異世界の混沌と結実する|8485が『software gore』をリリース

blackwinterwells、Murrumur、Glasear、bod [包家巷]参加

 

 

暗号のような仮想世界を3ヶ月かけて探検した後、8485は『software gore』をリリース。最後を飾る「ANTHROPOL」は、トラックリストを爆発的フィナーレへと行進させる。

 

シングル「goreblog」、「Something bad」に続き、連続リリースされる「software gore」は、8485の世界を構築するマルチメディア・アプローチの限界に挑む。この3部作のサスペンスフルな展開を通して、8485は奇妙なソーシャルメディアへの投稿、告白ビデオ、そして偽名のウェブ開発者beyondthecragと制作したポイント・アンド・クリック・ゲームpersonalprotocol.netの更新などで、音楽の向こう側を垣間見せている。パズルのピースは未知の人物のスクリーンネームを参照し、現実とアイデンティティの境界線が曖昧になるような絵と、8485が「フィクションとして扱われるべきだ」と主張する断片的な物語を作り出している。

 

「software gore」にまつわる陰の物語のように、この3部作の擦れたテクスチャーと突然のムードの変化は、リスナーを動揺させ続ける。濃密で鋭角的なレイヤーがシーンを設定すると、すぐに別のシーンへと切り替わる。この多彩なサウンドパレットは、このプロジェクトメンバーのおかげでもあるとのこと。

 

 

8485は、プロダクションの中心的存在であるblackwinterwellsに加え、Crash BlossomsのMurrumur、そしてGlasear、bod [包家巷]を起用している。Eightyのソングライティングも同様に変幻自在に展開。このプロジェクトについて8485はこう書いている。「”software gore” は、見た目も音も感触も、同じように合成的で内臓的なものにしたかった。ネット上で偶然見つけたものが、どこから来たのかわからないとき、それは独自のリアリティを持っている。そのままにしておいてほしい。」

 

「software gore」の漠然としたシュールレアリズムは、blackwinterwellsとMurrumurのヴォーカルとプロダクションをフィーチャーしたエンディング・トラック「ANTHROPOL」で、異世界の混沌と結実する。SFとヘヴィなエレクトロニック・ミュージックに対するアーティスト共通のこだわりから生まれた「ANTHROPOL」は、ダブステップとデジタル・ハードコアを、歪んだメロディー、激しくグリッチするシンセを融合させる。その前身である「Something bad」が「ベッドの下、頭の中、ポケットやバッグの中」に暗い衝動を隠しているのに対し、「ANTHROPOL」は奇妙なサイバーパンクの手術台の蛍光灯の下でそれらを引き出す。ギターの金切り声をバックに叫ぶEightyとMurrumurは、”Couple of crossed wires / Caught in the crossfire “というフックで、まさに 「software gore」のイメージを呼び起こす。サイバーパンクの耽溺にさらに傾倒した最後の瞬間、アーティストたちは自分たちを「世界の終わりのドットコム」と宣言する。

 

 

 

8485 – software gore

Release date : Feb 1st 2024

artwork – photo by Oliver Leone

Stream : https://found.ee/softwaregore

 

Tracklist

1. goreblog (feat. bod [包家巷] and Glasear)

2. Something bad feat. blackwinterwells

3. 80906(081709)

4. ANTHROPOL feat. Murrumur, blackwinterwells

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