2020/07/01
7月24日リリース
Dos Monosが、7月24日に発売する2ndアルバムに収録の新曲のトラック制作画面を屋外広告として公開。
このDAW画面から、新曲の全体像を窺い知ることができ、さらに、クリエイティブ・コモンズ的にあらゆる人々に楽曲の二次創作の可能性が開かれることを意図している。本企画は、トラックメイカーの荘子itが実際に使用しているソフトAbleton Liveを開発するAbleton社公認のもと実施されている。掲出場所は、渋谷・宇田川町のレコードの聖地、ManhattanRecordsの1箇所のみ。期間は7月15日までとなる。
<以下、メンバーの企画意図コメント>
楽曲のアイデンティティはどこにあるのでしょうか?古典的なクラシック音楽の時代なら、それは作曲家が書き記した楽譜や、本人による演奏にあったのかもしれませんが、DTMによるトラックメイクの時代では、定義が揺らいでるように思われます。今回の企画は、DTMの画面を楽譜に見立てて、誰も音源自体を聴いたことがない状態で、謎解きのようにして、他の音楽家の手で新たにトラックメイクをしてもらったらどうなるか?という実験です。それが原曲と比べて、どれくらい同じで、どれくらい違うものになるのか、全く予想がつきませんが、誰かが実際のアルバムリリースより先に作品を発表してくれることを期待しています。
Dos Monos 2ndアルバム『Dos Siki』
7月24日ワーナーミュージック+809よりリリース。
category:NEWS
tags:Dos Monos
2020/05/26
本日19時 世界各国の政府が、COVID-19対策における、リーダーシップ、危機管理能力、ITリテラシーなどを問われているなか、デジタルテクノロジーを巧みに用いた政策で、パンデミックを早期に抑え込み世界中から賞賛の声を集める台湾。なかでもダイナミックなIT利用を主導した「IT担当大臣」の唐鳳(オードリー・タン|Audrey Tang)の手腕に、ひときわ大きな注目が集まっている。 そのオードリー・タンのインタビュー音源をトラックに敷き詰め、彼女が放つ未来に向けたメッセージをヒップホップの言語をもってアンプリファイする、異色のシングルを気鋭のヒップホップトリオ”Dos Monos”がリリース。 発案は、3月にオードリー・タンのインタビューを敢行したコンテンツレーベル黒鳥社の若林恵。インタビューのなかでもとりわけメッセージ性の強いフレーズを選び抜き、Dos MonosのラッパーTAITANに打診。企画を速攻で快諾、わずか1週間でパワフルなトラックをつくりあげた。さらに気をよくしたメンバー3人がそれぞれラップを乗せて完成。オードリー・タン本人による許諾を得て、公開へとこぎつけた。 若林恵が提供したオードリーのフレーズは、パブリックセクター(行政)でもプライベートセクター(民間)の間に入って活躍する「ソーシャルセクター/シビックセクター」の価値を謳ったものを中心に、オードリー・タンの未来的思考を集約したものばかり。これらのフレーズをDos Monosがいかに解釈し、アンプリファイしたかが、本シングルの聴きどころとなる。 また、映像は、現代美術家のYuma Kishiが手がけ、敵対型生成ネットワーク(GAN)と呼ばれるAI技術によって人間が知覚できない高次元空間をシミュレートした。外国の現職大臣と日本発ヒップホップユニットのかつてないコラボシングルは、5月26日(火)19時、Dos Monosと黒鳥社のYouTubeチャンネルでそれぞれ同時公開される。 -Dos Monos 公式YouTubeチャンネル- -blkswn radio(黒鳥社公式YouTubeチャンネル)- -Dos Monos 荘子itによる制作コメント- サンプリングによって生まれる音楽の魅力に、現代のぼくらの耳は充分に慣れてきたが、このような形で、台湾のIT担当大臣と日本のヒップホップクルーの間に予期せぬマリアージュが、相互の信頼の元に達成されることは空前絶後だろう。 今回のコラボレーションにあたって、オードリー・タンは、自らのインタビュー音声という素材のポテンシャルを自由にAmplify(=増幅)する権利を与えてくれた。 政治家とアーティストの協力といえば、単に声の大きさを増幅する拡声器としての意味しか持てない、ぼくらの国の文化的状況にあって、これ程自分のトラックメイカーとしての能力を無制限に解放させてくれる機会に恵まれたことに、最大級の感謝と敬意を表したい。 COVID-19対策における大きな成果を生んだオードリー・タンの発話を、その音楽的ポテンシャルにおいて増幅し届けられることは、メッセージの内容それ自体を超えて、ぼくらにとっての文化的エンパワーメントとなるだろう。 隣国の芝生は青いと再確認するためでなく、ぼくら、いや、この世界の我々全員にとっての他山の石として、この「市民の歌」を作った。
