2020/05/20
最新シングル「Time」のMVが公開
“自分の周りにつねに感じていた壁を蹴って破壊することができた”
– Arca
新しい姿のArcaがここに誕生した。
2017年にリリースした前作『Arca』でベネズエラのフォーク・ミュージックを再訪し、その異形のエレクトロニック・ミュージックに“歌”を大々的に導入したArcaだが、62分を超える時間のなかで激しく音像を変えていく衝撃的なシングル「@@@@@」を経て、様々な音楽要素がダイナミックにクラッシュするように強力な“ポップ・アルバム”を生み出した。多くの華やかなヴォーカル・トラックが詰まった本作のタイトルは『KiCk i』、これまで誰も聴いたことのないエクスペリメンタル・ポップ・ミュージックがここにある。
ノンバイナリーのトランスジェンダー女性であると自認するArcaは、『KiCk i』を「Nonbinary」の堂々たる宣言で始めつつ、複数のエゴ/アイデンティティが共存する作品に仕立てた。インダストリアルな音色によるランダムなビート、ときにアグレッシヴな、ときに抽象的なニュアンスを醸すシンセ・サウンド、エモーショナルな歌といった多数の要素が次々と出現し、衝突していく。Arcaは『KiCk i』のテーマを「ディーヴァが流動的ジェンダーのサイバーパンク・レゲトンを未来的にアップデートしたらどういうサウンドになるか」と説明しているが、ラテンの伝統的なダンス・ミュージックを、彼女のアイデンティティの思索とともに大胆に更新した作品であることは間違いない。
前作同様Arca自身が声を聴かせる“歌”の作品でもあるが、『KiCk i』には個性的なゲストが参加している。その筆頭はBjörkで、以前からArcaとめざましいコラボレーションを重ねてきた彼女は「Afterwords」で圧倒的な歌を聴かせてくれる。また、〈NUXXE〉所属のシンガーShygirlは「Watch」でまさにサイバーパンク的に機械的なスタイリッシュさを、ネオ・フラメンコアイコンRosalíaは「KLK」でラテンの刺激的な風を持ちこんでいる。実験主義とポップを大胆に交錯させているという点では、「La Chiqui」でフィーチャーされているSOPHIEは本作に打ってつけの人選だと言えるだろう。それぞれの楽曲ではゲストの音楽性が引き出されており、Arcaが本作で多様なアイデンティティを志したことが伝わってくる。
6月26日にダウンロード/ストリーミングで配信開始され、7月17日に国内盤CD/輸入盤CD&LPが発売。詳細の発表と同時に収録曲「Time」のMVが公開。
ARCA – “KiCK i”
Label : XL Recordings / Beat Records
Release date : 2020.06.26 (Stream) / 2020.07.17 (Vinyl & CD)
Pre-Order : https://xlrecordings.com/buy/arca-kicki
Pre-Order : https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=11126
TRACKLISTING
01. Nonbinary
02. Time
03. Mequetrefe
04. Riquiquí
05. Calor
06. Afterwards ft. Björk
07. Watch ft. Shygirl
08. KLK ft. ROSALÍA
09. Rip The Slit
10. La Chíqui ft. SOPHIE
11. Machote
12. No Queda Nada
13. Mirrors *Bonus Track for Japan
category:NEWS
tags:Arca
2020/06/18
『KiCk i』は来週リリース 多くの華やかなヴォーカル・トラックが詰まった『KiCk i』は新しい姿のArcaを誕生させている。複数のエゴ/アイデンティティが共存する作品は、インダストリアルな音色によるランダムなビート、ときアグレッシヴな、ときに抽象的なニュアンスを醸すシンセ・サウンド、エモーショナルな歌といった多数の要素が次々と出現し、衝突していく。 Arcaは『KiCk i』のテーマを「ディーヴァが流動的ジェンダーのサイバーパンク・レゲトンを未来的にアップデートしたらどういうサウンドになるか」と説明しているが、ラテンの伝統的なダンス・ミュージックを、彼女のアイデンティティの思索とともに大胆に更新した作品であることは間違いない。 これまで何度もコラボレーションを行なった大御所Björkをはじめ、〈NUXXE〉のShygirl、ネオ・フラメンコアイコンRosalía、天才SOPHIEなどが参加した『KiCk i』は来週6月26日にデジタルが先行リリース。7月17日にはレコードとCDがリリース。そして、『KiCk i』から最後の先行シングルとなるのだろうか、「Mequetrefe」が昨日リリースされている。 今回公開された新曲「Mequetrefe」には、恥ずかしがらずに自分を表現することの裏にある優しさと、それが必要とする自信と勇気を呼び起こすという意味が込められている。