2022/03/29
私達を導くアルゴリズムに対抗する
Lokadは少なくともあなたの耳を信頼する。
カリフォルニア州サンフランシスコにあるレコードショップ「RS94109」の共同オーナーWhitney Smithによるエレクトロニック・ダンス・ミュージック・レーベル〈Lokad Records〉より、コンピレーション作品『UNEARTHED』が4月1日にリリースされる。レコードのみ、リプレス無し、デジタル配信無し、絶対にオンライン上では聴くことはできない。RS94109の定期購読者は予約可能で、残りは4月1日からオンラインストアで販売予定。
音楽を追求/探究することは、とても簡単になった。音楽を探すために席を立つ必要はない。私たちは、複雑なアルゴリズムに導かれて、自分たちが好きだと判断したものを消費している。アーティストやジャンルを検索すると、おすすめのアーティストが表示される。提案されたアーティスト、楽曲の再生回数、コメント、いいねの数、友人が聴いているかどうか、それらをもとに、聴くかどうかを判断する。プレイリストからプレイリストへ、マシンによって導かれていく。
「私たちは、音楽との出会いの中で、何を失ってしまったのだろうかと自問している。」
『UNEARTHED』は、Lokadがこの問いをきっかけにリリースするヴァイナルのみの限定版シリーズの第一弾作品。300枚のレコードがプレスされ、デジタル・リリースはなく、リプレスもない。収録されるアーティストは匿名。ジャンルではなくテーマによって、キュレーションされた場合に何が可能かを再想像するためにデザインされた。最初のテーマは発掘。
収録アーティストは細心の注意を払って選ばれており、彼らでさえも他の誰がこのコンピレーションに参加しているか知らない。伝説的なアーティスト、新しいアーティスト、そしてまったく無名のクリエイターによる楽曲が、毎回リリースされる。もしアーティストが誰なのかを教えたら(絶対に教えない。)、あなたはきっと感動するだろう。招待されたアーティストは1トラックを貢献しており、別名で参加している。
Lokadは、参加アーティストに何かを発掘してくれるようお願いをした。もしかしたら、15年以上前に作られたかもしれない。ある感情や体験にインスパイアされたトラックが、光に照らされる。Lokadは彼らにテーマを与え、彼らはそのテーマの解釈に基づいて自由にトラックを選んだ。
Lokad 01 – Unearthed
Label : Lokad
Release date : 1st April 2022
6 tracks (+ one hidden track)
300 pressed. No represses
Email : whit@rs94109.com
Tracklist
A1. Follow Me – INFINITE BLISS
A2. Free All Our Minds – Mon Petit Chou
A3. Umbral Shadow – Aesma
B1. Flashback Mountain – The 80s Boy
B2. Untitled – Unknown
B3. Can’t Be Wrong – DJ Double Digits
category:NEWS
tags:RS94109
2019/04/02
自身の曲も含め、DJ Speedsick、Julien Andreasなどを収録した強くて速いMix。 RS94109というレコードショップはサンフランシスコのテンダーロイン地区にある。ラーキン・ストリートとマートル・ストリートがぶつかる角にある建物の1F。 2013年にDelroy Edwards主宰レーベルL.A. Club Resourceや、Vereker主宰のEndangered Speciesなどから作品を発表するSkanderとSohrab Harooni(Lokad Recordsのファウンダー)の兄弟が中心となりオープン。その後、2015年の改装のタイミングでDark Entries RecordsのファウンダーJosh Cheonが運営に参加することになり、お店はDark Entriesのオフィスとしても機能している。もちろん彼らの音楽性を反映させたようなレコードが中心に並びつつも、中古のレコードも販売されているためか、インスタを見ていると幅広いジャンルが取り扱われているようだ。コーヒースタンド/バーとしても機能しており、改装のタイミングで設置されたDJブースを使用してパーティーも開催する。