現川美波によるライブ・インスタレーション〈JUKUSAI SHOW〉開催

6月1日 落合 Soup

 

 

美術図案家・現川美波のグラフィックシリーズ “ 熟彩 – 音を布にする実験 -” を軸としたインスタレーション作品。グラフィック、スポークンワード、音楽ライブ、灯り、ビデオによって構成される。電子音楽家の西山伸基が運営しているイベントスペース ・落合 Soup にて制作されるインスタレーション空間では、熟彩のきっかけにもなった ミュージシャン、ermhoi、高井息吹、没 a.k.a NGS 等のライブ演奏と共に、現川が制作時に没入していった音の感触や色彩を体験することができる。

 

〈本作品の見どころ〉

“JUKUSAI SHOW” は、聴くを多角的に体験し、核を握り直す時空間。起点となる熟彩グラフィックシリーズは、現川が emhoi の音楽と出会ったことをきっかけに、音を聴く行為を通して内省し、他者とのつながりを再認 識し、徐々に自己感覚を再生・把持していく期間の最中につくられた。落合 soup は、ドローンやノイズ、テクノ系 のアーティストが演奏することが多く、その音響もそれらのジャンルに非常に適したしたつくりになっており、過不 足なくクリアに音が空間に充満するこの音響は、現川が制作時に経験した、音に没入することで自己知覚する体験を再現する装置となり、ライブ演奏で参加するミュージシャンたちの鮮やかで鋭く、大胆な音楽を生々しく響き渡らせ、グラフィックたちがそれらの振動に共鳴する。

 

熟彩 -CHIHARU- (2021)

 

熟彩 -ermhoi- (2021)

 

2020年秋、会社を辞めた。でも「わたし」はどこにもいなかった。そんな中、遭遇した ermhoi の thunder という楽曲。脳内で新たな扉が開いた気がして、その音を布にする実験を行った。生まれた物体を握りしめた時、異様な力強さを感じた。音に導かれて手を弄っていたら知らぬ間に自分の内臓を摑まされていた感じだ。

 

音を奏でる人のエネルギーが体を巡り、布が構築される。その布を楽曲の演奏者や
” 生きる ” をくれた人たちに握ってもらい、ポートレートを撮ったらどのようなものが出来上がるのか?そうして始めたのが “ 熟彩 ” シリーズだ。2021 年に出会い、私を救ってくれた人たち。彼女たちが奏でる音楽、あるいは本人が音楽家でない場合はその人が好む音を聴きながら、直感に従って布を作った。 写真家・垂水佳菜によって撮影されたポートレートには、被写体と私が混ざり合ってできた生気の塊りのようなものが映し出された気がした。

 

グラフィック制作時、その人独特の力強さを探り描いたつもりだったけど、本当はただ、 音や人の持つ振動に反応した自分の感覚を記録していただけだったのかもしれない。あるいは、ただの私の唸り声のようなものだったのかもしれない。

 

現川美波

 

 

“JUKUSAI SHOW”

2024年6月1日(土) 15:00 ~ 20:00

落合 Soup 〒 161-0034 新宿区上落合3丁目9− 1 0三笠ビル B1F

「松の湯」地下一階 東京メトロ東西線落合駅から徒歩2分

開場 15:00

LIVE 16:00

閉場 20:00

入場料 一般 3000 円

チケット予約 : https://ochiaisoup.com/?p=5391

 

【TIME TABLE】

15:00 DJ出来次第

16:00 現川美波 (spoken word w/ ermhoi)

16:05 ermhoi (live)

16:30 高井息吹 (live)

17:00 a.k.a NGS (live)

17:25 DJ 出来次第

18:15 a.k.a NGS (dj)

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