2022/07/13
オカルト・ユーフォリア&アシッド・グランジ・ニヒリズム
〈Eastern Margins〉からリリースされるRinsagaの新作『Saga』から、リードシングル「I’m So Fine」をAVYSSにてプレミア公開。
『Saga』は闘争から生まれた。Rinsagaは人生の過酷さを表現するノイズとディストーションに癒しを見出している。Alice in ChainsやNine Inch Nails、Rinsagaにとってインダストリアルやグランジの影響は彼の基礎になっている。Rinsagaは4年前、会社員として安定した生活を送っていたが、音楽を追求する決意を固め、人生が転がりだす。毎週のようにMiru Shinodaの部屋に集まり、現代のクラブサウンド、パンク、グランジ、ラップなど見つめ直し、様々な実験を繰り返してきた。『Saga』の各曲は、Rinsagaが現在抱えている内的な問題をリアルタイムで反映したものとなっている。
東京の音楽シーンは大きな転換期を迎える。この10年弱の間に様々なサブカルチャーやカテゴリーに支配され、ソーシャルメディアの台頭が音楽配信や音楽制作のトレンドにかつてないほどの影響を与えている。『Saga』はこのようなトレンドから不思議なほど離れたところに位置しており、日本語ラップの輪郭に対しても特異なステートメントとなった。
壊れ歪んだサウンドスケープ、グランジに熱中していた10代の頃の快楽的ノイズ、うねるアシッドライン、自己破壊の闇、解放のレクイエム、『Saga』はノスタルジーを刺激するかもしれないが、過去のテーマに立ち止まらずに自分自身の境界線を押し広げていく。そして、Rinsagaは私達に自分自身を映すひび割れた鏡を真っ直ぐに見つめることを強要する。
Rinsaga – Saga
Label : Eastern Margins
Release date : 29 July 2022
All songs written & performed by Rinsaga
All songs produced by Miru Shinoda
Mastering by Wax Alchemy
Tracklist
1. 叛キ仔 Somukiko
2. We?
3. I’m So Fine
4. My Song
5. 円 Yen
6. Chains
7. Sugar
8. Me?
category:NEWS
tags:Rinsaga
2020/05/25
篠田ミル、Jan Urila Sasプロデュース 攻撃的かつ陰鬱なサウンドに、自己嫌悪と頽廃をモチーフにした詩世界を特徴とするRinsagaは、10代後半からラップで詞を書くことから音楽を始めたが、就職とともに音楽活動を停止。自己嫌悪の日々の中、2018年にJan Urila Sasと、 2019年にMiru Shinodaと出会い、Rinsagaとしての活動を開始したとのこと。 今回、RinsagaのデビューEP『輪』が、各種配信サイトにてリリース。Miru Shinoda(yahyel)と、Jan Urila Sas(jan and naomi)がプロデューサーを務める本作は、ノイジーで攻撃的な轟音、中毒性に満ちた幻覚的なサウンドによって、 インダストリアル、グランジ、ポストパンク、テクノ、ノイズ、トラップといったRinsagaのルーツやプロデューサーの個性が融合した作品となっている。 Rinsaga – “輪” Release date : May 29 2020 stream : https://linkco.re/dn8HmmDg Tracklist 1.窮奇 (Prod. Miru Shinoda) 2.突破 (Prod. Miru Shinoda) 3.快楽 (Prod. Miru Shinoda) 4.叛キ仔 (Prod. Miru Shinoda) 5.渾沌 (Prod.Jan Urila Sas)
2024/04/03
EP『Night Killaz Vol. 2』より 寿司レストランで出会った二人。Tatiana SchwaningerとGraham Perezによるデトロイト拠点のウィッチ・エレクトロニック・デュオ。20sウィッチレイヴ最新アップデート。Snow Strippersが5月8日にリリース予定のEP『Night Killaz Vol. 2』よりリードシングル「So What If I’m A Freak」をリリース。 20年代のインターネット上で最も秘密された何かの一つ。現在、Snow Strippersの2人は大規模なノースアメリカツアーを行っている。各地の会場ではソールドアウト続出中。 Snow Strippers – So What If I’m A Freak Label : Surf Gang Release date : April 3 2024 Stream : https://surfgangrecords.ffm.to/sowhatifimafreak
2022/03/16
Alex Zhang HungtaiとPierre Guerineauが制作 Christopher Makoto Yogi監督の映画『I Was a Simple Man』のサウンドトラックが、Jesse Osborne-Lanthier、Will Ballantyne (City)、Pierre Guerineau (Essaie Pas)によるレーベル〈Éditions Appærent〉より発表。音楽は、Alex Zhang Hungtai (Dirty Beaches, Last Lizard) とPierre Guerineauが手掛けている。 『I Was a Simple Man』は、ハワイ・オアフ島北岸の田園地帯を舞台にしたゴーストストーリー。人生の終わりを迎えようとする男のもとに、過去の亡霊が訪れる。4つの章から構成されており、家族の歴史と神話や夢の論理と超現実主義を取り入れている。分裂した家族のタイムシフトと万華鏡、現代のホノルルの高層ビル、オアフ島の牧草地、最後にあの世へ連れて行ってくれる。 サウンドトラックは、映画に登場するハワイへの繊細でエレガントな賛歌であり、緑豊かで、月光に包まれている。島の音、Alex Zhang Hungtaiのサックス、レコードに散りばめられた雨粒のようなピアノ、孤独な幽霊のような独り言、このレコードは訝しげな静けさを保っている。無と無への問いかけ。 制作プロセスの重要な部分は、何度も何度も繰り返し聴いて、編集し、フラットにしていくことだった。この対話によって、記憶していないものへの永遠の回帰、あるいは呪文を感じさせるレコードが生まれた。台湾の仏教的儀式のフィールドレコーディングは、ノイズ、サックス、ピアノ、シンセサイザーと並ぶ。その中でメロディーは消えたり現れたりしながら、夢のようなタイムシフトを映し出している。 『I Was a Simple Man OST』は3月21日にCDとデジタルで発売され、映画は3月3日からCriterion Channelにてストリーミング配信されている。 Alex Zhang Hungtai & Pierre Guerineau – I Was a Simple Man (Original Motion Picture Soundtrack) Label : Éditions Appærent Release
20年代ネオの高みへ more
18年の歴史を紐解く more
内省的空気と身体性ハイブリッド
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