2021/09/15
鑑賞におけるパブリックとプライベートの認識の境界線
2020年12月に千葉・松戸にオープンしたスペース「mcg21xoxo」(エムシージートゥエンティーワンエックスオーエックスオー)にて、VODスクリーニングプロジェクト「sundae」が開催。視聴者は、廃墟のような疑似在宅視聴環境でオリジナルのmcg21xoxoサンデーを食べながら、定期的に更新される映像作品のコレクションから作品を選択・視聴することができる。また、すべての映像作品は同時にオンライン上にアップロードされ、一作品500円でレンタル視聴可能。
1 地下空間
40年前までゲームセンターとして使用されていた、松戸駅前の地下空間で映像作品を展示します。既に空間にあるコンテクストと作品が混ざり合うような感覚を理想とし、空間の雰囲気をそのまま活かしたポストホワイトキューブの鑑賞体験を提供します。
2 サンデーを食べながら映像鑑賞
ビル2Fにある喫茶店ピーチーズがmcg21xoxo sundaeのために作るオリジナルパフェをお召し上がりください。
3 自分で作品を選ぶ自由な鑑賞体験
会期中、鑑賞できる作品はどんどん増えていきます。貸切制ですので、観たい作品をご自身でお選びいただく、自由な鑑賞体験ができます。
4 会場に行けなくても鑑賞できる、オンラインでのレンタル視聴
会期中、オンライン会場にて作品のレンタル視聴が可能です。会場に行くことが難しくても、いつでもどこでも、作品をご鑑賞いただけます。
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会期:2021年9月10日(金)~2022年2月26日(土)のうち、毎週金・土曜日
開場時間:11:00~17:00(最終入場16:00)(完全予約制)
入場料:2,500円(1名あたり/1枠50分/サンデー付) ※貸切のみ、1グループ10名まで
配信鑑賞料:500円/作品
会場:千葉県松戸市本町4-11 アリタビル2F ピーチーズおよび地下1F
主催:mcg21xoxo
共催:株式会社まちづクリエイティブ、株式会社有田商店
協力:ピーチーズ
参加作家:Anlan Huang (Yasmine), Chen Pin Tao, Deirdre Sargent, Eliška Jahelková, El Pelele, Lou Andreasu, Max Kreis, MIRA 新伝統, Pauline Creuzé, Pedro Gossler, Piotr Bujak, Roxman Gatt, Samson Stilwell, Skene Milne, Thibault Jehanne, Viktor Timofeev, Vunkwan, 他
「sundae」は従来のアート制度や空間が構築してきた映像鑑賞の経験に対し、新たな鑑賞環境の提案を試みます。美術館やギャラリーは「展示」という限られた鑑賞の時間/空間へのアクセスを観客に要求し、むしろ排他的で独占的な印象を形作ってきました。近年のインターネットにおけるコミュニケーション形式や様々なデバイスの発達により、映画やドラマなどを含めた映像鑑賞が一層フレキシブルになり、その経験に慣れ親しんだ私たちの身体的な時間感覚は、ますます個人的なものになりつつあります。そういったテクノロジーの転回を背景にして、鑑賞におけるパブリックとプライベートの認識の境界線が、現在新たに引き直されつつあります。mcg21xoxo sundaeは、その境界線を引き直す実験的な場であり、映像作品と観客の新しい関係性を構築するためのプロジェクトです。
category:NEWS
tags:sundae
2023/01/10
新たな身体のフェーズ 昨年、平日のクラブを利用したグループ展としてContact Tokyoにて開催した「Imaginary Line」にも参加していた鷲見友佑 / YUSUKE WASHIMIによる最新映像作品《CONTENA》のスクリーニングが1月20日~ 22日の3日間で開催される。 – 鷲見友佑は、近作の《bind》やNew Balance「PARALYM ART 9BOX COLLECTION」で制作した装身具、あるいはファッションブランドHATRAのアクセサリーピースの制作など、プラスチック製品を用いた装着可能な作品で知られています。しかし、鷲見の制作には、それらが「身につけられるもの」であるのと同時に、そもそも身体が何かをつけることで別のものに変容するということ、あるいは何かを憑依させることのできる媒体であるということが根底にあります。 