性は転がっていたのだと思いますが、働いてどうにか食いつなぐという強い気持ちは持てませんでした。結局日本に帰ることになった時に、知り合いの音楽家の方を頼って作曲家として何かやりたいな、と思ったのですが、こちらから連絡をしたお二方どちらからも良いお返事はいただけず、事務所などに送るようにロック調のデモ曲を男女分2曲作ったのですが、女性ボーカルを入れられないことに気づき諦めました。コンペのサイトもゴミのような案件が多く、すぐに見るのをやめました。話を戻しまして・・・、Teen Runningsのカナダでのライブは好評でしたし、やっぱりリリースしたいな、という気持ちを持ちつつ過ごしていたら、ライブのお誘いが入って「じゃあやろうか」と東京のメンバーとやりとりして、ほとんど友人の企画のライブでしたが、去年今年と精力的でしたね。カラオケセットも含めるとかなり多いですね。レーベルの活動は、サウナクールミニという、レーベル名を冠したお店を出した以上、動きを出したかったのと、本当にリリースしたいアーティストが見つかったので引き続き動けたらな、と。サイドプロジェクトのYoung Agingsは、息抜きや自分のできることを知るうえで今回のアルバムを作るために必要なプロセスだったと思います。 – カラオケセットについて聞かせてください。始めたきっかけや、バンドセットの違いなど。ステージ毎にあえて分けているのでしょうか?またお客さんの反応などどうでしょう。 金子 – カラオケセットは、聞こえは悪いですが単にトラックに合わせて僕が歌うソロのセットです。カナダで作った曲を披露するためのセットですね。バンドメンバーが東京なので、東京近郊でバンドとしての演奏をオファーいただいた場合は前作までの曲をバンドセットでやっていました。カナダではバンドを組めなかったので、iPhoneから流したトラックに合わせて歌うという手しかなく不安で、仲良くしていたArbutus Recordsのセバスチャンに「どうなのかな」と聞いたところ「うちのSean Nicholas Savageもギター1本持ったり持たなかったりでトラックに合わせて歌うだけのスタイルだし大丈夫だよ」と言われたので自信をもってライブに臨みました。カナダでの反応は本当によかったのですが、日本ではあまりないスタイルですし、僕の慣れないパフォーマンスからか好感触は得られなかったというか、日本では、安くないお金を払ってライブを観るため、お客さんの求めるハードルが高かったり、既に知っている音源をライブで聴く、アーティストというアイコンを目視する、という目的をもって観に来るような気がして、それだと全て新曲の聴き慣れないものを見慣れない人が披露している姿は理解されづらいだろうなと気づき、やはり音源は出さないとなという気持ちが強くなりましたね。今後はカラオケセット中心でフットワーク軽くやろうと思いますし、音源は少しずつアレンジしていきたいです。あと先ほど音源を聴いていて気づいたのですが、1曲ヤックさんに送る際にミュートしていて送り忘れたトラックがあり、自分で音源確認するときに気にならなかったのでほとんど問題ないレベルですが、ライブではそういった音も足したりアップデートして、音源とは少し違った感じにしようと思うので、ぜひ観ていただきたいなと思います。 – 90sメロコアを下地にしたインディロックという路線が少なからずあったと思うのですが、今作はかなり新機軸を感じます。 金子 – 1stは当時流行っていた60年代ビーチポップ、2ndは80〜90年代ときて、今回は90年代後半から00年代前半の、今聴くとダサい感じが僕の気分になりました。カナダに行く前からその辺のダサいものを聴いていましたね。 – 具体的に聴いていた曲など教えてください。 金子 – Lyte Funkie OnesやToy-Box、Steriogram、Smash Mouthはよく聴いていました。その他YouTubeで90年代のボーカルグループの曲を漁ったり・・・。それをそのままはできないので、そのダサい精神を楽曲に落とし込んだつもりです。 – ギター主体の曲が減ったのは理由がありますか? 金子 – いま誰もやっていないことをやろうというコンセプトというか気持ちがいつもあるので、今回はヒップホップのビートにミニマムな音、バンドで演奏するとしてギターは最小限でビートやパーカッションが飽和しているポップなもの、そしてBPMが遅いアルバムを作ろうと思いました。一番はじめに作った「Hair Wax 95」は典型で、かなりバンドサウンドを意識していますが、徐々にギターを使う頻度は減っていきましたね。初めはギターロックレコーディングがめんどくさかったりで。 – 「いま誰もやっていないことをやろうという」というコンセプトについて、詳しく解説してもらえますか。 金子 – 先にも述べた「作りたい曲」というのは「自分が好きな曲 / 自分が聴きたい曲」に分けられると思っていて、アーティストは「自分が聴きたい曲」を作るべきだと思っていて。「好きな曲」だと必然的に何かに似通ってしまうし、アートとしては二番煎じになるんです。ただ、「自分が聴きたい曲」というのは「好きな曲」に自分なりの要素を足したり引いたりしたものなんですよね。チャーハンという完成されたものに醤油かける人いるじゃないですか?ああいう感じですかね。違うか。とにかく、誰かが既にやっている、または流行っていることで評価されるのはアイコンとして確立されている人で、そこが弱い自分がやっても仕方がないので出来る限り新しいことに挑戦したいという気持ちは常に持っています。あと、今回のアルバム単位の音楽的なコンセプトとしては前の質問の通りなのですが、イメージ的なコンセプトの年代が自分が多感な時期と重なったので、「自分の最高の夏休み」という根底にあるものに加えて、初めてインターネットに触れたときのこと、夏休みの朝9時半からのアニメ(関西地区限定)やゲーム、特にスーパーマリオRPGやファイナルファンタジー、聖剣伝説レジェンドオブマナ、カプコンのV.Sシリーズ、ドリームキャストのシェンムーやパワーストーン2で遊んだこと、iMacやWiLLブランドが出てきたころのような、社会やプロダクトにまだ”遊び”があった頃のことなど、幸せだった頃の感覚を思い出しながら能天気なものを作ろうと思いました。また、感覚的なことですが、はじめにタイトルをざっと10曲分ほど決めて、そこから連想する音楽を頭の中で流したり、Tumblrの好きな画像を眺めたり、北野作品の夏をテーマにした映画を観たり思い出したりして音が降りてくるのを待ったりもしました。ただ、そこにBPM、ビート、少ない音数など縛りを多くすることで自分の首を絞めてしまって、それでスランプに陥りましたね。何を作っても僕の色は出ていると言われることもあるのですが、今回のアルバムで自分のスタイルをなんとなく分かってもらったうえで、次回からはできるだけ自然体でやりたいです。 –
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