2021/06/10
9月、東名阪ツアー
盛り上がりを見せるUKインディロック・シーンの核心バンドblack midi、待望の2ndアルバム『Cavalcade』を提げて敢行されるジャパンツアーの詳細が発表。
圧倒的に鋭利な戦慄のライブパフォーマンスで早くから注目を集め、2019年に名門〈Rough Trade〉からリリースされた1stアルバム『Schlagenheim』は大絶賛を浴びた。同年東京・大阪・京都で行われた初のジャパンツアーもすべてソールドアウト(全世界で全公演をソールドアウト)し、その衝撃のライブで会場に集まった観客を震撼させた。5月28日には、美しくも新たな高みに到達した2ndアルバム『Cavalcade』を発表し、全世界で大絶賛されている。進化を加速させる若きバンドの「今」を体感する2度とないチャンスを逃すな。
OSAKA
2021.09.15(WED)
UMEDA CLUB QUATTRO (※キャパ制限あり)
OPEN 18:00 / START 19:00
INFO:SMASH WEST [https://smash-jpn.com]
コロナガイドライン https://smash-jpn.com/guideline
NAGOYA
2021.09.16(THU)
THE BOTTOM LINE (※キャパ制限あり)
OPEN 18:00 / START 19:00
INFO:JAILHOUSE [www.jailhouse.jp] (※イベントページにコロナガイドライン記載)
TOKYO
2021.09.17(FRI)
TSUTAYA O-EAST (※東京公演はキャパ制限を鑑み1日2回公演)
●[1ST SHOW] OPEN 17:30 / START 18:15
●[LATE SHOW] OPEN 20:30 / START 21:15
INFO:BEATINK [www.beatink.com]
コロナガイドライン https://www.beatink.com/user_data/covid-19_guideline.php
—
TICKETS
前売¥6,380(税込) 1ドリンク別途/ オールスタンディング
※未就学児童入場不可
※購入制限:一人様2枚まで(要同行者登録)
—
先行:
6/10(木) 18:00〜 BEATINK主催者先行(先着限定数) [https://beatink.zaiko.io/e/blackmidi2021]
6/12(土) 12:00〜6/16(水)18:00 イープラスPG最速先行(抽選限定数) [https://eplus.jp/blackmidi/]
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一般発売日:6/26(SAT)〜
●イープラス https://eplus.jp/blackmidi/
●チケットぴあ http://t.pia.jp/
●ローソンチケット http://l-tike.com/
●BEATINK https://beatink.zaiko.io/e/blackmidi2021
企画/制作/お問い合わせ:BEATINK [WWW.BEATINK.COM]
※本ツアーは、各公演ごとに政府・自治体および業界団体より示された新型コロナウイルス感染予防のガイドラインに基づいた対策を講じた上で開催します。各地INFOのホームページにてガイドラインをご確認いただき、ご理解の上、ご来場いただけますようお願いいたします。なおガイドラインは状況に応じて変更される場合がありますので、予めご了承ください。
black midi – Cavalcade
Label : Rough Trade / Beat Records
Release date : 28 May 2021
CD/LP
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=11766
各種LP・Tシャツセット
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=11767
Tracklist
01. John L
02. Marlene Dietrich
03. Chondromalacia Patella
04. Slow
05. Diamond Stuff
06. Dethroned
07. Hogwash and Balderdash
08. Ascending Forth
09. Despair *Bonus Track for Japan
10. Cruising *Bonus Track for Japan
category:NEWS
tags:black midi
2021/03/24