また、2017年に公開されたRAの記事「Label of the month: Dark Entries」を読むと、政治的な集会や、月に一度、警察と一緒にコーヒーを飲むイベントなど、地域に根づいた活動も積極的に行なっているようだ。 先日、RS94109のサンクラでDJ LoserのMixが公開。ギリシャのスタヴルーポリを拠点にするDJ Loserは、L.I.E.S.よりも先にTzusingを発見していたClan Destine Recordsや、DJ Speedsickの主宰Snake Eyes & Sevensから作品を発表している。今回のMixにもDJ SpeedsickやJulien Andreasなど、速さと強さを兼ね備えた今聴きたい曲が詰まっている。 Tracklist: DJSPEEDSICK – No Euphoria (Russian Ghetto Mix) DJ ΑΣΤΡΑΠΗ – I LOST THE PARTY (AGAIN) DJ HYPNOSTEDON – BONUS RAVE TOOL CRIME UNIT – NIGHTRACER CRIME UNIT – 13 JULIEN ANDREAS – MAZE
2023/10/19
ピザを焼く雪だるま、踊る緑の誰か、擬人化ピーナッツ 寡作のトランスカリスマ。初期はウィッチハウスの代表的なアーティストを何組も輩出したレーベル〈Tri Angle〉(10年代インディブログ時代の代表的なブログの一つ「20jazzfunkgreats」のライターRobin Carolanによってスタートしたレーベル。2020年に閉鎖。)から作品をリリースしてきたUKのプロデューサー、Evian Christがデビューアルバム『Revanchist』より、最後のシングルとしてDrain GangのBladeeをフィーチャーした「Yxguden」をリリース。Dj Hixxyの「More and More」で広く知られている印象的なヴォーカルフックを使用している。 また、Micha Kleinによるビデオが公開。ピザを焼く雪だるま、工場の生産ラインで働き踊る緑の誰か、イギリスのサッカーのレフェリーであるMark Clattenburgのポスターを寝室の壁に貼った擬人化ピーナッツなど。 10月26日にはDJ Billybool (Thaiboy Digital)とMalibuを迎えて、Evian Christによる〈TranceParty〉がロンドンのOuternetで開催される。 アルバム『Revanchist』はトランスに潜在する陶酔を超えた崇高な感覚を呼び起こす可能性を追求する。ゲストボーカルにはBladeeとMerelyが参加。カバーアートワークは、Oneohtrix Point Neverやblack midiの作品も手掛けてきたグラフィックデザイナーDavid Rudnickが担当。 アルバムはEmptysetの『Demiurge』時代の息苦しいスロットル、MadonnaとWilliam Orbitの『Ray Of Light』の世界、Laibach『Across The Universe』の鋭い不気味さ、Sasha『Xpander EP』にインスパイアされたミキシングとサウンドデザインへの高度に様式化されたアプローチ、それらの歴史と絶妙な距離感を保ちつつ、潜り抜ける。 Evian Christ – Revanchist Label : Warp Records Release date : October 20 2023 Pre-order: https://warp.net/revanchist https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=13657 Tracklist 1. On Embers 2. Yxguden (ft. Bladee) 3. The Beach 4. Nobody Else 5. Silence 6. Xkyrgios 7. With Me (feat. Merely) 8. Run Boys Run
2019/05/27
