2018/10/31
不完全なリズムのイメージ、ルーツがもたらす未来のパターン。
自身のルーツを音に落とし込むことや、アフリカを想起させるサウンド、など最近増えてきているのは確か。Lee GambleのレーベルUIQからデビューアルバム『7 Directions』をリリースするNkisiもその手法で独自に実験していると言っていい。
コンゴから現在はロンドンに拠点を移しているNkisiは、Chino Amobi、Angel-Hoらが所属するコレクティブNONのキュレーションやマネージメントに携わっている。これまでにもWarpのサブレーベルArcolaなどからリリースしていたが、満を持してデビューLPがリリース。アートワークも自身がディレクションした。
プレオーダーはUIQのサイトからプレオーダーボタンをクリック、するとそこはやっぱりBoomkat。来年1/18にリリース。
先行で『VII』が公開されている。
Tracklist
a1 — I
a2 — II
a3 — III
a4 — IV
b1 — V
b2 — VI
b3 — VII
category:NEWS
2018/06/25
ジャパンツアーが目前に迫った、ハンガリーはブダペストを拠点にするレフトフィールド/テクノのプロデューサーS Olbrichtへインタビューを行なった。 photo by Eva Szombat ハンガリーの首都ブダペスト、街の名前は聞いたことはあってもどんな街なのか想像がつかない人は多いのではないだろうか。元々は、ドナウ川を挟んで、西側のブダとオーブダ、東側のペストが1873年に合併してブダペストになったのが始まりだ。グーグルで検索して画像を見てもらえればわかるが、多様な建築様式が合わさった街並みは本当に美しい。今回待望のジャパンツアーを行うブダペストを拠点にするDJ/プロデューサーのS OlbrichtことMartin Mikolaiの作る音楽はこの美しい街がスモークに包まれたような音楽だ。彼はヨーロッパを中心とした近年のテクノの最重要レーベルから次々と作品をリリースしている。Basic Houseが主宰するUKのOpal Tapes、イタリアのGang Of Ducks、Lee Gambleが主宰するUIQ、そして今回のショーケースのタイトルにもなっているTom HangことJimmy Asquithが主宰するLobster Thereminといった並びだ。はっきり言ってこれらのレーベル全てから作品をリリースしているのは世界で彼しかいない。来日ツアーを目前に控えたS Olbrichtにブダペストのことや、2012年から仲間と主宰するレーベルFarbwechselのことなどを中心にメールインタビューを行なった。 – ハンガリーのブダペストというと、日本からすると実体が見えにくいのですが、ブダペストのあなたたちのシーンはどんな感じですか。 S Olbricht – ブダペストでもそれを理解するのは難しいよ。(笑)この質問はよくされるんだけど、正直何て答えたらいいかよく分からないんだ。僕たちがレーベルFarbwechselを立ち上げてからエレクトロニックシーンはより活発になり続けてると思う。ブダペストには6~7年前と比べてずっと多くのレーベルがあるし、アーティストは意識を外に向けている。最近の彼らのアプローチはしっかりしてきているんだ。 – ブダペストという街があなたたちの音楽にもたらす影響はあるのでしょうか。 S Olbricht – それがどんな風にかは分からないけど、間違いなく僕たちの音楽に影響してるよ。 – 普段は何をしていますか?何か別の仕事をしているのですか? S Olbricht – いわゆる”昼間の仕事”ってやつをしていない時期もあった。ギャラや印税なんかで十分なお金が稼げると確信していたからね。でも1年半たってみて、リスクが高すぎることに気づいてものすごく不安になったんだ。だからこの2年間はクリエィティブエージェンシーでサウンドエンジニアとして働いてる。吹き替えを録音したり、テレビCMのマスタリングをしたりもするんだ。仕事は気に入っていて、前よりもずっと気分がいいことは確かだよ。 – どのように音楽に触れてきて、音楽を始めたのですか? S Olbricht – 僕が作曲を始めた一番最初の記憶は、2001年頃プレステの「Music2000」を数時間使ったことだよ。ちゃんとしてる音楽制作のソフトを見たのはそれが初めてだったんだ。それから15歳のときにReasonを使い始めて、1~2年後にスケートボードを売って初めてのターンテーブルを買った。18歳頃にNorwellとAlpárとSVRに出会って、Reaktorも使い始めた。2010年にはエレクトロニックミュージックと現代音楽、それにメディアアートを学びにペーチ大学に入学して、その後2012年にレーベルFarbwechsel Recordsをさっき言った人たちと立ち上げたって感じだよ。 – 何に影響を受けていますか?テクノ以外の音楽で好きなものは何ですか? S Olbricht – う~ん、難しいな。