インターネットやゲームにおいて自身の分身であるアバターが代替可能なものであるように、現実における私たちの身体についても「装身」を通じて「変身」の可能性を模索することができるでしょう。鷲見の作品は、プラスチックという素材と3DCGに共通する表面性および中空性を手がかりに、此岸(リアル)と彼岸(ヴァーチャル)を行き来することで、「包装」ないし「装飾」というテーマから現代における空虚な身体性を問い直していると言えます。 本作は、今日における儀式の場として、TOPPAN VIRTUAL HUMAN LAB.(凸版印刷株式会社)のサポートのもと、高精度の人体計測(3Dスキャン)が可能な装置「ライトステージ」を舞台に撮影されました。日本伝統音楽を研究する kengoshimiz が音響を担当するのを筆頭に、石垣星児(写真)や 北原成貴(映像)、藤田卓見(演出補助)など、鷲見と同世代の感性も結集。鷲見の活動を研究対象とし、本作における共同研究者でもある山野井千晶によるリサーチの成果も併せて展示します。鷲見友佑が提示する新たな身体のフェーズを是非ともご覧ください。 開催概要 名称:鷲見友佑 スクリーニング展「CONTENA」 会期:2023年1月20日(金)– 1月22日(日) 会場:TAV GALLERY(東京都港区西麻布2-7-5 ハウス西麻布4F)[080-1231-1112] 時間:13:00 – 20:00 (有料) ※パンフレット付き/予約不要 入場:¥1200-
2020/10/09
『Have fun』に続く新作 Catharina StoltenbergとHenriette Motzfeldtによるノルウェー拠点のエクスペリメンタル・ポップ・デュオSmerzが、2018年の『Have Fun』以来となる新プロジェクト『Believer』を発表し、トレイラー映像と2年半ぶりの新曲「The favourite」と「Rap interlude」をリリース。 今回の新曲2曲と、Benjamin Barronがディレクションを担当し、Bror Augustが衣装を担当した映像作品を合わせて『Believer』に向けたトレイラーシングルと言った内容となっている。『Believer』の詳細は明らかになっていないが、2021年に前作に引き続き〈XL Recordings〉からリリースされるようだ。 Smerz – “The favourite / Rap interlude” Label : XL Recordings Release date : October 9 2020 Stream / Doanload : https://smerz.ffm.to/believer
2020/04/15
オンラインストアオープン ハウスミュージックコレクティブ〈CYK〉のKotsuがのZINEのプロジェクト「Crossbreed」をスタートさせ、それに伴いオンラインストア「Untitled Store」をオープンさせた。 ————————— 2020年に訪れた悪夢の最中、コロナ以前のクラブカルチャーとそれ以降の未来を探るZINE。Vol.1では特にコロナ以前のシーンや状況についてフィーチャー。東京や地方シーン、そしてNYに在住するDJ/アーティストにもインタビュー。サロンカルチャーという視点から見たクラブ/DJ BARおよびバーチャル・クラブやDJ配信への考察やチャート企画など。 協力者 CYK / Licaxxx / Torei Mars89 / 行松陽介 / Kom_i Speedy Lee Genesis / Yamarchy ryo / Little Dead Girl / PICNICS (miu) baggiojt / Waku / Arisa Shirota Mayurashka / Mari Sakurai Naone (AMS) / Kiki Kudo (NYC) / DJ Healthy (NYC) Shohei Yasuda / Kentaro Emoto (Kabi) discopants (金沢) / Taiki 大阪) Toshiki (京都) / 1017 Muney (仙台) PAS Collective
1/20 SPREADにて初ワンマン開催
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