D.J.Fulltono、リョウコ2000が出演。 また新たなパーティーがWWWβでスタートする。stillichimiyaのYOUNG-G、MMM、DJユニットSoi48を中心にアジアの地下ヒップホップ・シーン、最先端クラブからローカルなディスコまで潜入調査し、インターネットの世界ではわからない音楽、危険な現場、ゴシップ、レコード、カルチャーをディグするプロジェクト”OMK”(ワンメコン)が新パーティー「ADM1317」をスタートする。 タイで独自の発展を遂げたEDM”サイヨー”を中心に中国の慢摇、フィリピンのBudots、ベトナムのVina Houseなどアジアのローカル・ダンスにフィーチャー。 初回のゲストにはジューク・フットワーク、シカゴハウス〜ゲットーテックを自身のルーツであるミニマルテクノ的な感性でミックスする独自のスタイルを追求するD.J.Fulltono、先日WWW Xで開催された「FREE RAVE」でも強烈なガバサウンドで会場をブチあげたnoripiとピアノ男のユニット、リョウコ2000が出演決定。 『ADM1317』 2019年6月22日(土) 会場:WWWβ OPEN / START 24:00 ※未成年者の入場不可・要顔写真付きID / You must be 20 or over with Photo ID to enter. ADV ¥1,500 | DOOR ¥2,000 | U23 ¥1,000 《LINE UP》 D.J.Fulltono リョウコ2000 Young-G (stillichimiya) MMM (スタジオ石/stillichimiya) Soi48 (EM RECORDS) 詳細はこちら。 OMK (ワンメコン) stillichimiyaのYOUNG-G、MMM、DJユニットSoi48を中心にアジアの地下ヒップホップ・シーンからクラブ、ローカルなディスコまで潜入調査し、インターネットの世界ではわからない音楽、危険な現場、ゴシップ、レコード、カルチャーをディグするプロジェクト。SNS上のうわべだけのコマーシャルと異なる”リアルで質の高い”情報は大きな話題を呼び『STUDIO VOICE : Flood of Sounds from Asia-そこで生まれる音楽-』やTBSラジオ「アフター6ジャンクション」で特集されることに。ワンメコン・ミーティング、DJイベントを不定期開催中。 YOUNG-G (stillichimiya) 山梨県一宮町で生まれたムーブメント”stillichimiya”メンバー。DJ、プロデューサー、サウンドエンジニア‥音に関わる様々な活動を展開。ソロ活動としてDJやビートを提供する傍ら、田我流とカイザーソゼ、おみゆきCHANNEL、IS PAAR BAND等のプロジェクトにも参加。2011年フィリピン、マニラのトンド地区でのHIPHOPワークショップを経てから「アジアで独自の進化を遂げるHIP HOP」をテーマにしたMIX CD「Pan Asia」シリーズ(Vol1, 2)を製作。日本で流通、紹介されないアジア圏のHIPHOPアーティストの招聘や普及活動を展開。2017年公開の空族の映画『バンコクナイツ』に楽曲提供、録音スタッフとして参加。同映画は海外の映画祭で数々の賞を受賞、国内では毎日新聞映画コンクールの監督賞、音楽賞という名誉ある賞に輝いた。タイを中心にラオス、カンボジア、ミャンマー等、メコンの音楽に魅せられおよそ一年にわたり現地で音楽を収集、研究。独自の視点と経験から放たれる音は、リスナーを日常と洗脳から解き、桃源響へと導く。 MMM(stillichimiya、スタジオ石) 1982年生まれ。日本大学芸術学部卒業。漫画家を経て、2010年より「スタジオ石」として、MV 制作、イラスト、デザイン、立体制作など多角的に創作活動を始める。ラップグループ「stillichimiya」のメンバーとして音楽活動もおこなう。脚本、演出、撮影、編集まですべてをこなすMV作品は、おもにweb上で公開、注目を集め、ジャンルを超えたアーティストから制作オファーが殺到している。『映画 潜行一千里』は向山が「スタジオ石」として『バンコクナイツ』の撮影を進める傍ら、自らカメラを回し空族の撮影風景の裏側を記録に収めた監督作品である。 Soi48(KEIICHI UTSUKI & SHINSUKE TAKAGI) 旅行先で出会ったレコード、カセット、CD、VCD、USBなどフォーマットを問わないスタイルで音楽発掘し、再発する2人組DJユニット。空族の映画『バンコクナイツ』にスタッフとして参加し毎日映画コンクールにて音楽賞を受賞。EM Recordsタイ作品の監修、『爆音映画祭タイ|イサーン特集』主催、フジロックや海外でのDJツアー、トークショーやラジオなどでタイ音楽や旅の魅力を伝えている。その活動の様子はNHKのTV番組にも取り上げられ大きな話題となった。『Soi48』というパーティーを新宿歌舞伎町にて不定期開催中。Brian Shimkovitz(AWESOME
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