2025/05/16
Siren for Charlotteより
〈Siren for Charlotte〉 より、ボカロP/シンガーソングライターの世界電力によるアルバム『贈り物をさがし て』がリリースされる。ゼロ年代の音の残響が、都市のざわめきの奥で静かに芽吹く、触れられなかった記憶となる。 歪んだギターの余韻は、無垢な青と交わりながら、追想という名の明日をやさしく照らして いる。
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アーティストによるコメント
本作『贈り物をさがして』は、Siren for Charlotteの思想的な系譜を意識しながら、世界電 力の実質的な1st Album となることを踏まえて、自選短篇集のように編纂されました。 本作品集を改めて俯瞰してみると、リードトラックである『ポストずんだロックなのだ』を 円心に、2021 年に発表された初期衝動的な2 作品『ネバーエンドすべて』『どこかのかれ ら』から、本作品集への収録を前提に制作した新曲群である『煙の湊』『或』『the world is not mine』まで、描く情景や眼差すものに、手ざわりの似た情念が内包されているように感じま す。この作品集が、皆さまにとっての素敵な贈り物となれば幸いです。 ──世界電力
レーベルによるリリースコメント
遠くゼロ年代のエモやメロコア、ポスト・ロック、そして下北沢のギターロックが遺した音 の残像。それはもはや経験としてすら不確かなまま、都市の喧騒を駆ける誰かの、内部に沈 積した未遂の記憶として、遠い未来の空白にほのかに発芽する。記憶とはしばしば、実在の 追認ではなく、未来の予兆に過去の衣を纏わせる装置である。無垢の青に揺れる足取り、過 剰に晴れやかな空、機械音声が奏でる非人称的な感傷。それらは、現実と非現実の接続点と して、感情の深層を撹拌していく。 遠泳音楽のナラティヴ第1 章にあたる、「光がすべてを照らしていたころ」とも共鳴するこ の音楽は、経験の有無を超えて、人間という存在の深層に潜む「あったかもしれない過去」 を静かに呼び起こす。照れ隠しのように歪みを帯びて、加速するギターの音色は、まるで記 憶の不確かさそのものを音響化したかのように、陽光の下で透明な空気と融解してゆく。そ こにあるのは懐古ではなく、追想という名の創造だ。凛然たるまなざしの先、音は誰かを未 来へと駆動させる。かつて記憶したことのない明日を、いま確かに刻みながら。
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世界電力 – 贈り物をさがして
Label : Siren for Charlotte
Release date : May 16 2025
https://eneiongaku.bandcamp.com/album/–11
Tracklist
1. ネバーエンドすべて / never end, departed
2. どこかのかれら / far away, farewell
3. 透き通るように / clear you, clearly
4. ことばに花束を / words and wounds
5. かせきセーター / empty empathy
6. ポストずんだロックなのだ / post-zunda-rock nanoda
7. 或 / or there
8. 煙の湊 / seaside sanatorium
9. the world is not mine
10. 宇宙のみなしご / -30-
Music, Lyrics by 世界電力
Artwork by まつざけ
歌唱: ナクモ, めろう, 重音テトSV, 重音テトUT, SeeU, 玄野武宏, ずんだもん (VOICEVOX), 波音リツ(VOICEVOX)
category:NEWS
tags:世界電力
2024/04/27
2024年に問うBreakgaze kinoue64のEP『半永久機関』が〈Siren for Charlotte〉よりリリース。 『半永久機関』はシューゲイズと初音ミク、ブレイクコアの蜜月としての新しい音楽、”Breakgaze”であり、遠景を夢想した果てにある、“何もない永遠の世界”における二者の美と悲しみの頌歌である。これまで数々のMikgazerと言うべき作品をリリースしてきたkinoue64という作家が、2024年という時代に問う、シューゲイズの新しい形。 ─作品コンセプト─ 辿り着く場所、何もない永遠。──kinoue64 ─レーベルによるコメント─ Siren for Charlotteからkinoue64『半永久機関』をリリースします。シューゲイザーが様々な感情や想いを飲み込む底のない器であるなら、この作品は恋い焦がれた遠景の先が”なにもない永遠の世界”である事を知った”君”と”僕”の、kinoue64の美しく顕れた激情を飲み込み、大きく育った鮮やかな花だ。シューゲイザーとブレイクコアの蜜月である。そして、この速度は永遠を超えて、感情を統べるエーテルの海にたどり着くだろう。kinoue64さんの高い達成をお聴き下さい。 ──Siren for Charlotte kinoue64 – 半永久機関 Label : Siren for Charlotte Release date : April 27 2024 https://eneiongaku.bandcamp.com/album/–4 Tracklist 1. 半永久機関 2. 辿り着く場所 3. 遠い世界 4. 物語 5. 記憶の欠片
2023/08/29
9/9 Circus Tokyo 「e.n.a -summer present-」が9月9日に東京・渋谷CIRCUS Tokyoにて開催。エントランスフリー。 本イベントはSoundCloudから逸脱し、新たなシーンを確立する同時代的な感性を表現するアーティスト達に焦点を当てたイベント。昨年6月にスタートし、その後は東京、大阪、名古屋と場所に限定されることなく開催してきた。今回は夏の混沌とした東京を群青に染め上げる。「e.n.a」からのささやかな夏の贈り物。フライヤーはYudai Katoが手掛けた。詳しい情報は「e.n.a」のInstagramから発信される。 – e.n.a -summer present- 2023.09.09(sat) Circus Tokyo https://circus-tokyo.jp 16:00〜21:30 Entrance free ※only 1D kegøn gaq⁺ doggie × haz.ama ODETRASH 拳× 61 142clawz (lilbesh ramko × hirihiri ) levi asterisk* RY0N4 smellorange you
2021/03/17
距離が必須の時代における親密さと繋がり Ziúrの音楽は常に分類することが難しい。〈Planet Mu〉などで作品を発表してきたベルリン拠点のDJでプロデューサーZiúrが、3rdアルバム『Antifate』のリリースを発表。 〈PAN〉からリリースされる今作は、いたるところでワインが流れ、家がケーキで作られているようなユートピアであり、「神話の国」を抽象的に表現している。Ziúrはドラムやギターを演奏し、歌い、全10曲のエレクトロニック・ミュージック・ファンタジーを創作した。これは距離が必須の時代において、親密さと繋がりのアイデアを軸にした幻想的かつ人間的なサウンドトラック。 Ziúr – Antifate Label : PAN Release date : 7 May 2021 Order : https://pan.lnk.to/Antifate Tracklist 1. Alive, Unless? 2. Orange Cream Drip 3. Antifate 4. Gravity’s Gravity, Clout Is Clout 5. Fringe Casual 6. Aid Is What It Is 7. Sister Lava 8. Aka Doctor Opp 9. The Dip 10. The Carry
mado、egg eye、OMEGA参加
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PC Musicの10周年記念イベントでの録音
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シングル「INSIDE MY DREAM」のMV公開 more