2021/05/05
「Jordens Salt」のMVをAVYSSで公開
スウェーデンを拠点にするプロデューサーGregorianと、〈YEAR0001〉作品のアートワークを数多く手がけるVictor SvedbergことIkaros、そしてソロアーティストとしても活動するMerelyの3人によるプロジェクトTeam Rockitが、2017年にリリースしたセルフタイトルの3rdアルバム以来、約4年ぶりとなるニューアルバム『Bahamut Zero』を〈YEAR0001〉からリリースする。アルバムのリリース発表に合わせてリードシングル「Jordens Salt」のミュージックビデオをAVYSSにてプレミア公開。
2011年〈Sincerely Yours〉よりリリースされたデビューアルバム『1988』に続いて、2012年にリリースされたミックステープ『Bahamut』は、Team Rockitのディスコグラフィーを構成する2重螺旋の第2の鎖の始まりを示していた。2014年には前作のコンセプトを再構築したバハムートシリーズ第2弾『Neo Bahamut』を公開。そして、今回発表されたアルバム『Bahamut Zero』で、Team Rockitは最後の神話を描き、物語は幕を閉じる。
バハムートシリーズの最終章となる今作、トランスを軸に、スウェーデンの伝統的な民族音楽、ヒップホップ、日本の音楽の影響を織り混ぜ、全編スウェーデン語で歌われるユニークな音楽はさらに多様な方向性を見せてくれる。今作は架空のAIであるAttuがストーリーテラーとなり物語が展開され、現代社会における孤独や社会の機能不全の増加などに焦点を当てている。
先月リリースされたシングル「Bombardier」に続く、アルバムからのリードシングル「Jordens Salt」が本日リリースされ、Team Rockit自身によってディレクションされたミュージックビデオがAVYSSにてプレミア公開。「Jordens Salt」はアルバムの中でも屈指のメランコリックなメロディを持つ物憂げなバラードに仕上がっている。
スウェーデンに広がる自然のロマンティシズム、神話の象徴的存在バハムートを中心に、音楽的トレンドを超越したアレンジとメロディ、緻密なエレクトロニクスのレイヤーなど、聴くたびに新しい発見がある色彩豊かでタイムレスな作品『Bahamut Zero』は、5月21日に〈YEAR0001〉よりリリースされる。
Team Rockit – Jordens Salt
Label : YEAR0001
Release date : 5 May 2021
Stream : https://yr1.se/jordenssalt
Team Rockit – Bahamut Zero
Label : YEAR0001
Release date : 21 May 2021
Tracklist
01. Tid & Rum
02. Klagosång
03. Bombardier
04. Attu (Dolores)
05. Bingo
06. Freakazoid
07. Jordens Salt
08. Attu (Monolog)
09. Tre Konungar
10. Sten av Dumhet
11. Sökare Som Är Älskare
12. Celler Som Sjunger
13. Attu (Julius)
category:FEATURE
tags:Team Rockit
2021/11/05
バハムートシリーズ最後の神話 スウェーデンを拠点にするプロデューサーGregorianと、〈YEAR0001〉作品のアートワークを数多く手がけるVictor SvedbergことIkaros、そしてソロアーティストとしても活動するMerelyによるプロジェクトTeam Rockitが、今年5月に〈YEAR0001〉よりリリースした最新アルバム『Bahamut Zero』の拡張版をリリース。 2012年『Bahamut』、2014年『Neo Bahamut』、そして『Bahamut Zero』でバハムートシリーズの物語は幕を閉じた。Caroline PolachekやDanny L Harleからも称賛されたアルバムは、トランスを軸に、スウェーデンの伝統的な民族音楽、ヒップホップ、日本の音楽の影響を織り混ぜ、全編スウェーデン語で歌われている。架空のAIであるAttuがストーリーテラーとなり物語が展開され、現代社会における孤独や社会の機能不全の増加などに焦点を当てていた。 スウェーデンに広がる自然のロマンティシズム、神話の象徴的存在バハムートを中心に描かれる『Bahamut Zero』の拡張版(アンロックエディション)には4つの新曲に加え、x/o、CFCF、d’Eon、Malibuのリミックスが収録。 Team Rockit – Bahamut Zero (Unlocked Edition) Label : YEAR0001 Release date : 5 November 2021 Disc1 Tid & Rum Klagosång Bombardier Attu (Dolores) Bingo Freakazoid Jordens Salt Attu (Monolog) Tre Konungar Sten av Dumhet Sökare Som Är Älskare Celler Som Sjunger Attu (Julius) Disc2 Attu (Ardenner) Önskebrunn Klagosång (Repris) Altare Disc3 Bingo (x/o Remix) Jordens Salt (CFCF Remix) Bingo (d’Eon Remix) Klagosång (Malibu Remix)
