2021/03/03
ロームシアター京都にて
1200年前の京都(平安京)は、どのような音に包まれていたのか。アート×サイエンス・テクノロジーの祭典「KYOTO STEAM-世界文化交流祭-」と電子音楽とデジタルアートの祭典「MUTEK.JP」のコラボレーションによるアートプロジェクト「NAQUYO」が、3月27日(土)平安京のサウンドスケープ(風景)をテーマにした3組のアーティストによるライブパフォーマンスと、3月28日(日)後進の育成を目的としたオーディオビジュアルワークショップをロームシアター京都にて開催。
平安遷都(794 年)から遡ること30 年前、平城京から遠く離れた桜島の噴火の音が聞こえたという記述が『続日本紀』にあります。それは、当時の都を包み込む音環境が、現代からはおよそ考えられないほど、清明に澄み渡るものだったことを意味しています。また、平安期に書かれた『枕草子』『源氏物語』『宇津保物語』などには、雅楽や声明、寺院から鳴る梵鐘の音や季節ごとに変わる虫の声、町の喧噪など、日常生活の中で聞こえてくるありふれた音が書きとめられています。これらも、作者たちの創造の源泉だったのかもしれません。
「NAQUYO」の第一弾として2020 年10 月に開かれた「平安京の幻視宇宙とは何か?」を考察したオンライントーク&ライブ、第二弾として同年12 月に開かれた「文学と美術史料から平安京の音風景」を探ったオンライントークに続く今回は、アーティストが平安京のサウンドスケープをテーマにしたライブパフォーマンスを披露する。MUTEK.JP 2018 で初共演したサウンドアーティストのKazuya Nagaya とトルコ出身のビジュアルアーティストAli M. Demirel のコラボレーション。MUTEK Montreal 2020 へ出演した京都拠点のオーディオビジュアルアーティストJunichi Akagawa と、京都拠点のダンスチームnouses の片割れ、山本晃ことnouseskou とのコラボレーション。そしてMUTEK.JP 2021 で初共演を果たしたことも記憶に新しいプロデューサーYuri Urano とビジュアルアーティストManami Sakamoto の組み合わせ。3月27日は上記3組が京都市内各所の寺院でレコーディングした、梵鐘の音を使用したライブ表現に挑む。平安京のサウンドスケープ、電子音楽、アンビエント、デジタルアート、コンテンポラリーダンスが組み合わさった、新しい作品になるとのこと。
そして、3月28日の音楽/ビジュアルワークショップでは、Ableton とTouchDesigner by Derivative 協力のもと、アートとテクノロジーの融合について理論的・実践的に学べる4 つのセッションを展開。Kazuya Nagaya による音楽制作の思考プロセスについて。次にAyako Okamura によるTouchDesigner とAbleton Live を用いたオーディオビジュアル連携の解説。加えて、京都を中心に活動するデジタル/テック・クリエイティブのコミュニティ、SPEKTRAによるクリエイティブプレゼンテーションを展開。最後は、Junichi Akagawa によるAblton & TouchDesigne を駆使して表現するNAQUYO LIVE でのパフォーマンス内容を紹介。
「NAQUYO」は単なる音の仮想的な再現にとどまらず、平安京の音環境を見つめ直すことにより、これまで見過ごされていた都市における音環境の重要性に光を当てていきます。そこから五感を通じて得られる何かを、未来へのヒントにして創造力を刺激し、新しい文化を耕し、育み、磨いていきます。
<ライブパフォーマンス>
名 称:NAQUYO LIVE PERFORMANCE
日 時:2021 年3 月27 日(土)18:00~20:00(開場17:30)
会 場:ロームシアター京都 サウスホール
出 演:
Kazuya Nagaya + Ali M. Demirel
Junichi Akagawa + nouseskou
Yuri Urano + Manami Sakamoto
料 金:参加無料
参加定員:200 名(先着順・小学生以上)
申込期限:2021 年3 月24 日(水)まで
申込先:KYOTO STEAM-世界文化交流祭-実行委員会事務局
<オーディオビジュアルワークショップ>
名 称:NAQUYO Audiovisual Workshop
日 時:2021 年3 月28 日(日)14:00~17:00(開場13:30)
会 場:ロームシアター京都 ノースホール
プログラム/出演:
Session 1:静寂の技法~過去の音、未来の静寂のために
Kazuya Nagaya(サウンドアーティスト)
Session 2:オーディオビジュアル基礎 – Ableton Live とTouchDesigner の連携について
Ayako Okamura(メディアアーティスト、エデュケーター)
Session 3:光と空間演出について
Kosei Ikeda & Toyoshi Morioka (SPEKTRA)
Session 4:裏から覗くパフォーマンス
Junichi Akagawa(オーディオビジュアルアーティスト)
料金:無料
参加定員:50 名(先着順)
申込期限:2021 年3 月25 日(木)まで
申込先:KYOTO STEAM-世界文化交流祭-実行委員会事務局
category:NEWS
tags:NAQUYO
