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Nami Satoが仙台荒浜のスケートパークからアンビエントライブを配信

8月22日開催

 

 

仙台を拠点に活動するサウンドアーティストNami Satoが、最新アルバム『World Sketch Monologue』のリリース記念無観客ライブパフォーマンスを配信する。

 

会場は、2011年の東日本大震災の津波の影響で人の居住が許可されない災害危険区域となった荒浜に震災後すぐにオープンしたスケートボードパーク「CDP」。オーナーである貴田慎二が津波で流された自宅跡地の住宅基礎を利用し、自らやローカルの仲間たちの手によって作られたDIYパーク。

 

2016年の夏からは「CDPの夏祭り」がスタートし、地域における「Park = 公園」としての役割も果たしてきたが、コロナウイルス感染拡大の影響により2020年は夏祭りの開催を断念。フィジカルに人が集うことに未だ懸念のある状況下で、今夏はNami Satoのオンラインリリースパーティとして、夏祭りを継承する。

 

 

オンラインライブに先立ち、2018年にRed Bull Japanによって制作され、Red Bull Music Academyの終了に伴い視聴ができなくなっていたNami SatoのドキュメンタリーショートムービーがYouTubeにて英字幕つきで再公開。映像には2018年の「CDPの夏祭り」でのライブの様子が収められており、Nami Satoのアーティストストーリーと共に4年前の荒浜、そしてCDPの姿が窺える。

 

ライブペイントのゲストアーティストとして招かれるのは、同じく仙台出身、今年からは活動の場を東京にも広げるイラストレーター 亀井桃。震災から10年が経った海辺の町、荒浜で、夏の夕暮れの風景と共に行われるスペシャルチルセッション。

 

 

Nami Sato World Sketch Monologue online release party in CDP

8月22日(日)18:00- リアルタイム配信

※荒天により延期の可能性あり

https://www.twitch.tv/o0nami0o

 

会場 : CDP Skatepark & Playground(荒浜, 仙台)

〒984-0033 宮城県仙台市若林区荒浜西35

 

——————

 

イベントステートメント by Nami Sato

 

2016年の夏、スケートパークCDPの当時のスタッフの「夏の夕方のCDPで、なみちゃんのライブが見たい」という一声で『CDPの夏祭り』がスタートしました。

 

仙台市若林区荒浜集落は、2011年の東日本大震災で人が半永久的に住めなくなった土地です。当時の荒浜には今よりずっと何もありませんでした。厳密に言うと、ここにはもう何もないと捉える人がほとんどでした。

 

そんな土地にCDPは在りました。そして今日も在ります。オーナーの貴田さんが津波で流された自宅跡地の基礎を利用し、大きな資本に頼らず、スケーターの仲間たちや自らの手によってつくられたのがCDPです。世界中どこを見渡しても、こんなスケートパークはどこにもありません。

 

CDP、ひいてはその土地で新たなコミュニティ、場、作品をつくろうとする全ての行為は「何もないところから何かをみつけだす、何かをつくりだす」営みであり、それは資本主義が世界を覆うずっとずっと前から続いてきた、人間と風土との対話です。

 

都心から一歩外に出る時、あるいは自分がどこかの土地に対して作品をつくったりパフォーマンスをするとき、わたしにはある考えが浮かびます。それは、その土地に人が住んだときからはじまり、今この瞬間まで続く、人間と風土とが対話によって結んだある種の「契約」のようなものについてです。

 

盆の入り、かつての荒浜集落の古い家々には、地域の木材を利用した「高灯籠」という柱がそれぞれの家の庭につくられました。その柱には木の葉の飾りがつけられ、風と共に亡くなった人が帰ってくると考えられていました。

 

この世界からいなくなった人たちがその土地の風土の一部になると考えるとき、高灯籠や灯篭流し、そして夏祭りといった盆の風習は、契約によって、その時とその場を超えた先にある大きなコミュニティの姿を浮かび上がらせることを可能にするように感じられます。

 

2021年の夏、震災後にはじまった夏祭りから6回目の夏。現実に人が集う夏祭りを催すのが難しいコロナ禍の中で、わたしたちはわたしたちに今ある能力で、わたしたちができることをしようと決めました。かつて、祭りを始めた人たちがそうであったように。

 

人の在る場所、人の無い場所、オンライン、形や名前は変わっても、ここから先の未来でも、契約が実行され続けることを祈って。

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