2021/05/21
私たちはトランスを愛し続ける by Kenji Komine (LSTNGT) – Team Rockitの新作が出るということでとても楽しみにしていました。YEAR0001に所属するアーティストとしてはベテランになる皆さんですが、結成の経緯や古巣Sincerely Yoursについて教えて頂きたいです。2011年リリースの『1988』をSincerely Yours からリリースしていますが、2017年の『Team Rockit』からYEAR0001とSincerely Yoursの共同リリースになっていますよね?ここにはどういった変化があったのでしょうか?IkarosさんはVictor SvedbergとしてYEAR0001のロゴやこれまでのレーベルリリースなどのデザインを多く手がけていますよね? Ikaros:そう言っていただけると嬉しいですね。確かに、前回のアルバムはYEAR0001とSincerely Yoursの共同リリースで、今回はYEAR0001単独でのリリースとなってます。そして私は音楽制作以外にも多くのデザインワークを行っています。 Merely:2017年に、それまでの精神的に消耗するような状況から離れることを決めて、YEAR0001が私たちと一緒に仕事をしたいと言ってくれたことはとても嬉しかったんです。関係性がより安定した問題のないものになりましたし、今までと同じようにクリエイティブに自由があると感じています。 – 『Bahamut Zero』制作の経緯を教えて下さい。これまでもミックス作品『Bahamut』や『Neo Bahamut』をリリースされています。”バハムート”をモチーフにした一連の作品はどういった位置付け、表現なのでしょうか?『Neo Bahamut』でも印象的な音声が使われています。今回はAttuというAIとして登場していますよね?しかもその音声はどれもテクノロジーへの警鐘を鳴らしているように感じます。また、母国語のスウェーデン語の歌詞にこだわる理由はありますか? Ikaros:『Bahamut Zero』は、バハムート3部作の最後の作品です。私たちは、なぜか何でも三部作でやらなければならないのです。『1988』、『Anima』、『Team Rockit』も3部作だと考えています。それはグループとしての自分たちを表現する方法であり、ある種の数秘術なのかもしれない。音楽を理解したり楽しんだりするためにストーリーに入り込む必要はなく、Team Rockitの神話に興味がある人のためのもの。スウェーデン語で歌うのは、特に意図したものではなく、偶然です。面白いことに、スウェーデン以外の国のファンの多くは、言葉が通じなくても私たちのメッセージを理解してくれているようです。私たちも歌詞を理解できない音楽をたくさん聴いていますが、音楽は話し言葉よりもはるかに正確な言語であるということを示しています。 Merely:『Bahamut Zero』で共有している警句的なテーマは、現実に対するコメントではありません、なぜなら、それははるかに複雑だからです。むしろ、現在の個人の誠実さと企業の関係を反映したものだと言えるかもしれません。しかし、私にとって『Bahamut Zero』は、より実存的なもので、意識、生、死についての物語です。 Gregorian:同感です。テクノロジー自体も、現代の世界に関係する必要は全くなく、もっと永遠なものに変換することができ、それが私たちが惹かれる傾向にあるのです。 – Team Rockitの作風は伝統的なスウェーデンの民族音楽に加えトランスや日本の音楽、特に平沢進からの影響も感じます。昨年tukio(スウェーデンのネットラジオ?)で放送されたTeam Rockitによる平沢進特集は非常に興味深いものでした。しかし、全編スウェーデン語でしたので、聞き取ることができず。好きな作品や楽曲はありますか? Gregorian:平沢進さんの作品に出会ったのは、私が大ファンである今敏さんの映画『パプリカ』を初めて観たときでした。なので『パプリカ』のサントラが一番好きなのですが、映画を観た後に彼のディスコグラフィーから良いアルバムを本当にたくさん発見しました。 Ikaros:彼の素晴らしい作品の中から選ぶのは不可能に近いですが、個人的には『SIREN』はおそらく最高のレコードの一つですね。『ベルセルク』のサウンドトラックもそうですね。あるいは『Blue Limbo』とか。 Merely:そうなんです、ラジオ番組「Omega FM」で平沢進についてのエピソードを放送したんです(いつかまた作るかもしれません)。私がずっと好きな曲のひとつは「Siam Lights」です。 – 日本の文化にはかなり興味を持っているのでしょうか?ファーストアルバム『1998』では武士のイメージ、『Anima』ではジャケットにダルマが配置されています。それこそ、BahamutやAnimaは『ファイナルファンタジー』の召喚獣からでしょうか?Gregorianさんは度々日本にも旅行されていますよね?以前、三宿webに訪れたという話を友達から聞きました。 