2023/05/24
実在感のない対象についてゼロ距離から祈りを捧げる
ネオンポップ・ユニット〈nemuigirl〉がインターネットレーベル〈KAOMOZI〉より2ndEP『LOVELY』をリリース。
〈nemuigirl〉は、漫画家・イラストレーター・ボーカリストの駒澤零と、メディア編集者・トラックメイカー・DJのおーるOKAY!!さんの二人による宅録デュオ。病みも救いも混ぜ込んだガーリーな精神を、あくまで近視眼的に描写するプロジェクト。2020年にリリースしたデビューEP『NEONPOP』は海外のメディアにも取り上げられるなど、国内外問わず注目を集めた。
約3年越しのカムバックとなった今作『ラヴリー』は、前作と同様にトラックメイクから作詞、ボーカルワークまで二人で行い、サウンドにも声にも肌理を感じさせる等身大のエレクトロ・ポップ集。テーマは「愛」。漠然と実在感のない対象について、ゼロ距離から祈りを捧げるような作品。「短波通信」にはthe Still、HIJOSENの濱田一美が客演に参加。全曲のミックス・マスタリングはKhakiの黒羽広樹が担当し、黒羽による「短波通信」のリミックスも収録されています。また、EPリリースと同日20時に「いれない」のMVが、後日「デイリィラブジェットコースター」のMVが公開予定。
【コメント】
◆駒澤零
わたしにとって制作はずっと切実な祈りで、選択された言葉や一本の線に宿るアニマ、脱色されたボーカルをどこまでも解体していくことで、いつかわたしが知りたかった人間というものの最奥に辿り着くのだと信じていました。でも正確さはナラティブの前に無力だと知ってしまった。大好きなみんなと一緒にかたちをなぞれば、いつか美しい幻の話をすることができるんでしょうか。愛はそこにあります。視えているんでしょう?
◆おーるOKAY!!さん
「愛」という概念について、個々の形、はたらく力の向きや大きさといった諸要素を分解していくと、それは差異の有機体のようなものです。乱暴に分類された擬音語を具体的な音に変換していく事で、透明で見ることのできないその構造の1点だけでも映し出せたらと試みました。それでも、過剰性や依存性からは逃れる事ができず、不安定なこの情動を永遠に反復し続ける他はどうしようもないのです。果たして本当に綺麗な線対称を描いたハートマークを作ることは不可能なのでしょうか?にゃん^ ̳. ̫ . ̳^
nemuigirl – ラヴリー
Label : KAOMOZI
Release date : May 24 2023
Stream : https://linkco.re/UDDx8DXz
Bandcamp : https://kaomozi.bandcamp.com/album/lovely
Tracklist
01.いれない
02.Blue
03.短波通信
04.sayonara on the beat
05.デイリィラヴジェットコースター
06.Amefuri
07.短波通信(Kuroha remix)
category:NEWS
tags:nemuigirl
2022/03/18
ベルリンのYegorkaより Doveが、Why Beと「Janus」のDan DeNorchによるベルリン拠点のレーベル〈Yegorka〉より、3rd EP『Atarashi Karada』をリリース。 ファースト、セカンドEPともにLe Makeupと共に主宰している自主レーベル〈Pure Voyage〉からリリースしてきたDoveだが、今作はWhy Beからの声掛けにより〈Yegorka〉からのリリースが実現。EPのリリースに至ったきっかけとも言えるタイトル・トラックの「Atarashi Karada」は、Dove自身にとってとても特別な曲になったといい、楽曲を聴いたその時々に心に浮かぶものに寄り添える、そんな楽曲に仕上がっている。そのほかにLootaとLe Makeupと共作した「Figues (feat. Loota)」など、全4曲が収録。 愛の短編小説がテーマになっているという今作についてDoveは、「一曲一曲に繋がりを感じてもいいですし、感じなくてもいいし、捉え方もいろいろあると良いなと思っています。生きていくことをふと考えてみた時、それぞれに寄り添える内容になっていると思います。私は、愛の対象は生きるものだけに限らず、物や建物、景色、時間などありとあらゆる全てに存在していると考えています。もしその一つを手放したり、失ったとしても、そのなにかに自分が向けた愛が美しかったことは消えないという事。形を変え、その先にも愛は存在している、生まれていく、というイメージのEPです」語っている。また「このEPはこれまでのDoveとこれからのDoveの境界線だと思っていて、今作っているアルバムではこれまでと違った雰囲気を味わえる作品になると思うので、アルバムを届けられる日までこのEPを聴いて楽しみに待っていてほしいです」とコメントしている。 Dove – Atarashi Karada Label : Yegorka Release date : 18 March 2022 Stream : https://fanlink.to/AtarashiKarada-YGK017 Tracklist 1. Atarashi Karada 2. New West 3. Lynx 4. Figues (feat. Loota)
2020/10/31
YEAR0001より スウェーデン出身のアーティストでDrain GangメンバーBladeeと、ベルリン出身のプロデューサーでPresto!?、Staycore、Yegorkaなどから作品を発表するMechatokが昨年の「All I Want」に続くコラボレーショントラック「Drama」をMVと共にリリース。 〈YEAR0001〉からリリースされた今作は愛と喪失をテーマにしている。これまでに幾度となく様々なアーティストによって書かれたテーマを元にしている今作は、天使のようなボーカルとトランシーなシンセが特徴のトラックがシームレスに溶け込み、多幸感を生み出している。同時公開された気球が美しいMVは、Gustav StegforsとEcco2kによって手掛けられている。 Bladee & Mechatok – “Drama” Label : YEAR0001 Release date : 30 October 2020 Stream : https://yr1.se/drama
2021/11/09
蛇、吸血鬼、柔らかい頬 ブリストルを拠点に活動するGroveが、今年2月にリリースしたEP『Queer + Black』に続く新作EP『SPICE』を発表。Robin Stewart (Giant Swan)とYOKELがプロデュースを手掛けた本作はダンスホール、ダブ、パンク、愛、欲望が出会い、身体性やセクシュアリティを探求する。 GroveはEPについて、「このミックステープは、刺激的で欲望に満ちた新しい人間関係の頌歌であり、官能的な出会い、恋人の柔らかな頬まで、あらゆることを探求しています。ジャマイカとイギリスの両方の文化にしっかりと根付いているプロダクションの美しさを掘り下げることは、自分自身の成長のための素晴らしいプロセスでした。二重生活者である私にとって、ダンスホールとダブの要素はジャマイカのスパイスであり、音のダークさと実験という点でブリストルが与えた紛れもない影響が混ざり合っている。」と語っている。 Grove – SPICE Label : Bokeh Versions / Spinny Nights Release date : 23 November 2021 Stream : http://hyperurl.co/GroveSPICE Tracklist 1. Skin2Skin 2. Bloodsucka 3. Slippery 4. Shadow 5. Soft Cheeks
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