2020/03/20
5月には新作 フリージャズやプログレなどを現行のスタイルとして昇華する3人組オルタナティブヒップホップユニットDos Monos。久々のシングル「Rojo」をリリースした彼らが、1stアルバム『Dos City』リリースの1周年を記念して収録曲「スキゾインディアン」のMVを公開。 制作を手がけたのはサンフランシスコに拠点をおくアートコレクティブ〈FELT Zine〉。ウェブ上での新しい表現を追求するアーティスト達のコレクティブとして2011年に創設され、今では日本も含めた世界中に参加者が存在している。その特異な視覚表現はSNSなどで常に注目を集めており、今回は創設者であり主催のMark Sabb自らが中心となってビデオの制作を手掛けた。 MVの舞台は荒廃した東京(と思しき街)。そこにクリーチャー化したDos Monosの3人率いる大量のゾンビが現れ街に進撃しようとするが、ひとりの女性のハンターによって鎮圧されるという筋書き。Dos MonosのMVとしては「in 20xx」以来となるサイバーパンクなテイストの作品に仕上がった。 Dos Monosは先日のシングルリリースに続き、5月に『Dos City』以来となる1年ぶりの新作のリリースを予定しているようだ。 「Rojo」link : https://809.lnk.to/dos-monos_rojo
2019/12/13
1月8日リリースパーティー開催 渋谷の泥酔者を撮り続ける、謎のSNSアカウント「SHIBUYAMELTDOWN」がコンピレーションアルバムを発売。それに伴いリリースパーティを1月8日(水)WWWにて開催。 コンピレーションの発売とともに公開された唾奇の「SHIBUYAMELTDOWN」に続き、Dos Monosの「Dos City Meltdown」のMVが公開。監督はLeon Fanourakis『LAMAR』、SEEDA『ROPPONGINI』を手掛けたフランス人thibault tresca(ティボ・トレスカ)が務めた。東京だけど東京ではない、Dos City=もうひとつの街を描いた作品となっている。 -以下、Dos Monos コメント- 荘子it – 『基本的に音楽に意味などない。 もしこの曲に意味のようなものがあるとしても、それはせいぜい、被害者/加害者の偽の二項対立の脱構築、くらいなものだろう。 どういうことか。 僕たち(正確には没たち)は記念すべきリリースパーティーの直後、路上で泥酔し、何者かに機材を盗まれた。 さらにその直後、SHIBUYAMELTDOWNというアカウントに、盗難に遭う直前の泥酔した写真をUPされた。 機材を盗まれ、肖像権を奪われた。二つの被害に遭ったと思うかもしれないが、没(正確には僕)はそれを被害だと思っていない。 被害者、即ち、受けた仕打ちを被害だと認識する者。その存在によってのみ加害者が生まれる。ならば、被害者が被害を被害だと思わなければ加害者は存在しない。 閑話休題。この辺でstop making sense。 機材が盗まれ、肖像権が奪われ、その縁によってこの曲が生まれた。見ての通り、残ったものは意味ではなく、音楽。それは被害ではなく、正確には恩寵だ。』 没 a.k.a NGS – 『2019/6/6 was almost the day of demons. 2020をむかえながら20XXに向けた作品を作らせてくれたSHIBUYAMELTDOWNと監督ティボ、ありがとう!』 Taitan – 『肖像権のないすべての私たちへ捧ぐ。監督のティボとは初タッグでしたが、僕らのトンチキな提案にもニコニコしながら全ノリしてくれて楽しかったです。ぜひ酩酊しながらご鑑賞ください。』 SHIBUYAMELTDOWN 日程:2020年1月8日(水) 会場:WWW 時間:OPEN / START 18:00 / 18:00 チケット:前売:¥3,500 出演:Dos Monos / ID / ACE COOL / MZP a.k.a マジカル頭脳パワー / Amaryllis Bomb / SANTAWORLDVIEW /
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