即興の神話から離れたウィンドミルの怪物 プログレ、ポスト・パンク大国であるUKロック・シーンにおいて、 デビューアルバムでその最前線へと躍り出たウィンドミルの怪物、black midiが2ndアルバム『Cavalcade』を2021年5月28日に世界同時リリース。 同作より、先行シングル「John L」がリリース。ギャスパー・ノエの映画『Climax クライマックス』やリアーナ「Sledgehammer」で知られるコレオグラファー、Nina McNeely(ニーナ・マクニーリー)が監督を務めたMVも同時公開された。 「2019年最もエキサイティングなバンド」と評され、世界各国で 年間ベストアルバムに軒並みリスティング、マーキュリー・プライズにもノミネートされたデビューアルバ ム『Schlagenheim』リリース後にも次々と曲が生まれ、その年の秋には今回の作品の楽曲の原型がほぼ出来上がっていたという。しかし、バンドはここから従来のジャムセッションで練り上げる作曲方法ではなく、ロックダウン期間中にメンバーそれぞれが自宅で作曲を行い、レコーディングのタイミングで素材を持ち寄ることで即興の神話から離れ、セッションでは上手くいかなかったアイデアの可能性を追求して行った。また既報の通り、オリジナルメンバーであるギタリスト/ヴォーカリストのマット・ケルヴィンが精神衛生のケアを理由に、一時的にバンドから離れたことでツアーメンバーであったサックス奏者カイディ・アキンニビ とキーボード奏者のセス・エヴァンスをレコーディングメンバーに加え、さらにバンドの表現を増幅させるこ とに成功。ロックやジャズに留まらず、ヒップホップ、エレクトロニック・ミュージック、クラシック、アンビエント、プログレ、エクスペリメンタルなど無尽蔵の音楽遺伝子の「隊列=Cavalcade」は戦慄の速度で駆け抜け、既に収めた初期からの高尚な実績を基盤に上昇し伸び続け、美しくも新たな高みに到達。 日本盤CDおよびTシャツ付限定盤には解説および歌詞対訳が封入され、ボーナス・トラック「Despair」「Cruising」を追加収録。日本のみアナログ盤はアルバム・アートワークを手がけたデヴィッド・ラド ニックによる特殊帯がついた初回生産限定盤に加え、数量限定のピクチャー・ディスク、 Beatink.com限定でTシャツ付アナログ盤が同時リリース。また、日本盤CD購入者先着特典としてメンバーによるミックス音源(CDR)、LP購入者先着特典として世界中のファンによって投票が行われるblack midiによるカバー曲が収録されるソノシートがプレゼントされる。 black midi – Cavalcade Label : Rough Trade / Beat Records Release date : 28 May 2021 各種LP・Tシャツセット : https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=11767 Tracklist 01. John L 02. Marlene Dietrich 03. Chondromalacia Patella 04. Slow 05. Diamond Stuff 06. Dethroned 07. Hogwash and Balderdash 08. Ascending Forth 09. Despair *Bonus Track for Japan 10. Cruising *Bonus Track for Japan Tシャツ・バンドル LP購入者先着特典・ソノシート 日本盤CD購入者先着特典・ミックス音源(CDR)
2021/08/05
ストレンジ・スロー・ジャム 2ndアルバム『Cavalcade』が話題のblack midiが、新曲「Cruising」を配信開始。アートワークは引き続きDavid Rudnickが手掛けている。 今作は『Cavalcade』日本盤CDにのみ収録されていたボーナストラックで、ジョン“スパッド”マーフィーと共にレコーディングされた。ミュートされたパーカッションとソフトなベース/ギターで幕を開け、曲が進むにつれてダイナミックにペースを落としていき、ボーカルのグリープの不吉な声と共に楽器編成はよりメランコリックで緊張感のあるものになっていく。また、来月に開催を控えた東名阪ツアーのチケットも発売中。 black midi – Cruising Label : Rough Trade / Beat Records Release date : 4 August 2021 Stream : https://blackmidi.ffm.to/cruising OSAKA 2021.09.15(WED) UMEDA CLUB QUATTRO (※キャパ制限あり) OPEN 18:00 / START 19:00 INFO:SMASH WEST [https://smash-jpn.com] コロナガイドライン https://smash-jpn.com/guideline NAGOYA 2021.09.16(THU) THE BOTTOM LINE (※キャパ制限あり) OPEN 18:00 / START 19:00 INFO:JAILHOUSE [www.jailhouse.jp] (※イベントページにコロナガイドライン記載) TOKYO 2021.09.17(FRI) TSUTAYA O-EAST (※東京公演はキャパ制限を鑑み1日2回公演) ●[1ST SHOW] OPEN 17:30 / START 18:15 ●[LATE SHOW] OPEN 20:30 / START 21:15 INFO:BEATINK [www.beatink.com] コロナガイドライン https://www.beatink.com/user_data/covid-19_guideline.php — TICKETS 前売¥6,380(税込) 1ドリンク別途/ オールスタンディング ※未就学児童入場不可 ※購入制限:一人様2枚まで(要同行者登録) — 先行: 6/10(木) 18:00〜 BEATINK主催者先行(先着限定数) [https://beatink.zaiko.io/e/blackmidi2021] 6/12(土) 12:00〜6/16(水)18:00
2021/06/24
