希望で迎える絶望、資本主義と食人嗜好|PADOがシングル2曲をリリース

Russian Doomer Musicに感化され、結成したバンド

 

 

Russian Doomer Musicプレイリストに感化されたYuda (Synth)とEa (Vo., Gtr)が中心となり結成したバンドPADOが2ndシングル「Cannibalism」と3rdシングル「Dive」を2週続けてリリースした。

 

先月リリースされた「Deceit」同様に、今年夏にリリース予定のアルバム『Gazook』からシングルカットされた2曲は、アルバムのテーマである郷愁・ダダ・アナキズム・自殺・食人・蟲・ドラッグ・メンタルヘルス・ニートのうち、「食人」と「自殺」をテーマに作曲されており、アルバムコンセプトである「資本主義に対する無気力な反抗」に迫る、ある一種の本質的な内容となっている。アルバム『Gazook』は、シュルレアリストのマ ン・レイが住んでいたアメリカ、リッジフィールドにあるアーティストコミュニティで発行された「The Ridgefield Gazook」から引用されている。

 

6月27日にリリースされた「Cannibalism」は、資本主義社会が生み出す競争と搾取を食人主義にたとえ、資 本主義社会で恩恵を受ける一部の人間を、人肉を食らい悦楽に落ちる人間の様にたとえ、生存戦略として排除されてきた「食人」というタブーを社会が黙認していることを表現している。一方、7月8日リリースされた 「Dive」は、ポーランド派を代表する映画監督であるアンジェイ・ワイダ氏の抵抗三部作『地下水道』最終局面にて、デイジーが鉄格子の外に見た光と、死を迎え入れた人間の穏やかな心をインスピレーションに、自死に向き合うさまを唄っている。アルバム『Gazook』リリースまでに公開される楽曲は残り一つとなっており、8月中旬までの公開を予定して いる。

 

 

PADO – Cannibalism

Release date : June 28 2023

Stream : https://linkco.re/bg1cbx6b

 

 

PADO – Dive

Release date : July 8 2023

Stream : https://linkco.re/8Gvnxp1v

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