相反する解釈の二面性|utumiyqcomが3rdアルバム『rewind』をリリース

utumiyqcomが辿る新章の足跡と、デジタルのノスタルジー

 

 

2022年にSoundCloudでの活動を皮切りに、ボーカロイドやdigicore、emo pluggといったインターネット発の音楽文化を背景に独自のスタイルを築いてきたシンガーソングライター/ラッパー・utumiyqcomが、2025年の集大成として3rdアルバム『rewind』をリリース。

 

当初は、異なるコンセプトに焦点を当てた2枚のEPを連続リリースするプロジェクトとして進行していたが、制作を重ねるにつれ、それぞれの楽曲が示す方向性や繋がりが次第に明確になったことから、最終的に一枚のアルバムへと再構築された。

 

2025年のutumiyqcomは、活動領域を大きく広げた一年だった。コンピレーションアルバム〈NOVA〉にて、原口沙輔プロデュースによるe5・嚩ᴴᴬᴷᵁと共作した「Anti Piracy Screen」をリリース。ZEROTOKYOで開催されるイベント〈GOLDDISC〉のZHALLへの出演。さらに、ときのそら「Chu-Chu-Lu」リミックス制作、Vshojo内のユニット、NOVAへのオリジナル楽曲「Starry Connection」制作、鷹嶺ルイのアルバム「Lapis Lazuli」への作詞提供など、プロデュース/提供の分野でも存在感を示した。『rewind』は、こうした多面的な展開を経た“現在のutumiyqcom”を最も純度高く定着させる作品となっている。

 

そんな活動のまとめとして集大成となる今作は、hyper(pop/flip)な新章の足跡と、digitalなノスタルジーの二面性をテーマに製作。多様なジャンルで構成されたビートを、絶対的な歌唱力という説得性で乗りこなした一枚となっている。プロデューサー陣にはdiscordsquad2kの一人として活動するDJ/ビートメイカーのikill、クラウドラップ・コレクティブtmjclubのコアメンバーであるlazydollや、国外からはmiraieとjichu、そして代表曲「fact react」のプロデューサーでもあり、Back DJも務めるHASEBE EBIが参加。さらに、最後の曲は初めて自らでプロデュースを行い製作した。

 

セルフサンプリングなどの表現で過去や現在、未来を振り返りながら描くこのアルバムが語るのは、自身の歩んできた足跡だけではなく、これから自身が歩んでいく新たな物語の幕開けでもある、とのこと。

 

 

utumiyqcom – rewind

Release date : December 6 2025

Stream : https://linkco.re/7VcptHQC

 

Tracklist

1. rewind fact

2. shutdown

3. school

4. how about you?

5. in my garden

6. one time reflection

7. unforgiven

8. mia

 

Credits:

Illust : myon

Mix : utumiyqcom

Mastering : HASEBE EBI

category:NEWS

tags:

RELATED

FEATURE