2022/01/05
低音とエコーの向こう側に浮かびあがるカルチャーの交雑点を
Contactによるマンスリーな3週レジデント・シリーズ「Trilogies」、Mars89が務める2022年2月第1弾として開催されるのは、ブリストル・ミュージックを紹介してきたBS0とのタッグによるレコードショップ、DISC SHOP ZEROのトリビュート・スペシャル。
約2年前に店主、飯島直樹の急逝によって急遽、その歴史に幕を閉じたDISC SHOP ZERO。音楽と音楽、ローカルとローカル、人と人を結びつけるリンク・スポットとして、ブリストル・サウンドのディープな紹介者であり、現地のシーンの密な交流も含め、国内はもとより、世界中からリスペクトされたレコードショップであった。特にベース・ミュージックのスペシャリストとしての側面は晩年、首謀者の1人としてマイペースで主催していたBS0にひとつ象徴される。サウンドシステムと現地のDJ、そして東京やその他、国内各地のDJたちを結びつけるネットワークを持ったパーティ、それは文化のコンダクターとして単なる招聘とは異なった、店のコンセプトをそのまま“現場”として象徴させていたかのようでもある。このパーティの平日版として同地で開催されてきたBS0xtraには、Mars89もレジデンシーとして参加している。
Studio Xでは“Power of Dub”と題し、ライヴに[ZamZam]からのリリースでも知られるダブ・バンド、Undefinedのライヴ、Osaka Dub Meetingからは自身の[Rough Signal]で勢力的なリリースを行っているDub Kazman、さらにはMars89をはじめLil Mofo、Ena (この日はオールド・スクール・ドラムンベース・セットを披露)といったワールドワイドに活躍するDJたち、そしてBS0xtraの注目株、ykahが登場。カッティング・エッジなダブ / ベース・ミュージックの強力な低音がこだまするフロアに。
さらにContactは“Dance in Dub”と題して、ハウスやテクノなど、さまざまなスタイルでダンス・カルチャーのなかで息づく、ダブのミームを感じることのできる、ある意味でDSZ“らしい”ダブ解釈のヴァリエーションを楽しめるフロアに。
そしてFoyerでは“Roots & Culture”と題して、話題のミニチュア・サウンドシステム、Homebeat Soundsystemとともに、BS0の面々やリクル・マイなどがプレイ。そしてここには渋谷の街路一夜だけ蘇る、DISC SHOP ZEROのポップ・アップ・ショップがオープン。早い者勝ちの数量限定復刻Tシャツなどさまざまな、かのショップの縁の品が列ぶ可能性も。
フライヤーには、ブリストル・アンダーグラウンドの重要レーベル[Bandulu]の特徴的なアートワークなどを手がける現地のデザイナー、Joshuaによるアートピース。また数量限定BS0無料特典も。
音楽と人の繋がりから、強靱で芳醇なカルチャーを浮かび上がらせてきたDISC SHOP ZERO、そして店主、故飯島直樹の、そんなショップのコンセプトを継承し、次世代やまだ見ぬ同胞と共有する一夜。
と、長々と書いてしまったが最後に、先達の麻芝拓の言葉を引いて、この日の見所としよう。
「誰かが欲しかった“こんな音”が鳴る“こんな場所”が、渋谷のど真ん中の地下に生まれようとしている。それを完成させるのは、ひとりひとりのあなただ」
文:録通基飯
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Trilogies -Mars89- episode 1
FRI 11 FEBRUARY 2022
OPEN 22:00
公演詳細:https://www.contacttokyo.com/schedule/trilogies-mars89-episode-1/
STUDIO X
-Power of Dub-
Undefined -Live
DJ (A-Z):
Dub Kazman
ENA (Old School D’n’B Set)
Lil Mofo
Mars89
ykah
CONTACT
-Dance in Dub-
DJ (A-Z):
Gunilla
k_yam
Moodman (Dub Techno Set)
NullDaSensei
Sayuri
Torei
FOYER
-Roots & Culture-
Selector (A-Z):
Aki Dolanikov
BS0gang -Tribute to DSZ Set- (1TA, Dx and Osam green giant)
DADDY VEDA (Trip Hop Set)
Likkle Mai (DJ Set)
with Mini Soundsystem by Homebeat Soundsystem
[SHOP]
Disc Shop Zero Pop-up
[FOOD]
ちょっと遠いレコード
BS0 coffee
Flyer Design by Joshua Hughes-Games (Bandulu Records / Bristol, UK)
category:NEWS
tags:DISC SHOP ZERO
2019/08/30