何とも言えない。状況次第で変わるって感じかな。 – Lobster Thereminとあなたの周りのシーンは深い関係があるように見えますが、どうですか? S Olbricht – いや、そうでもないよ。彼らはロンドンを拠点としていて、僕らはブダペストに住んでいるからね。まったく別のコミュニティだから。でもジミーには感謝してるよ。彼は初期の頃、僕たちのために色々と世話をしてくれたんだ。 – Farbwechselについて聞かせてください。どのような経緯で始まったのでしょうか? S Olbricht – 正直に言うと、そんなに大した話はないんだ。2011年ごろに僕らはエレクトロニックミュージックのブログを Alpár、Norwell、SVRと一緒にFarbwechselの名前で始めてたんだ。で、当時僕らはすでにNorwellと作品をいくつかリリースしてた。でもレーベルのボスに色々と問題があって、そのことでちょっとイライラしてたんだ。それで、2012年にテープレーベルを立ち上げてみることを決めた。最初のリリース後、ファンやメディアからすごくいい反応があったから、それを維持させなきゃいけなくなったのさ。(笑)今は28作品目のリリースに取り組んでる。すごくハッピーだし、本当にみんなに感謝してるよ。 – 日本に来るのは初めてですか?日本の音楽やミュージシャンのことは知ってますか? S Olbricht – 初めてだし、とても楽しみにしてるよ!もちろん日本のミュージシャンを何人も知ってるよ。Masayoshi Fujita、灰野敬二、Incapacitants、C.C.C.C.、Kouhei Matsunaga(NHK yx Koyxen)、Merzbow、Boris、Nisennenmondaiが大好きだし、Masonnaもいいと思うことがあるし、KK Null、それにChihei Hatakeyamaの前回のアルバムは大好きだ。 あ、あとCVNという人も知ってる。彼を知ってるかい?彼は本当にクレイジーだね。(マジであなたの音楽が大好きだ。) – 今回はありがとうございました。ジャパンツアーが成功することを祈ってます。 <原文> –
2019/01/22
デビューアルバム『7 Directions』がリリースされたばかりのNkisiのニューミックスが公開。 Nkisiは、Chino Amobi、Angel-Hoと共にNONの共同設立者である。コンゴ出身で、ロンドンを拠点にするDJ/プロデューサーあり、先日Lee Gamble主宰のレーベルUIQよりデビューアルバム『7 Directions』をリリースしたばかり。 RAで公開されたNkisiのニューミックスはサウスロンドンでのウェアハウスパーティーで録音されたこのDJセットである。パーカッシブなテクノや自身の曲を織り交ぜながら後半はガバタイムに突入している。 Mixのダウンロードはこちらから。
2020/06/06
2013年から2016年の間に制作 コンゴをルーツにし、ロンドンに拠点とするプロデューサーであり、Chino Amobi、Angel-Hoらと共にコレクティブ〈NON〉をキュレーションする1人、Nkisiが過去音源集『BLK SPLLS』をBandcampのアーティストサポートデイにリリース。 本作はNkisiが2013年から2016年の間に制作していた未発表音源集。作品としてはLee Gamble主宰〈UIQ〉からリリースされたデビューアルバム『7 Directions』以来のまとまった作品となり、収益は全てBlack Lives Matter運動に関する団体などに寄付される。また、Nkisiはジョージフロイドの遺族への寄付先など直接寄付できるリンクも合わせて共有している。 https://secure.actblue.com/donate/bail_funds_george_floyd https://www.gofundme.com/f/georgefloyd https://secure.actblue.com/donate/ms_blm_homepage_2019 https://aapf.org/supportshn https://www.lgbtqfund.org/ Nkisi – BLK SPLLS Release date : June 5 2020 bandcamp : https://nkisi.bandcamp.com/album/blk-splls Tracklist 1. Blackbox 2. COUP 3. Dark Times 4. stars are fading 5. TOLERANCE 6. YOKA
第1弾収録アーティスト発表 more
レーベル第一弾作品は後日発表
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受け手の自由に寄り添う作品
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