2020/01/07
ダブルアルバム『græ』から
LAのシンガーソングライターMoses Sumneyが2ndアルバム『græ』をダブル・アルバムとして、パート1を2月にデジタルリリース、パート2を5月15日にフィジカルリリースする。2017年のデビューアルバム『Aromanticism』に引き続き〈Jagjaguwar〉からのリリース。
今回、その『græ』のパート2に収録される新曲「Me In 20 Years」が配信開始。リリックビデオも公開された。壮大でエモーショナルな声とメロディが響き渡る「Me In 20 Years」は共同プロデュースとしてOneohtrix Point NeverことDaniel Lopationと、Matt Ottoがクレジットされている。
Moses Sumneyはノースカロライナ州アシュビルに新たに居を構え、そこで多くのコラボレーター達と共に様々なタイプの楽曲を制作した。その行程はパラドックスの創造であり、アート及びアーティストが確固たるものを揺るぎなくするものだったとのいう。『græ』の日本盤はパート1、パート2の全20曲をコンパイルしたCDでリリースされる。
Moses Sumney – “græ”
-Part One-
01. Insula
02. Cut Me
03. In Bloom
04. Virile
05. Conveyor
06. boxes
07. Gagarin
08. jill/jack
09. Colouour
10. also also also and and and
11. Neither/Nor
12. Polly
-Part Two-
13. Two Dogs
14. Bystanders
15. Me in 20 Years
16. Keeps Me Alive
17. Lucky Me
18. and so I come to isolation
19. Bless Me
20. before you go
category:NEWS
2020/10/27
アルバムにはThe Weeknd、Arcaが参加 作品ごとに刺激的なヴィジョンとサウンドを提示するだけでなく、様々なアーティストの転機作や代表作、はたまた気鋭の映画作品への貢献を経て、現代もっとも重要なプロデューサーのひとりとなったOneohtrix Point Never(以下OPN) ことダニエル・ロパティン。9月に最新作『Magic Oneohtrix Point Never』の完成を発表した際には、シングル・パッケージ『Drive Time Suite』を通して、いきなり3曲を解禁し、続いて公開された「Long Road Home」のミュージックビデオも大きな話題となっていたが、アルバムのリリースをいよいよ今週金曜に控え、第2弾シングル・パッケージ『Midday Suite』を新たに公開し、「Cross Talk II」「I Don’t Love Me Anymore」「Bow Ecco」「The Whether Channel」「No Nightmares」の5曲を一挙解禁した。また、参加ゲストも明らかとなり、The Weekndとして「No Nightmares」で歌声を披露しているエイベル・テスファイが、アルバム全体の共同エグゼクティブ・プロデューサーを務め、Arcaもアルバムに参加しているとのこと。 ミニマルなモータリック・ビートが印象的な「I Don’t Love Me Anymore」では、ポップ・パンクの要素も組み込み(だが、普通にはいかない)、OPN自身の歌声をフィーチャー。「The Whether Channel」では、本アルバム制作のきっかけでもある自己啓発テープをサンプリングし、眠りを誘うような中盤まで展開から、突然力強いビートによって叩き起こされ、気鋭ラッパー、ノランベローリン (Nolanberollin) の歌声に導かれるように、一気にクライマックスへと向かう。続く「No Nightmares」は、ロパティンの未来的なサウンド演出とアレンジを軸に、The Weekndが美しい歌声を披露する極上のバラード。二人は、The Weekndが本人役で出演した気鋭監督サフディ兄弟の映画『アンカット・ダイヤモンド (原題:Uncut Gems)』で、ロパティンが音楽を手掛けたことをきっかけに親交を深め、世界中でヒットしたThe Weekndの最新作『After Hours』では、ロパティンがプロデューサーとして参加。架空のラジオ局というコンセプトのもと、インタールード的な機能を果たしている「Cross Talk II」「Bow Ecco」といった楽曲からも、エクスペリメンタルなものから過去最高にポップなサウンドまで、ありとあらゆる音楽要素を一つの作品として美しく纏め上げるロパティンの飛び抜けた才能を証明している。 ニューエイジを脱構築したサンプル・コラージュの傑作『Replica』のような展開、〈Warp〉での初作にしてOPNの名前を広く知らしめた『R Plus Seven』における静謐な旋律、『Returnal』の強力なノイズ、『Garden Of Delete』や『Age Of』でのポップ・ミュージックへの意識的な接近、あるいは映画音楽の仕事を思わせる交響曲的な構築といったこれまでのOPNの音楽的要素を自在に行き来しながら、架空のラジオ局というコンセプトのもとそれらすべてが奇妙なほど見事に統合された本作『Magic Oneohtrix Point Never』は、OPNの原点の振り返りであり、集大成であり、同時に最新型である。 『Magic Oneohtrix Point Never』は、10月30日 (金)
2021/05/20
