2019/01/18
EM Records、2019年の一発目のリリース。
2019年、EM Recordsの新作が届いたが、だいぶおかしい。琴の音楽、箏曲の幻の傑作、京極流「新春譜」。日本に伝統と言われるような音楽を素材に、RVNGなどからリリースを重ね、日本のエレクトロニックシーンを支える1人であるSUGAI KENが調理する。A面には雨田光平による1970年録音のものを、B面にはSUGAI KENのリワークを配置し、10インチ、CD、デジタルでリリースされる。10インチ以外は3/15発売。
プレオーダー、CDはこちら。デジタルはこちら。10インチはこちら。
以下、info
箏曲を知る者は戸惑うに違いないが、ハードエッジ音楽リスナーやアーティスト達を惹き付ける「考えうる最高レベルの古今東西融和」(俚謡山脈)を成し遂げていた作品、それがこの雨田光平「新春譜」だ。
<京極流>は明治に創設された箏曲の流派で、その二代宗家である雨田光平は福井県生まれの彫刻家/画家/作曲家であり日本にアイリッシュ・ハープを紹介したハープ奏者でもある。京極流は箏曲界のスーパースター、宮城道雄らの「新日本音楽」に先立ち(※雨田と宮城は親交が深かった)、黛敏朗、諸井誠、武満徹らが台頭するよりも前、歌唱と演奏の両方で古今東西の均整の取れた合体に成功していた驚くべき例で、誤解を恐れず字義通りに言えば日本式<シンガー・ソングライター>の始原といえる。
この「新春譜」は青木繁の描いた神々のイメージを創作源に、雨田が昭和30年頃に作曲し、京極流箏曲が福井県無形文化財に指定された後、昭和45年に出版した自主制作LP収録のヴァージョンで、琴、笙、ハープを含めた6名で合奏・歌唱したものだ。
対するSUGAI KENのリワークは現代音楽/RVNG/HIPHOPをメビウスの環のようにつないだ作品で、リワークというよりはもはやオリジナル新曲と言っていい。
京極流箏曲と「新春譜」考察した北村卓也の切れ味鋭い解説も必読!
■『京極流箏曲 新春譜』へ寄せられたコメント■
「聴く環境の音が またこの音を変えてゆく こーゆー曲を俺も作れたら最高だ」 (KILLER-BONG)
「伝統・土着と西洋音楽それぞれへの距離の取り方において、考えうる最高レベルの古今東西融和の成功例であり、我が国にも“パッタナー”が在ったことを示す証拠となる1曲だ」(俚謡山脈)
「新春早々、実は食えないニセのおせち料理を食わされった!って悪夢が満載です!!…でもオイシイでしたね!」(中原昌也)
「身を清めてじっくりと浄化されるかのような、そんな音の処方箋的メディテーショナルな響きと心地よさに完全に魅了されてしまった」(COMPUMA)
以下は、SUGAI KENのGrey Matter Archivesで公開されたMix音源。
category:NEWS
tags:EM Records / SUGAI KEN
2019/03/19
SUGAI KEN、Ryo Murakami、YPY 、7FO出演。 EM Recordsと、YPY/西川文章/IKU SAKANによって設立されたスタジオICECREAM MUSICの共同主催でMeakusmaのショーケースが大阪で開催決定。ゲストにSUGAI KENを迎え、Ryo Murakami、YPY、7FOと豪華なラインナップだ。 以下、info Meakusma(ミアクスマ)はベルギーの小都市オイペンを拠点にするインディペンデント音楽レーベルだ。この小さなレーベルが情熱を傾けて主宰する<ミアクスマ・フェスティバル>は、決してセレブ招致に重きを置かず、心憎いほどのアーティスト選別眼と審美眼をそなえ、スタッフ良し、オーディエンス良し、環境設備良しという三拍子揃った音楽フェスとして出演者と観客の双方向から評判となり、心からの音楽好きが集う場として、近年のお祭りフェス流行の中では異色で突出した存在となっている。 今回、そんなミアクスマの主催者達をベルギーから迎え、日本のアーティストとの交流イベントを大阪と東京で開催する。メインはこの大阪編で、YPY/西川文章/IKU SAKANによって昨年設立された創作スペース、ICECREAM MUSICと地元大阪のエム・レコードとの共同開催。ゲストにSUGAI KEN(RVNG/EM)を招聘し、Ryo MurakamiとYPYと7FOが共演するスペシャルな一夜となる。これから大阪音楽シーンの新たな発信源となりそうな北加賀屋の新スポット、通称「音ビル」で開催! =ミアクスマ・ショーケース in 大阪= 日時:2019年4月13日(土) 会場:音ビル1F (Oto Building 1F) 住所:大阪府大阪市住之江区北加賀屋5丁目5番1号 四つ橋線「北加賀屋駅」より徒歩約7-8分 (アクセス地図:https://goo.gl/maps/PMqroTr1hrL2) Walk from Kitakagaya Station, the Osaka Metro Yotsubashi Line (Access map:https://goo.gl/maps/PMqroTr1hrL2) OPEN 18:00 CLOSE 22:00 前売予約 ADV:¥2500 (D別) 当日 DOOR:¥3000 (D別) ■ご予約方法 以下にお名前と人数をメールで申し付け下さい。 order@emrecords.net ■LIVE SUGAI KEN (RVNG/EM) Ryo Murakami YPY (Nous/Where To Now?/EM) 7FO (RVNG/EM/Bokeh Versions) ■DJ Meakusma DJs SUGAI KEN 日本の夜を想起させる独特なスタイルを軸に、国内のコアな俚伝をギミカルに電化させるトラックメーカー。2017年作『不浮不埋 UkabazUmorezU』が国際的な評価(Pitchfork等)を獲得。2016年作『鯰上 On The Quakefish』はリプレスもレーベル元で完売。日本屈指のレーベル〈EM Records〉からの作品『如の夜庭 Garden in the Night (An
2020/04/16