2020/11/18
11/1〜11/30 今年9月に、メルボルンのレーベル〈clipp.art〉からニューアルバム『Threshold Value』をリリースしたソウルのDJ/プロデューサーYeong Dieがディレクションを手掛ける配信プロジェクト「Quarantine Etudes」が11月の間毎日開催している。 ゲームプログラマー、3Dデザイナーらと共に制作されているこのプロジェクトは、オンラインパフォーマンスと実際のパフォーマンスのギャップを埋める試みである。毎日22時になると3DCGのコンサートホールへ導かれ、FPS視点でホールを移動可能となる。ユーザーは一人きりの孤独な観客となり、アーティストの成長を観察することになる。22時から24時の間(KST)で特設サイトにて配信中。 Quarantine Études 2020/11/1 – 2020/11/30 every 22:00 – 24:00 (KST) Stream : https://etudes.kr/ Musicians : Yetsuby, Yeong Die, Sunggun Jang, Minwhee Lee, Hanjoo Kim Writers : Yeasul Shin, Seungrin Lee, Guwon Jung Director : Yeong Choi 3D Designer : Uljiro Kim Programmer : Sungchun Park Artwork Designer : Meanyoung Yang Support : Seoul, SFAC
2020/05/22
Yegorkaから Lorenzo Senni主宰の〈Presto!?〉や〈Staycore〉からのリリースで注目が集まるプロデューサーMechatokがPCゲーム『Defective Holiday』のサウンドトラックを手がけ、Why Be (Tobias Lee)と〈Janus〉主宰のDan DeNorchによって運営される〈Yegorka〉からリリース。 Steamで公開されたPCゲーム『Defective Holiday』は、Mechatokとオーディオ・ヴィジュアル・プロジェクトTAR Loopとしても活動するヴィジュアルアーティストKim Laughtonが制作している。音楽、アート、ファッションが並列に絡み合い時代のオルタナティヴとして際立つ上海ALLのヴィジュアル面を支えるKim Laughtonは、〈Fade To Mind〉や日本のファッションブランド〈PHIRE WIRE〉など、数々のヴィジュアルを手掛ける重要人物。本サントラのカバーアートもKim Laughtonが手がけている。 Defective Holiday : https://store.steampowered.com/app/1281890/Defective_Holiday/ Mechatok – Defective Holiday OST Label : Yegorka Stream : https://fanlink.to/Mechatok-YGK009 Cover art by Kim Laughton Photo by Nadine Fraczkowski Mastering by Soda Plains
2020/06/22
6月26日開催 アースガーデンと、(株)ロフトプロジェクトが主催するリアル集客&配信のトークイベント「今、フェスができること、音楽ができること 〜夏フェス早期回復への作戦会議!〜」が6月26日(金)に開催。 「フェスの灯を消さない」 2020年、新型コロナウイルスの出現により、私たちの生活は大きな変化を迎えました 暮らし方、働き方、そして人生の楽しみ方 なかでも、ライブやフェスなど観衆が集まりパフォーミングを楽しむ 多くの機会が失われています 今までと同じようには楽しむことができず、新たな変革が求められている中、 このような状況をどのように打破し、いかに新しいスタイルを打ち出せるかが問われています 今回のトークプログラムは、このような状況に一石を投じる各領域のスペシャリストを招き、 これからの社会とカルチャーにおける「自立分散性の獲得」を一緒に考える場としていきます ——————— 「今、フェスができること、音楽ができること 〜夏フェス早期回復への作戦会議!〜」 日程:2020年6月26日(金) 時間:19:30〜21:30 場所:LOFT9東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS(キノハウス) 1F 主催:アースガーデン/(株)ロフトプロジェクト ○チケット 会場入場チケット(50名限定):¥1000(1ドリンク付き) 販売サイト https://peatix.com/event/1529580 配信は無料、下記のツイキャスより視聴可 配信サイト https://twitcasting.tv/loft9shibuya ○イベント情報ページ http://www.earth-garden.jp/festival/67587/ 登壇者 佐々木俊尚 ジャーナリスト 津田昌太朗 Festival Life編集長 加藤梅造 ロフトプロジェクト社長 ファシリテータ:南兵衛@鈴木幸一 アースガーデン主宰/「#ライブフォレスト&ハイライフ八ヶ岳」主催者
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