Ikaros:私たちは、膨大な数の異なる文化からインスピレーションを受けています。日本の文化も間違いなくその一つです。日本の文化には、古代と未来の衝突が非常によく現れていて、それは私たちの音楽にも共鳴するテーマです。 Gregorian:子供の頃、いとこが剣道をしていて、伝統的な道具を使って練習していました。それ以来、日本の文化に興味を持っています。しかし、Ikarosが指摘するように、それは私たちが共有するインスピレーションのプールを繋いでいる数多くの関心事の一つに過ぎないのです。例えば、バハムートは、ファイナルファンタジーに登場する召喚されたドラゴンですが、アラビヤ神話に登場する巨大なクジラの神でもあるのです。 – かなり早い頃からトランスのサウンド的な部分を取り入れた楽曲を制作していましたよね?Bladeeの「dragonfly」や「IBERIA」のリミックスなども印象的でした。現在(それこそYEAR0001のリリースも)の音楽シーンではトランスのサウンドが楽曲で使われることが当たり前になってきました。それに関してはどう思いますか?Team Rockitはトランシーなサウンドを使いつつも楽曲のミックスダウンの音像が非クラブミュージック的な印象を受けます。意識してそのようにしていますか?それとは対照的に 最近活動を開始した別名義のChariotは完全にトランスをメインにしたダンスミュージックのプロジェクトというのも印象的でした。 Ikaros:音楽シーンは常にある種の集合的無意識に支配されていて、さまざまなグループの影響が世界中で収束しています。私たちは、何が流行っているか、流行っていないかをあまり考えないようにしています。私たちにとって、影響を受けたものは自然に繋がっているんです。異なる表現方法の間に繋がりがあり、それは違いではなく、繋がりを見つけるのです。クラシックも、民族音楽も、トランスも、基本的には同じものです。私たちは何年も長く一緒に仕事をしているので、制作について話し合うことはほとんどありません。ただ、それだけです。だけどメロディーやハーモニーについては、熱い話のトピックになります。 Gregorian:私たちが心がけているのは、メロディーやコードに対して最高のフィーリングを見つけることです。よくあるのは、トランス系のシンセの大きなSawが最高のフィーリングだということ。これは私たちが始めたときからでしたし、トランスのサウンドがメディアで人気がなくなっても、私たちはトランスを愛し続けるだろう。 Merely:2012年にGregorianやIkarosと一緒に音楽を作るようになったときに、意気投合した大きな理由はトランスだったと思います。私たちは、この種の音楽への興味を共有していたし、二人もその音にとても刺激を受けてきました。当時のシーンでトランスに興味を持ってる人はあまりいなかったので、それは私にとって大きな意味があったんです。そして、3人でいつか純粋なトランスを作ってみたいと思っていたのもあって、少し前に別プロジェクトとして始めたのがChariotです。 – 最後に、私にとってTeam Rockitの音楽はタイムレスで今後もずっと聴き続ける特別な音楽です。あなたたちの音楽や姿勢は私の現在の音楽に多大な影響を与えました。いつの日か全ての作品をフィジカルでそして歌詞カードに翻訳を付けてもっと理解を深められたらいいのにと思っています。日本のリスナーにメッセージをお願いします。 Ikaros:ありがとう、ケンジ。あなたは素晴らしいアーティストです。私たちはいつも、自分たちの歌詞を英語に翻訳しようと努力しています。でも、まだ日本語に翻訳したことはありません。日本の翻訳者の皆さん、是非連絡してください。 Merely:本当にありがとうございます。私たちの音楽があなたや日本まで届いていることに、私たちはとても感謝しています。 Gregorian:(日本語で)ありがとう!君の音楽はも美しいよ!俺の日本語は下手だから歌詞を翻訳できないけど時間があれば未来にやってみたいです。 – I’ve been looking forward to the release of Team Rockit’s new album. You released “1988” in 2011 on Sincerely Yours, but
2019/02/18
3rdアルバム。 Merelyはスウェーデンを拠点にするアーティスト。Team Rockitのメンバーであり、レーベル〈Sincerely Yours〉から2014年にデビューアルバム『Nirvana』をリリース。JJやQuiltlandなどをゲストに迎えた2ndアルバム『Uncanny Valley』を約2年後に同じく〈Sincerely Yours〉リリース。 そして今年、バレンタインデーに3rdアルバム『Hatching The Egg』をYung LeanやBladee、Viagra Boysを擁するレーベル〈YEAR0001〉からリリースした。 昨年、先行で収録曲『Crazy Heart』のビデオが公開されている。さらに今年のSXSWでは〈YEAR0001〉のショーケースが開催されることもアナウンス。出演はYung Lean、Bladee、Merely、Viagra Boys、Nadia Tehran、Thaiboy Digital。
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