5月29日リリース Artwork by Daiki Miyama 〈EM Records〉から、CVNがキュレーションしたコンピレーション『S.D.S =零=』が発表。5月29日にCDとレコードとダウンロード(bandcamp)で発売され、6月12日からストリーミングが開始される。 昨年末から進められてきたプロジェクト『S.D.S =零=』は今回のパンデミックを迎えて、未来を繋ぎ、途切れさせてはいけないクリエイティビティの種としての新たな意義と使命を受け入れた。 LP、CD共に参加アーティストの詳細、歌詞、CVNによるライナーノーツが封入し、CD版は36ページに及ぶブックレット、ワイドケース仕様。カバーを含む全てのアートワーク/装丁をDaiki Miyamaが手がけている。 今、本当は何が起こっているのか? デジタル・リリースがデフォルトの世代を中心にしながら、<パッケージ版>を主眼にした2020s新世代コンピレーション。シティーポップもテクノもアンビエントもない、日本のインディペンデントに咲く12曲、途切れさせてはいけないクリエイティビティ、この重く暗い雲に覆われた世界でポスト・パンデミックの未来を照らす。 いつか名付けられるかもしれない日本の2020s音楽シーン。ハイプ無しプロデュース現場の”空気”のパッケージを試みる『S.D.S』。17人のクリエイターと5人の裏方達の手になるセルフ・プロデュース作品12曲を収録、うち8組がフィジカル・リリース経験なし、VINYL版は12人が未経験という、サブスク/DL/YouTubeで音楽体験をしてきた世代の作品集。 『S.D.S』全作品はベッドルーム・ポップというタームを与える必要もないD.I.Y宅録がベースで、トラップ、エレクトロニック・ミュージック、インディーポップ、ベースミュージック、EDM〜ADMといった音楽言語がナチュラルに交錯。ヒップホップ的表現だが現行ヒップホップのメインストリームから立ち位置がズレたむしろエレクトロニック・ミュージック寄り、またはその反対、更に説明困難な異形作、評論家を煩わせるような作品だらけだが、このアマルガムこそがリアリティの核心。この現象は『S.D.S』のクリエイター達に共通して立ち現れている。だからこそ誰が今どんな音楽をやっているか「個々」に耳を傾けることが重要となる。 日本の現行クリエイティビティの空気の一つに過ぎないかもしれない、しかしそれは未来に繋がる点在した個、キレたひたむきさ、ふてぶてしい大胆さ。まずは家に篭って聴こう。そしていつかライブ現場で会おう! VA – S.D.S =零= (Subscription Double Suicide =Zero=) Label : EM Records Format : CD / LP / Digital 2020年6月19日:CD、LP、ダウンロード(Bandcamp) 同時発売 Pre-Order : https://emrecords.shop-pro.jp/?pid=150122933 Stream : https://linkco.re/FmVagr1a キュレーション:CVN 選曲:CVN and Koki Emura 装丁:Daiki Miyama アルバム・マスタリング:Takuto Kuratani LP追加マスタリング&カッティング:Helmut Erler at D&B, Berlin 英訳:Matthew Lane Tracklist 01. Dove「Irrational」 02. Lil Soft Tennis「Feelin’ Love」 03. 玉名ラーメン「angelnumber」 04. Karavi Roushi and Aquadab「Tokyoite – Val Kilmer (Love
2019/03/28
EM Recordsから5/28リリース。 YPYは日野浩志郎によるソロプロジェクト。カセットテープレーベルbirdFriend主宰、バンド「goat」、「bonanzas」のプレイヤー兼コンポーザー、クラシック楽器・電子音ハイブリッド大編成プロジェクト「Virginal Variations」、10台以上のスピーカーや移動する演奏者を混じえた全身聴覚ライブ「GEIST(ガイスト)」の作曲、演出など、様々なプロジェクトを並行して行っている。YPYとしては、これまでNous、EM Records、Where To Now?、TALなどから作品を発表している。 また昨年は、IKU SAKAN、西川文章と共にスタジオ<ICECREAM MUSIC>を立ち上げ、創作活動の幅をさらに広げている。YPY名義では今作『Be A Little More Selfish』で3枚目のアルバムとなり、2016年に発表した1stアルバム『ズリレズム』に続き、EM Recordsでの2作目となる。これまでのYPYらしいハードな曲もあるが、アフロパーカッシブなYPY的ダンスホール、メディテーションに寄りすぎない密林チルな曲など、さらに世界を広げた傑作になっている。 YPY – 『Be A Little More Selfish』 フォーマット:CD/LP/Digital 制作発売元:エム・レコード (EM Records) 01. Guilty Pants (10:43) 02. It’s Not So Bad I Think (1:39) 03. Resom Plants (7:31) 04. All Wounds (13:09) 05. Games #2 p-type (6:34) 作曲・演奏:日野浩志郎 チェロ on “All Wounds”:中川裕貴 マスタリング:倉谷拓人(Ruv Bytes) 装丁画: NAZE 発売日 =5月28日 全フォーマット一斉同時発売= デジタル版:https://emrecords.bandcamp.com/album/be-a-little-more-selfish CD版:http://emrecords.shop-pro.jp/?pid=141657044 LP版:http://emrecords.shop-pro.jp/?pid=141657076
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