10月19日開催。 極北の中の極北、電子音楽史に名を残すフィンランドの巨星 Mika Vainio (Pan Sonic) のトリビュート・イベントがRyoji Ikeda発案の元、WWW Xにて開催。Mika Vainioとコラボレーション・ライブも行った同世代のRyoji IkedaとAlva Notoとのユニットcyclo.の8年ぶりの東京公演が実現、欧州やアジアでも活躍中の行松陽介とHaruka等が出演。 テクノイズ、接触不良音楽、ピュア・テクノ、ミニマルとハードコアの融合、といった形容をされながら、90年代初期にIlpo Väisänen (イルポ・ヴァイサネン)とのデュオPan Sonicの結成と同時に自身のレーベル〈Sähkö〉を立ち上げ、本名名義の他、ØやPhilusといった名義で、インダストリアル、パワー・エレクトロニクス、グリッチ、テクノ、ドローン、アンビエント等の作品を多数リリース、アートとクラブ・ミュージックのシーンをクロスオーバーした実験電子音楽のパイオニアとして、2017年の逝去後も再発や発掘音源のリリースが続き、新旧の世代から未だ敬愛され、後世に絶大な影響を与える故・Mika Vainio (ミカ・ヴァイニオ)。本公演では昨年音源化が実現し、〈noton〉よりリリースされたMika Vainioとコラボレーション・ライブも行ったRyoji Ikedaの発案の元、Mika Vainioのトリビュート企画が実現。同じくそのコラボレーション・ライブに参加し、〈noton〉主宰のCarsten Nicolai (Alva Noto)が来日し、2人のユニットcyclo.で出演が決定。DJにはここ数年欧州やアジア圏でもツアーを行い、ベルリン新世代による実験電子音楽の祭典Atonalにも所属する行松陽介と、DJ Nobu率いる〈Future Terror〉のレジデント/オーガナイザーであり、プロデューサーでもあるHarukaが各々のトリビュート・セットを披露する。 ピュアなエレクトロニクスによる星空のように美しい静閑なサウンドス・ケープから荘厳なノイズと不穏なドローンによる死の気配まで、サウンドそのものによって圧倒的な個性を際立たせるMika Vainioが描く”極限”の世界が実現する。追加ラインナップは後日発表。 WWW & WWW X Anniversaries “Mika Vainio Tribute” 日程:2019/10/19(土・深夜) 会場:WWW X 出演:cyclo. / Yousuke Yukimatsu / Haruka and more 時間:OPEN 24:00 / START 24:00 料金:ADV¥4,300(税込 / オールスタンディング) チケット: 先行予約:9/7(土)12:00 〜 9/16(月祝)23:59 @ e+ 一般発売:9/21(土) e+ / ローソンチケット / チケットぴあ
2025/04/25
5/5 落合soup UKの実験チェロ奏者Lucy Railtonと日本のノイズ重鎮PAINJERKによるEMS共同創始者、初期電子音楽のパイオニア故Peter Zinovieffトリビュート・イベントがDJにCOMPUMAを迎え、落合soupにて急遽開催。 名だたるアーティストのコラボレーションやレーベルからリリースもあるUKのチェロ奏者・電子音楽家Lucy Railtonと日本のノイズ・レジェンドPAINJERKが送る、EMSシンセサイザーの創業者、初期電子音楽のパイオニア故Peter Zinovieffのトリビュート・イベントが落合SOUPにて開催。Lucy RailtonはPANからリリースされたPeter Zinovieffとの共同作品『RFG Inventions for Cello and Computer』をフィーチャー、PAINJERKはEMSシンセサイザーの名器SYNTHIを演奏、DJに長年レコード・バイヤーとしても務めPeter Zinovieffをレビュー、悪魔の沼でも知られる電子音楽家COMPUMAが出演。 Lucy Railton & PAINJERK – a night in memory of electronic music pioneer Peter Zinovieff – 2025/05/05 MON (holiday) 19:00 at ochiai soup U25 ¥2,500 / ADV ¥3,000 / DOOR ¥3,500 (+1D) TICKET https://t.livepocket.jp/e/20250505soup LIVE: Lucy Railton [UK] PAINJERK DJ: COMPUMA supported by melting bot / PERSONAL CLUβ
2023/03/06
Parannoul、Asian Glow、awakebutstillinbed参加 Home Is Whereはあなたのご近所さんかもしれません。 ボブ・ディラン崇拝。フロリダのエモの系譜。5th wave emo。意識的であろうとなかろうと、全て疎外感についての歌。フロリダ・パームコースト拠点のバンド、Home Is Whereが2021年リリースした『I Became Birds』の再構築トリビュートコンピレーション作品『we share the same insects: an i became birds tribute compilation』をリリース。 韓国・ソウル発リリィシュシュ経由ワンマンシューゲイズParannoulや、同じく韓国・ソウルの90sエモ+オルタナティブ・シューゲイズAsian Glow、Shannon Taylorによるベイエリアエモawakebutstillinbedに加えて、STOMACH BOOK、lobsterfight、Heccraが参加。各自の再解釈により楽曲を新たに作り上げた。 we share the same insects: an i became birds tribute compilation by various artists VA – we share the same insects: an i became birds tribute compilation Release date : March 5 2023 Bandcamp : https://homeiswhere.bandcamp.com/album/we-share-the-same-insects-an-i-became-birds-tribute-compilation Tracklist 1.
初音ミク、歌ってみた、SoundCloud、そして
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