2020/09/02
10月16日リリース
ディレイとディストーションで永遠に続くピュアアシッドの夢。今年5月にセルフタイトルのアルバムと共に6年ぶりに復活したテキサス・オースティンのインディロックバンド、Pure X (ex Pure Ecstasy)が、10年以上のキャリアを網羅した未発表のB面、デモ、カヴァーを収録したアルバム『Rare Ecstasy 2009 – 2019』を発表。
先行でWillie Nelsonの1965年のカントリーソング「One Day at a Time」のカバーが公開。サイケデリックでスモーキー、そして洞窟で録音されたかのような音像は、ほとんどPure Xのオリジナル曲かのような仕上がりになっている。
Pure X – “Rare Ecstasy 2009 – 2019”
Label : Fire Talk
Release date : October 16 2020
Bandcamp : https://purexband.bandcamp.com/album/rare-ecstasy-2009-2019
Tracklist
1. Pressure Drop
2. Alexandria
3. One Day At A Time
4. I Don’t Wanna Make Love (with Anyone Else But You)
5. Make It Look So Easy
6. Valley of Tears
7. Baby 8. Making History (Inst.)
9. Utopia
10. Streets Are Haunted
11. Crazy Lust
12. Please Please Please
category:NEWS
tags:Pure X
2020/04/14
5月1日リリース ディレイとディストーションでトリップするピュアアシッド・ドリーム。テキサス・オースティンのバンド、Pure X (ex Pure Ecstasy)が復活。6年ぶりのアルバム『Pure X』を〈Fire Talk〉から5月1日にリリースする。 Salem、Korallreven、Elite Gymnastics、Porcelain Raftなどの作品を発表してきた2010年前後を代表する伝説的レーベル〈Acéphale〉から2枚のアルバムを発表し、Sleep ∞ Overなどと共振してきたPure X。セルフタイトルとなる本作は、2014年に〈Fat Possum〉からリリースした『Angel』以来、6年ぶりにアルバムとなる。先行シングル「Fantasy」、「Middle America」のMVを公開。〈Acéphale〉からリリースされた2つのアルバム『Pleasure』『Crawling Up The Stairs』も7月にリイシューされる予定。 Pure X – “Pure X” Label : Fire Talk Release Date : May 1 2020 Pre-Order : http://firetalkrecs.com/shop/purex-purex Tracklist 1. Middle America 2. Here in Hollywood 3. Angels of Love 4. Free My Heart 5. Making History 6. Fantasy 7. Man With No Head 8. How Good Does It Get 9. Slip
2021/09/30
過去に折り合いをつけ、今を生きる 2007年以降〈Disaro〉レーベル周辺から広がりを見せていったウィッチハウスの波を代表するエレクトロニックプロデューサーHoly Otherが、9年ぶりに復活し、デビューアルバム『Held』以来となる2ndアルバム『Lieve』を発表。タイトル曲のMVが公開された。 昨年のSALEMの復活に続き、予期せぬサプライズ。イングランドのウィラルに長期滞在した際に制作されたこの作品では、天文台の音響効果を利用してサウンドを一新した。9年という長く奇妙な年月、沈黙期間に〈Tri Angle〉は閉鎖したが、今回録音されたアルバムでHoly Otherが新たな辞書を文脈化する。アルバムではNYXのSian O’Gormanのボーカル、Simmy Singhのバイオリン、Daniel Thorneのサックスをフィーチャー。 Holy Otherは、痛みを伴う感情を表現する言葉を見つけ、過去に折り合いをつける。息を吐き出し、今を生きる。 Holy Other – Lieve Release date : 19 November 2021 Pre-order : https://holyother.bandcamp.com/album/lieve Tracklist 1. Dirt Under Your Nails 2. Lieve 3. Absolutes 4. Heartrendering 5. Up Heave 6. Whatever You Are You’re Not Mine 7. Groundless 8. Refuse 9. Shudder 10. Bough Down