リリックビデオを公開 2018年末、ネオ・フラメンコアイコンROSALÍAが投稿したOneohtrix Point Neverとのスタジオ写真は、The FADERやRolling Stoneなどの海外メディアが取り上げるなど話題となり、音楽シーンで異彩を放つ二つの才能のコラボレーションに注目が集まった。 その後、2人のアーティストは、様々なプロジェクトで注目を集め、さらに大きな存在へとそれぞれ成長してきた。ROSALÍAは、昨年からThe Weeknd、Travis Scott、Arca、今年に入りBillie Eilishともコラボ曲を発表。OPNはThe Weekndと頻繁にコラボレーションを行っており、大きな話題を集めたスーパーボウルのハーフタイムショーでは音楽監督を務め、先週開催されたブリット・アワードでも共演している。 ますます異彩を放つ二つの才能がコラボレートした新曲「Nothing’s Special」が本日新たに公開。今作は、高い評価を集めたOPNの最新作『Magic Oneohtrix Point Never』の本編ラストに収録されたものに、ROSALÍAがヴォーカルを提供し、OPNによって新たにアレンジを加えた曲となっている。 Oneohtrix Point Never & ROSALÍA – Nothing’s Special Label : Warp Release date : 19 May 2021 Stream : https://opn.ffm.to/nothings-special
2020/09/24
10月30日リリース Oneohtrix Point Neverことダニエル・ロパティンが、現代の最も重要なプロデューサーの一人であることに異論を唱える人間がいるだろうか。自身の作品では刺激的なヴィジョンとサウンドをアルバムごとに提示し、また、様々なアーティストの転機作や代表作にプロデューサーとして関わってきたロパティンだが、2020年もその勢いは衰えることがない。まず、カンヌ・サウンドトラック賞にも輝いた映画『Good Time』でコラボレートしたジョシュ&ベニー・サフディ監督の新作『Uncut Gems』の音楽を手がけ、ダニエル・ロパティン名義でより構築的で洗練された楽曲を提示したサウンドトラックをリリース。また、同作に出演していたThe Weekndの最新作『After Hours』において、シングル「Scared to Live」の作曲に参加、ほか2曲でプロデュースを務め、作品の方向性を決定づけることになった。さらには、R&Bとチェンバー・ポップとインディ・ロックを自在に行き来する才能、Moses Sumneyの2枚組大作『Græ』 の12曲で作曲およびプロデュースを担当し、重要な役割を果たしている。そんなロパティンのコア・プロジェクトであるOPNの原点の振り返りであり、集大成であり、同時に最新型となるのが〈Warp〉からの4作目のセルフ・タイトル・アルバム、『Magic Oneohtrix Point Never』。セルフ・タイトルと言っても冒頭に“Magic”とつけられているのは、もともとOneohtrix Point Neverというアーティスト名が、ボストンのソフト・ロックのラジオ局である〈Magic 106.7〉を聞き間違えて言葉遊びでつけられたことに由来している。 本作の出発点は、リサイクルショップで大量に購入したニューエイジのカセットテープを使ってコラージュを作っていたロパティンが、OPNの名前の起源について考えたことにあったという。それはもともと、ラジオ局の名前が内蔵されたものであったのだと。そこから着想を得て、『Magic Oneohtrix Point Never』はひとつのラジオ局を聴く体験を模したものになっている。朝に始まり夜通し続いて終わるラジオの放送区分を思わせる構成で、朝の挨拶で始まり、中盤はポップ音楽の断片が挿入され、終わりにかけてよりディープな展開へと至る。だがそこにはOPNらしくエラーや異物感がふんだんに含まれており、たとえばアメリカの古いFMのジングルやDJの決め台詞のサンプルがニューエイジの自己啓発の文句とぶつかり、ダークなユーモア感覚を生み出している。ニューエイジを脱構築したサンプル・コラージュの傑作『Replica』のような展開、〈Warp〉での初作にしてOPNの名前を広く知らしめた『R Plus Seven』における静謐な旋律、『Returnal』の強力なノイズ、『Garden Of Delete』や『Age Of』でのポップ・ミュージックへの意識的な接近、あるいは映画音楽の仕事を思わせる交響曲的な構築といったこれまでのOPNの音楽的要素を自在に行き来しながら、架空のラジオ局というコンセプトのもとそれらは奇妙に統合されている。 強烈なインパクトを持つアートワークを手がけたのは、ロパティンとはノイズ・シーンでの関わりから古くからの友人だったというRobert Beatty。Tame Impalaの『Currents』やケシャの『Rainbow』などサイケデリックなアートワークで知られる彼とOPNとの共作となっている。 世界的なパンデミックという奇妙な事態に世界が飲みこまれ、多くのひとが外部との接点をインターネット以外に失うなか、ロパティンはニューエイジとソフト・ロックが流れる偽のラジオ放送『Magic Oneohtrix Point Never』を通して、変わらず現代を鋭く批評しているのである。 収録曲「Cross Talk I」「Auto & Allo」「Long Road Home」の3曲を一挙解禁するシングル・パッケージ『Drive Time Suite』もアルバム発表に合わせて公開。 Oneohtrix Point Never最新アルバム『Magic Oneohtrix Point Never』は、10月30日 (金) 世界同時リリース。国内盤CDにはボーナストラック「Ambien1」が追加収録され、解説書が封入される。また数量限定でTシャツ付セットの発売も決定。アナログ盤は、通常のブラック・ヴァイナルに加え、限定フォーマットとしてクリア・イエロー・ヴァイナルと、BIG LOVE限定のクリア・ヴァイナル、さらにBeatink.com限定のクリア・オレンジ・ヴァイナル、そしてレア化必至のカセットテープも発売される。 Oneohtrix Point Never – “Magic Oneohtrix Point Never” Label : Warp Release
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