有色人種でクィアの人々の愛と人生|HasaniがデビューEP『BOOMBYEBYE』をリリース

意識的であり、無意識の抗議

 

 

ガンビアで育ったロンドン拠点のアーティストHasaniがデビューEP『BOOMBYEBYE』を先月末にリリースしている。レゲエ、ダンスホール、R&B、インダストリアル、アンビエントなどを通して、有色人種でクィアの人々の愛と人生を紡ぐ。

 

今作はレゲエアーティストBuju Bantonのヒット曲で、長らくホモフォビア的な歌詞が問題視され、カタログ/ストリーミングサービスから抹消された楽曲「Boom Bye Bye」にあえてフォーカスしているという。パーソナルな恋愛、恐怖、恥、欲望、喪失、ロンドンのナイトライフへの頌歌など表現し、ギターにTYDK、プロダクションにSega Bodegaが参加した全5曲。

 

「(Buju Banton)の曲は暴力とホモフォビアに大きく根ざしていますが、今でも私のお気に入りの曲であることに変わりはありません。カリブのクィアな人々の多くは、若い世代も年上の世代もホモフォビア的なダンスホールやレゲエの曲を実際に楽しんでいます。これは、意識的でありながら無意識の抗議みたいなもので、私たちを傷つけるために使われていた言葉やリディムを、傷つけなくなるまで再生するのです。」

 

 

Hasani – BOOMBYEBYE

Release date : 30 June 2021

Stream : https://li.sten.to/WG1Cs7Z

 

Tracklist

1. MANTRA

2. Waiting/InVain

3. BoomByeBye

4. devil in da dance

5. Blue Companion

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