2021/05/31
『RUIN』は違法コピーの時代にしか存在しない ミネアポリスを拠点に2009年から2012年まで活動していたElite Gymnasticsが9年ぶりに復活し、ライブを行うことを発表。ビジュアルや映像を手掛けていたJosh Clancyが脱退し、現在Default Gendersとしても活動するJaime BrooksのソロプロジェクトとなったElite Gymnasticsは、今後デビューアルバムのリリースも控えているとのこと。 当時、Tumblrをベースに、Elite Gymnasticsは多数のEPをフリーダウンロードでリリース。フェイ・ウォンが歌う『ファイナルファンタジーVIII』の主題歌「Eyes On Me」を大胆にサンプリングした「Is This On Me?」がインターネット上で大きな話題を集めた。2011年には、SALEMやPure Xの作品を世に送り出してきた伝説的レーベル〈Acéphale〉からフリーダウンロードでリリース済みの2作品をパッケージした『RUIN』をフィジカルリリース、Pitchforkなど多数の大手音楽メディアで高い評価を得ている。 2010年前後に世界に多数存在したインディブログは、MediaFireやMEGAUPLOADのようなファイル転送サービスと共にMP3ファイル共有カルチャーとして一つの音楽シーンを形成していく。しかし、状況は変わり始め、アメリカ司法省とFBIによってMEGAUPLOADは閉鎖に追い込まれ、YouTubeやSoundCloudに導入された著作権で保護された音楽の拡散を防ぐシステムContent IDの影響もあり、シーンは少しづつ形を変えていったという。 アニマル・コレクティヴ、M.I.A.、カニエ・ウェスト、ダフト・パンクなど、サンプリングが大きな要になっている音楽に影響を受けて創作活動を行ってきたElite GymnasticsのJaime Brooksは、その当時の様子を次のように語っている。「この時代のインターネットアーティストの多くは、音楽を仕事として成功させるために、明らかに姿を変え始めていました。ラップトップで作ったサンプルベースの曲で注目を集めていたアーティストは、プレス写真にヴィンテージのハードウェアを持ってポーズを取り、ラップトップをライブバンドやレコーディングスタジオと変換するようになりました。著作権で保護された音楽を含むDJミックスやマッシュアップをフリー配布することは難しくなり、影響力のあるブログは閉鎖するか、何らかの形で従来の音楽業界に吸収されていった。かつては、業界との繋がりのない変人たちの奇妙な曲を紹介していたフィードは、レーベルやパブリシストを持ったアーティストが中心になっていきました。フェスのラインナップには、ステージ制作にはお金をかけられるが、ファンの熱気やメディアでの話題性には乏しいメジャーレーベルの新規契約者が占めるようになっていった。」 また、Jaime Brooksは、傑作『RUIN』とリリース予定のデビューアルバムについては、次のように語っている。「あの作品は、MP3の違法コピーの時代にしか存在しないもの。音楽業界が著作権で保護された音楽をオンラインで存在させる方法を、これほど積極的に取り締まるようになるとは想像していませんでした。私たちが(ストリーミングサービスの)アルバム削除を選択しなかったら、誰かが強制的に削除させたことでしょう。もし、あの作品をもう一度聞きたいのであれば、私たちが元々意図していた方法である、インターネットからMP3ファイルをダウンロードするしかありません。公式なElite Gymnasticsのストリーミングや、購入可能な場所はないのです。昔の曲をSpotifyやBandcampに載せることは、サンプルがあるので、今はできません。時代が違います。あの作品は、今はもう存在しない過去のバージョンのインターネットで成功するために作られたものです。2021年のインターネットに対応するようには作られていないのです。」 「現在は、Elite Gymnasticsのファーストアルバムを制作中です。私の作品を追いかけていた人は、2015年から2018年にかけて私がSoundCloudにデモを投稿していたことに気づいているかもしれませんが、それらはすべて最終的にアルバム『MAIN POP GIRL 2019』として作り直しました。アルバムは未発表のものも含めて、昔のElite Gymnasticsの曲をすべてそのようなアプローチで作っています。いくつかの曲ではコラボレーションしていますが、正直なところ、最高にエキサイティングな音楽ができたと感じています。これは思い切った改革ですが、反復と改革は常に私の仕事の大きな部分を占めています。これまでのすべての出来事の集大成のようなものを作りたい。今のところ、それは成功していると思います。」 https://elitegymnastics.tumblr.com/
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