2023/08/04
中古屋で発見した得体の知れない作品のインパクト
個人の感情とは無関係に存在している景色、青い空、白い雲、目にうつるオブジェ、それらを目にして内面に生成される、蟠る音、リズム、不協和なノイズ、懐かしい感覚。〈OMOIDE LABEL〉からEP2作をリリースし、インストゥルメンタルながらにわかりやすいメロディと歌モノらしいキャッチ―さを併せ持つ作品発表を行ってきた理科 棚の最新作『晴天』が〈KAOMOZI〉よりリリース。
テーマとしては景観用語にある「場所性」の概念を表現し、土地や場所そのものが持つ普遍性や唯物性をトラックに乗せて表現しようと試みた一枚で、ブレイクビーツ、ドラムンベース、テクノなどクラブミュージックのビートを多用しながら、グルーヴだけにとどまらない広がりや旅の冒険のような空気感を表現している。「ちょっとこれは長すぎたかな、と思っていますが、長い曲は長い曲でワクワクする面もあると思います。中古屋でディグしている時に8分超えの曲がズラリと並んだ得体の知れないアルバムを見つけた時は、インパクトがあってワクワクします。わたしは、その部分で勝負したいと考えています。」と理科 棚が語る本作は、エレクトロニカ的なシンセ、アシッドベース、ブレイクビーツなど色とりどりな音を多用しながら特徴的なリフレインを以て進行していく。終盤には過去作『寄り道 EP』の人気曲「地下」に大幅なリアレンジを加えた10分超えの意欲作「地下 Dub remix」が続く。所々インターネット黎明期のアンダーグラウンド感が溢れる本作は、長尺の作品が多いがその実爽快感ですんなりと聞けてしまう口当たりの良い1枚に仕上がっている。
アートワークは〈KAOMOZI〉オーナーの駒澤零が担当。『晴天』の名の通り実際に撮影した空の画像を何度も画像生成AIを通して再出力して作られている。
理科 棚 – 晴天
Label : KAOMOZI
Releas date : August 4 2023
Stream : https://fanlink.to/seiten
Tracklist
1.遠くを見る
2.レゾナンス
3.モーメント
4.晴天
5.地下 Dub remix
category:NEWS
2021/02/01
エキシビジョンパーティーも開催 99年生まれ、生々しく不気味な日本独特の美術形態『デロリ』の概念に影響を受け、現代版にミックス、アップグレードするnu DERORIが初の個展『蛮族』をspazio ritaで2月24日から3月2日まで開催する。 不気味がられるほど、独特な感性をテーマにした今回の個展では、nu DERORIがこれまでに手掛けてきた作品の原画などが展示される。BBBBBBB主催のイベント「powwwerrr」の全フライヤーとひかりのラウンジドネーション、AVYSSとのコラボアパレルに使用した原画など。 さらに、2月28日には同会場にてエキシビジョンパーティーも開催。nu DERORIの大学の先輩であるという呂布カルマ、「powwwerrr」主宰でヴィクトリーハードコアを提唱するBBBBBBB、そしてnu DERORIと同い年で独自の世界観で注目を浴びるE.O.Uの3組が出演する。 02.28.2021 (sun) nu DERORI exhibition party 『蛮行』 VENUE : spazio rita OPEN 18:00 / START 18:30 ¥1500+1D 呂布カルマ BBBBBBB E.O.U.
2022/06/10
エネルギーが枯渇している サウスロンドンのラッパーFLOHIOが新曲「Cuddy Buddy」をリリース。Petr Simonがディレクションを担当したミュージックビデオが公開。 「自分のエネルギーが枯渇していると感じる段階にいたことがありますか、私がそうでした。”Cuddy Buddy” は、私がいかに精神的に疲れているかを表現したものです。フックは初日にできたのですが、ヴァースはインパクトのあるものにしたかったので、何カ月も経って何度も読み返していました。」 FLOHIO – Cuddy Buddy Release date : 9 June 2022 Stream : https://flohio.ffm.to/cuddybuddy
2021/10/29
アルバムから先行シングル第二弾 DOT.KAIとスコットランド出身のアーティストArran Symが、STARKIDSのメンバーであるTahitiとSpace Boyを客演に迎えた「Elevate」に続く新曲「Coming Down」をリリース。 コラボレーション・アルバム「Critical Touch」から先行シングル第二弾となる本作は、愛する人と内なる自分の間に居場所を見つけるのに苦労したKaiの経験を元に制作された。最も愛する人の存在を奪われたときに誰もが経験する喪失感を表現した一曲。Symは、耳触りが心地よいシンセサイザーとパーカッションを調和させることで、Kaiの過激でありながらもソフトなメロディーの舞台を演出している。 — DOT.KAI & Arran Sym – Coming Down Release date : 29 October 2021 Stream : td.dotkai.art/coming-down
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