2018/06/04
エレクトロニックシーンへ多大な影響を与え、人を繋ぐ
カナダはモントリオールを拠点にするJesse Osborne-Lanthierはミュージシャンとして、これまでにRabit主宰のHalcyon Veilや、UKのWhere To Now?をはじめ、MIND Records、Raster-Noton、Hobo Cult、等数々のエレクトロニック/エクスペリメンタルの重要レーベルから作品をリリースしている。ソロプロジェクトの他にもBernardino FemminielliとFemminielli Noirとしての活動も広く知られており、去年スタートしたBunni GroupeなるプロジェクトはBernardino Femminielli、Marie DavidsonのパートナーPierre Guerineau、Bataille Solaire、そしてJesseのパートナーであるMadison Dinelleなど、モントリオールシーンのオールスターと言えるメンバーで形成されており、そちらの今後の動向が注目されている。
また彼はデザイナーとして他のアーティストやレーベルのアートワーク、フライヤー、レーベルロゴまで多岐にわたり手がけており、FDGことFrancesco De GalloとデザインチームH Studiosとしても活動している。ときにブレードランナー的なサイバーパンクやディストピアを連想させるデザインは、自身のサウンドやシーンに漂う空気感とシンクロしており、シーンのイメージを形作っているデザインであると言える。
本人に自身のデザインついて以下のように語っている。
「私のデザインのワークフローはクライアントベースであることが前提なんだけど、様式的なところで言うと、日本とスイスのデザインにかなり影響を受けているんだ。例えば、勝井三雄みたいな昔のデザイナーたちはインスピレーションの元になっている。他にもテレビゲーム、漫画、アニメのグッズやパッケージデザインが大好きなんだ。デザインもそうだけど、エレクトロニックミュージックに関しても周りの仲間からもらう影響もある。あとは、ミニマリズムとマキシマリズム、ソフトとシャープ、それらのバランスをいかに保つかということかな。その瞬間の刺激もありつつも、いかにクライアントと一緒に落とし所を見つけるかだね。」
今回は彼の今までのデザイン作品を振り返りつつ、特別に未発表作品を送ってもらったので合わせて紹介していきたい。
category:FEATURE
tags:Bunni Groupe / H Studios / Halcyon Veil / Jesse Osborne-Lanthier / Where To Now?
2018/11/28
Halcyon Veilより UIQからリリースされたZULIのアルバム『Terminal』にも参加していたサウジアラビアのメッカを拠点にするボーカリストMSYLMAが、来年1月12日にデビューアルバム『Dhil-un Taht Shajarat Al-Zaqum』を〈Halcyon Veil〉よりリリース。 アルバムはほぼ全編を自身がプロデュース。エジプトのプロデューサーZULIや、1127が参加。アートワークはJesse Osborne-Lanthier、写真はJesse Osborne-LanthierのパートナーMadison Dinelleが担当している。先行で収録曲『Fanaa Ghada فناء غادة』が公開。
2019/05/18
理想は6月1日までに新しいPCを手に入れること。 カナダはモントリオールを拠点にするJesse Osborne-Lanthierはミュージシャンとして、これまでにRabit主宰の〈Halcyon Veil〉や、〈Where To Now?〉、〈MIND Records〉、〈Raster-Noton〉など数々のエレクトロニック/エクスペリメンタルの重要レーベルから作品をリリース。ソロプロジェクトの他にもBernardino FemminielliとのプロジェクトFemminielli Noirとしての活動も広く知られており、拠点とするモントリオールではBernardino Femminielli、Marie Davidson、Pierre Guerineau、Bataille Solaire、そしてJesseのパートナーであるMadison Dinelleなどと共にコレクティブが形成されている。またデザイナーとしては、AVYSSのマーチャンダイズのデザイン、〈Halcyon Veil〉などのレーベルやアーティストの作品のアートワーク、フライヤー、ロゴまで多岐にわたり手がけている。 2016年9月、Jesseの母親は、多発性硬化症と数回の脳梗塞が重なり、長期の闘病生活を送っていたが亡くなってしまう。それにより、Jesseと彼の姉妹は80000ドル以上の住宅ローンと借金を引き継ぐことになった。 過去3年間のJesseは、フリーランスのプロデューサー、レコーディングミュージシャン、サウンドデザイナー、キュレーター、DJ、サウンドエンジニア、グラフィックデザイナー、イラストレーターなど、国内外のエレクトロニックミュージックとアートコミュニティのために活動してきた。しかし、2018年11月以来、家賃や食費や機材のアップグレードなど自分の生活の為に必要なお金と、母親から引き継いだ借金の返済、それらを補うお金を十分に稼ぐことができていない状況であるという。 さらに音楽制作やデザインなど仕事のツールであるPCまでもが故障してしまった現状の中、Jesseは最後の手段として今回のドネーションを行うことを決意した。3週間以内にアジアツアーに出発しなければならない為、理想は6月1日までに完全に機能するPCを手に入れることがベストとのこと。 ドネーションの詳細はこちら。
2018/08/02
UKのレーベルOpal TapesがTシャツをリリース。デザインはJesse Osborne-Lanthierが手がけている。 Stephen BishopことBasic Houseが主宰するUKのレーベルOpal Tapesはヨーロッパを代表するアンダーグラウンドのテクノレーベルである。そのOpal TapesがTシャツをリリースすることをアナウンスした。デザインは今年ジャパンツアーを行なったJesse Osborne-Lanthierが手がけている。 明日金曜からレーベルのオフィシャルサイトでプレオーダーが開始予定。 AVYSSではJesse Osborne-Lanthierのアートワークをフィーチャーした記事も掲載中である。合わせてチェックしてほしい。 https://www.instagram.com/p/BjmyyqKgdaY/?hl=ja&taken-by=jesseosbornelanthier この記事が公開後も次々と新しいデザイン仕事をアップしている。 https://www.instagram.com/p/BkQnCHwAwlq/?hl=ja&taken-by=jesseosbornelanthier https://www.instagram.com/p/Bkz2f_oH-yF/?hl=ja&taken-by=jesseosbornelanthier https://www.instagram.com/p/Bk5F_tmnz4I/?hl=ja&taken-by=jesseosbornelanthier
第1弾収録アーティスト発表 more
レーベル第一弾作品は後日発表
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受け手の自由に寄り添う作品
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