ベネズエラで育ったArcaがよく耳にした「mequetrefe」という言葉は、男性を軽蔑する意味で使われることが多かったが、この曲では「mequetrefe」という言葉をあえて用いることでその意味を逆手にとって新たな“男らしさ”を表現している。 Arcaは今回合わせて自身が作成した新たなプレイリスト「(. づ^•ᴥ•^)づ.^♪♬」をSpotifyで公開しているほか、先に公開されたシングル「Time」はシャネルの「2020/21 Cruise Collection」公式ショートフィルムに起用されている。 ARCA – “KiCK i” Label : XL Recordings / Beat Records Release date : 2020.06.26 (Stream) / 2020.07.17 (Vinyl & CD) Pre-Order : https://xlrecordings.com/buy/arca-kicki Pre-Order : https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=11126 TRACKLISTING 01. Nonbinary 02. Time 03. Mequetrefe 04. Riquiquí 05. Calor 06. Afterwards ft. Björk 07. Watch ft. Shygirl 08. KLK ft. ROSALÍA 09. Rip The Slit 10. La Chíqui ft. SOPHIE 11. Machote 12. No Queda Nada 13. Mirrors
2021/11/19
ポストヒューマン的な天空の輝き Arcaが、12月3日リリースの新作アルバム『KiCK ii』、『KiCK iii』と同時リリースのニューアルバム『KiCK iiii』を発表。先行シングル「Queer」も公開。 キックユニバース第4弾にして最終章では、Planningtorock、Oliver Coates、No Bra、Shirley Mansonとのコラボレーションが実現している。 「kick iiiiは、このサイクルの中での官能的なチャージです。私自身の信仰を歌にしたもので、ポストヒューマン的な天空の輝き、精神性のパルス幅変調、空虚さの問いかけ、美しいものの解体に錬金術的に変換された深淵、癒しの呪文、内なる異質なものの認識、古い皮膚の破裂、鼓動する核から外側に波打つ新鮮な新しい筋、創造者のコントロールを超えた意志を持つ感覚が子宮の中から表現されていることを証明する出生前のキックです。」 Arca – KiCK ii Label : XL Recordings Release date : 3 December 2021 Stream : https://arca.ffm.to/kickii Tracklist 1. Doña 2. Prada 3. Rakata 4. Tiro 5. Luna Llena 6. Lethargy 7. Araña 8. Femme 9. Muñecas 10. Confianza 11. Born Yesterday ft. Sia 12. Andro Arca – KiCK iii Label : XL Recordings Release date : 3 December 2021 Stream : https://arca.ffm.to/kickiii Tracklist 1. Bruja 2. Incendio 3. Morbo 4. Fiera 5. Skullqueen 6. Electra Rex 7.
2020/05/01
本日リリース ”変形していく音の量子で構成される音楽的量子”「@@@@@」をリリース直後にArcaは自由と流動性をテーマにした4作目となるアルバム『KiCk i』についてGARAGE Magazineのインタビュー内で発表した。その『KiCk i』から本日1stシングル「Nonbinary」をMVと共にリリース。 アルバムにはこれまでに何度もコラボレーションを果たしてきたBjörkやスペインのポップスターRosalíaとデュエットしている楽曲も収録され、未来的なポップからドラムンベースまで網羅しているとのこと。同時公開された「Nonbinary」のMVは「@@@@@」の写真や映像も手がけたFrederik Heymanが担当している。 “私が求めてるのは、一つの単位が存在することを否定することなく、複数の自己があるという認識。全体としての尊厳を剥奪されることなく、小規模な自己状態の生態系として見られたい。そういう場合に、ノンバイナリーな考え方をすると、とても想像力が豊かになれる。物事を崩壊させるよりも、可能性の扉を開けてくれる。抵抗することなく、変化を受け入れることができる” Arca http://arca1000000.com/
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