ユーモアと皮肉の自叙伝|aya (fka LOFT)のデビューアルバム『im hole』が発表

Hyperdubより

 

 

アブストラクトなエレクトロニクス・ハミングに乗せて、〈Hyperdub〉からリリースされるaya sinclairのデビューアルバム『im hole』の最初のページが開かれる。

 

aya sinclairは、2019年にLOFT名義で〈Tri Angle〉からEP『And Departt From Mono Games』をリリース、ayaに名義を移行してから〈Houndstooth〉〈Illegal Data〉〈Allergy Season x Discwoman〉などのコンピレーションに参加している。

 

パフォーマーとしての彼女は、フォークシンガー、吟遊詩人、そして宮廷の道化師の役を担ってきた。手の込んだ化粧をしたayaは、声を使ってサウンドアートのアカデミックな堅さを和らげ、イギリスのダンスカルチャーに自虐的な北欧ユーモアと不条理な詩を持ち込んだ。今作において、ayaは初期作品での鋭い音の実験、DJセットやエディットでの皮肉と、ライブショーでのアイデンティティを融合したリリシズムを抽出している。

 

 

言語、方言、ジェンダー、セクシュアリティを、断続的にコントロールしたリズムとノイズの間で変容させながら、一連の自伝的な作品を制作してきた。「still i taste the air」では、エレクトロニック・オーケストラが死を迎えると、「ルーツがどこにあるかを知るには、一晩あれば十分」と囁く。広く開かれながらもパーソナルな作品であり、反復的で独りよがりに陥りがちなクィアアートの傾向にも挑戦しているという。聞き慣れた音を断片化し、聞き慣れた言葉を聞き慣れない方法で組み合わせている。ダブステップが微分音のドローンと混ざり合っているように、物語は音声学と混ざり合う。

 

今作は、Oliver Van Der Lugt(Air Max ’97)とのコラボレーションでデザインされ、歌詞、詩、写真を収録したハードカバーの布製の本としてもフィジカルリリースされる。

 

 

aya – im hole

Label : Hyperdub

Format : Digital download / Book + download

Release date : October 22nd, 2021

Buy / Stream : https://smarturl.it/ayaimhole

 

Tracklist

1. somewhere between the 8th and 9th floor

2. what if i should fall asleep and slipp under

3. once wen’t west

4. dis yacky

5. OoBros Prosthesis

6. the only solution i have found is to simply jump higher

7. still i taste the air

8. Emley lights us moor (feat Iceboy Violet)

9. tailwind

10. If [redacted] Thinks He’s Having This As A Remix He Can Frankly Do One

11. backsliding

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