響現がEP『頬に月を宿して』をリリース

景色に交わる蜃気楼、昨日と明日と夜明けと日暮れと…

 

 

響現のEP、『頬に月を宿して』が〈Siren for Charlotte〉よりリリース。

 

『頬に月を宿して』は雲の向こうに鈴を鳴らすと聴こえてくる、”とあるにゅうどうぐもの少女”の歌声を、音楽を、響現というひとりのトラックメイカーが地上の我々に伝えるために制作された作品。バレアリスへの憧憬を内包する、新時代の、遠泳音楽以降のシンセ・ポップ。 山口美央子などのシンセ・ポップ勢の影響を感じさせつつ、インターネット以降の開かれた空間性やずんだもんのイノセントな歌唱、透明なリリシズム、歌への強い拘りを感じさせるこの新しい音楽は、リスナーの脳裏に雲の向こうの少女が見る美しい幻景を投射するだろう、とのこと。

 

コンセプト

 

「にゅうどうぐもの上で歌う少女、入道石蘭。遠くに浮かぶ雲の向こうへ風鈴の音を鳴らした時、空を伝う彼女の歌声が聞こえてくる…」その歌を残すため制作しました。彼女には探している人がいる、その人を探すため、そしてその歌声を残すために今回EPという形で作品を残しました。ですが彼女にはまだわからないことも多く私としてもまだ表現しきれない部分が多くあります、ただ一つ言えることはこれからも彼女は歌い続け、私はその願いと記録を残すために現代に響く音を作る”響現”として行動していくことになります。(去年発表されたコンピレーション「Siren for Charlotte – Xtalline : 001」にて参加した際に収録された「響現にゅうどうぐも(feat.π)」の歌詞は私が初めて彼女の歌を聴いたときの曲です。)

 

コメント

 

「遠泳音楽、彼岸や天上世界、遠く離れたここではないどこかの心象風景と、ここではないどこかへの眼差しを強く感じる音楽。」その想いを表現するために今まで自分が聞いてきた音楽、見てきた景色、肌に感じる意識、時間の流れなどの経験を集めて今回EPとして形にしました。まだ表現しきれない部分も多く、つたない音もあるかと思いますが今の私にできることを表現しました、聞いてもらえればきっと入道さんも微笑んでくれると思います。

──響現

 

Siren for Charlotteから響現さんのEP、『頬に月を宿して』をリリースします。入道雲の向こう側から響き渡る、正体不明の”とある猫”の歌声。そしてそれを記録する”響現”という媒介。その歌は現実の我々に届けられ、新しい幻の景として輝くだろう。バレアリスへの憧憬を感じる光り輝く楽曲は、優れて新しいノスタルジアを纏いながら、遠泳音楽以降のシンセ・ポップとして提示される。ナラティヴを伴いながら、毒のない感性で臨界を記録しつつ、不在の”君”の現出を目指して。作家による高い達成をお聴き下さい。

──Siren for Charlotte

 

 

響現 – 頬に月を宿して

Label : Siren for Charlotte

Format : Bandcamp & Streaming, Cassette & CDR

Release date : March 30 2024

https://eneiongaku.bandcamp.com/album/–3

Cassette : https://zundakyogen.booth.pm/items/5571875

CDR : https://zundakyogen.booth.pm/items/5571886

 

Tracklist

1.いまうつりゆく空の色(feat.rea_chan)

2.頬に月を宿して(feat.ずんだもん)

3.景色に交わる蜃気楼(feat.rea_chan,π)

4.雲の中ではゴロゴロと(feat.ずんだもん)

5.こころに降り積もる(feat.rea_chan)

6.想いを空に広げたら、いまうつりゆく空の色。

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