9月には東名阪ツアー開催 Text by kozukario 世界と自己の狭間の扉を閉ざされ施錠され、世界も、自己をも忘却してしまった人間。 激怒悲愴憎悪不安憂鬱怠惰恐怖その狂気で塗れてしまった人間。 ジョークを理解できず、顔を歪め深刻に考えるようになってしまった人間。 荒んでしまった人間たちを楽しませるため、いや、目覚めさせるため、ロンドンのエクスペリメンタル・グループblack midi (ブラック・ミディ) が抱腹絶倒間違いなしのイカレた“ジェットコースター”を造った。それは彼らの2ndアルバム、その名も『Cavalcade』(=隊列) である。インプロヴィゼーションを作品としたデビューアルバム『Schlagenheim』(2019) とは異なり、『Cavalcade』の狂気は緻密に設計されている。 その狂乱とはどの程度のものか。 Gautier Serre率いるロック・バンドIgorrrの“Tendon” (2010) が良い例になる。トリップホップをベースとしたブレイクコアそれともデスメタル?“Tendon”はとにかくカテゴライズし難い。叫び声に脅えていると、優雅なオペラと静かすぎるブレイクを唐突に見舞われる。絶え間ない波浪によって強要される快不快に酔ったまま迎える曲のエンディングは、まさかの呑気なカントリー・ミュージック。もう爆笑せざるを得ない。まるで“スプラッシュマウンテン”である。 『Cavalcade』ではこれが42分19秒間続くのである。マッドなヘドニスト (快楽主義者) だとしか思えない。 では、どうしてblack midiはこんなにも紆余曲折した理解され難い作品を創ったのだろう。このジェットコースター『Cavalcade』を媒体としてblack midiは何を伝えようとしているのだろうか。 『Cavalcade』を理解するため、私はこれに搭乗し、座ってシートベルトを締めた。 これは『Cavalcade』を体験した私、kozukarioの、考察・分析による各曲解説である。 John L:狂っているのは社会か、否自分か? black midiはリリースの約2か月前である2021年3月23日、『Cavalcade』の詳細を発表し、トラックリストとリリース日を明らかにした。その収録曲は全曲、black midiのジョーディ・グリープ(Vo.&Gt.)、キャメロン・ピクトン(Vo.&Ba.)、モーガン・シンプソン(Dr.)に作曲されている。 そして「精神的な問題のため」現在活動を休止しているメンバー、マット・ケルヴィン(Gt.&Vo.)が“John L”と“Chondromalacia Patella”にクレジットされていた。 同日、black midiは、アルバムのプロモーションのためにオープニング・トラックである“John L”をシングルとしてリリース。 リアーナの“Sledgehammer”やギャスパー・ノエ監督の2018年のホラー映画《Climax》などを手がける振付師のニーナ・マクニーリーが監督を務めたMVも同時に公開された。テレタビーズのような容姿をした人間たちが、ホドロフスキーの《The Holy Mountain》(1973) に似た世界で踊り狂うという薄気味悪い噴飯ものである。 アルバム収録曲はblack midiの素敵な3人組とGuerrilla Soundsのジョン・”スパッド”・マーフィーによってプロデュースされているのだが、この“John L”のみ、BjörkやM.I.A、HMLTD等のプロデューサー、ミキサー、レコーディング・エンジニアをも務めるマルタ・サローニがプロデュースしている。 これが非常に悍ましい。 あまりの不快感から、ピエル・パオロ・パゾリーニ監督の性的アナーキズムを描いた映画《ソドムの市》(1975) を思い出した。バイオリンはギーギーと唸り、キーボードの音色は決して鮮やかではない。パーカッションは鍵穴を掻き回すかのような音をガチャガチャと立てている。イヤホンで聴いていると、誰かが私の背後にいて、ドアをこじ開けようとしているように感じる。その誰かとは一体誰なのか。そして扉の先に何を求めているのか。 このスクランブラーとしか思えない理解不能な不協和音。初めはその悍ましさに憎悪を覚える。しかし、時折はっきりと聞こえ、聞く者の緊張感を高める不気味でしつこい沈黙のせいだろうか。喧騒と、五月蠅すぎる静寂に、耳を傾けずにはいられないのである。 “John L”を、まるで生まれ乍らに愛すべきアンセムであるかのように錯覚し始めるとき、扉の先に佇むものの正体、その答えが軋む声に委ねられたジョーディ・グリープによる歌詞の中にあると気付く。 “John L”は「地獄のような喧騒で溢れる社会」をテーマとしている。カルト教団の狂信者たちが扉を叩き、その先には教祖、“John L”がいる。静寂の後に彼が戻って来るとき、我々は興奮し、彼はより大きな存在となり、遂に我々は彼の虜となる。教祖はそのようにして、大量の破壊と恐怖の網を張り巡らせ、人々を従属させ、無力にしてきた。 そしておそらく、絶対者であるその教祖が低い声でぶつぶつと言うのである。 “A man is his country, your country is you” (人こそが国、国は他ならぬ君) “All bad is forewarned, all good will come true” (悪いことは予め警告されおり、良いことは現実となるのだ) しかし、この歪んだ歌ならぬ歌は、群衆を狂乱へと煽る (The gargling non-song whips throng
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