2019/05/13
Mondojから5月24日リリース。
オハイオを拠点にするレーベル〈Orange Milk〉をKeith Rankin (Giant Claw)と運営するSeth Grahamの最新EP『Hint』がワルシャワのレーベル〈Mondoj〉からリリースされる。
タイトル曲を含む5曲の中には、More EazeとKoeosaemeとの共作曲が収録されている。またマスタリングもKoeosaemeが担当している。また、Seth Grahamは今月から来月にかけて、ヨーロッパツアーを予定している。
Pre-Orderはこちら。カセットとデジタルで、5月24日リリース。
Seth Graham EU tour
26 May / Warsaw, Klubojadalnia Młodsza Siostra, PL
27 May / Kraków, Osobliwy Poniedziałek, PL
28 May / Dresden, Hole of Fame, DE
29 May / Berlin, Kiezsalon, DE
30 May / Prague, Studio ALTA, CZ
31 May / Bratislava, LOM , SK
01 Jun / Ljubljana, Pritličje, SI
02 Jun / Ljubljana, radiostudent.si radio show, SI
03 Jun / Vienna, FLUC, AT
05 Jun / Paris, Les Nautes, FR
06 Jun / Lyon, Le Périscope, FR
07 Jun / Milan, Macao, IT
09 Jun / Bologna, Teatro del Baraccano, IT
category:NEWS
tags:Koeosaeme / Seth Graham
2018/06/04
Orange Milk Recordsのジャパンツアーが実現 アメリカはオハイオ州のコロンバスとデイトンを拠点に、2011年にスタートしたOrange Milk Recordsは、2009年以降世界で徐々に増え続けてきた主にカセットテープをリリースするレーベルの中でもトップ5に入るレーベルであり、リリースメディアとしてのカセットテープに、1990年代以前の主流メディアであった頃の扱いとは違う新しい価値観を定義づけた代表格である。 個人的にOrange Milkを知ったのは、レーベルのヴィジュアルや作品のアートワークを手がけるKeith Rankinのミュージシャンとしての名義、Giant Clawの2012年作のアルバム「Mutant Glamour」だった。現在の彼のスタイルとはそもそもの音のチョイスが違い、ピュアなシンセシストとしてのKeith Rankinの顔が垣間見える良作であった。その後、おそらく一般的にもレーベルの名前が浸透し、独特な3DのアートワークがOrange Milkの象徴として広く根付いたのは彼の2014年作「Dark Web」ではないだろうか。その「Dark Web」でも顕著に表れていた繊細なMIDIの粒、細かくカットされたボーカルサンプル、音と音の隙間の使い方、転がるようなリズムは、その後世界各地のアーティストが参考にしたに違いない。 片やもう1人のファウンダーSeth Grahamはレーベルの実務的なことを行っている。彼もまたミュージシャンであり、今年3月に新しいアルバムをリリースしたばかりだ。その楽曲は美しい旋律、時にホラー映画で殺人鬼が通り過ぎるのを息を押し殺して待っているかのような緊張感は、Giant Clawよりもさらに大胆に使う余白と共に、レーベル内でトップと言ってもいいほどの芸術性と物語性が高い立体的な音響コラージュになっている。 Orange Milkはこうした2人のミュージシャンとしての精力的な活動もありながらも、レーベルとして決してペースを落とさずにリリースの度に新しい発見を与えてくれる。クオリティを維持しながらも、毎回どこで見つけてくるのか新しい才能を発掘しリリースし続けているその姿勢はアンダーグラウンドレーベルの鑑のようなスタンスである。 2016年のRedbullの音楽記事で、Where To Now?のファウンダーJames Hindsが書いたカセットレーベル特集にOrange Milkがピックアップされており、その中のKeith Rankinのコメントで「現代では既に確立されている既存の手法を多少ひねるだけで実験的な音楽が簡単にできてしまう。たとえば、予測可能なはずのリズムに静寂を挿入したりね。ダンスミュージックにおけるそうした自由や遊びの要素は僕も大好きさ」とある。このKeithの言葉がOrange Milkのサウンドを端的に表しているかもしれない。さらにコラージュ、ジューク/フットワーク、グリッチ、ヴェイパーウェーブなど多様なジャンルのアーティストをリリースしながらも、レーベル全体としてはしっかりと統一感があり、ポップな印象が残るのは完全に確立されたアートワークの力もあるのではないだろうか。KeithとSeth、2人のインタビューと共に過去のリリース作品のアートワークもいくつか振り返っていきたい。 – 早速ですが、Orange Milkはどのようにスタートしたのでしょうか?発足の経緯を教えてください。 Seth – Keithと私は約16年前に出会いました。私はその頃Quiltという小さな規模のテープレーベルを運営していて、彼の作品をリリースしたのを機に私達は仲良くなりました。その2,3年後くらいに私達は新しいレーベルを2人で始めようと決めました。自分たちのリリースを自分たちでコントロールしていきたいことと、自分たちが興味あるバンドやアーティストの作品をリリースしたいというのが理由です。例えばCaboladiesとかね。 – レーベルのコンセプトってありますか?もしあれば、教えてください。 Seth – 当初、私たちはコンセプトを具体的に決めませんでした。それは気軽に実験的な音楽を楽しむためなのですが、それでも2人でかなりディスカッションを重ねました。最初の頃に比べるとどういう音楽をリリースしたいのかという欲求は進化していると思います。でもそれが今どんなものになっているのかは自分でもよく分かっていません。正直に言うと、ステイトメントというものがあまり好きではないんです。それにこのような、いわゆる「意図を言語化」するプロセスは、その存在を正当化しようとしているだけのように感じます。なので、私はあくまで自分達が純粋に好きな作品をリリースすることが好きだし、私達はそれを聴くまではそれが一体何なのかはっきりとはわからない、ということです。 Giant Claw – Soft Channel (2017) Seth Graham – Gasp (2018) – アメリカ拠点のレーベルとしては珍しく、日本人アーティストを多くリリースしていますが、もし理由があれば教えてください。 Seth – それに関しては意図的ではないんです。Orange Milkはカナダ人アーティストを一番多くリリースしています(たぶん、日本人アーティストと同じくらいかな)。私は活気のあるエレクトロニックのシーンを持つ地域ならどんなところでも好奇心をそそられるし、魅力を感じます。結果的にそこから出てくるアーティストを多くリリースしていると思います。 食品まつり a.k.a Foodman – Ez Minzoku (2016) Koeosaeme – Sonorant (2017) – 2人は何に影響を受けて音楽を制作していますか? Seth – 個人的にモダンでハイレゾな録音の電子音楽やアブストラクトなデザインのサウンドが好きです。あと60,70年代のアヴァンギャルドやコンテンポラリーミュージックも本当に好きで、普段からそういうのを聴いてますね。 Keith –
2021/06/14
東南アジアの民族音楽からの影響 以前はYMOの高橋幸宏が立ち上げた「Office Intenzio」に所属、ロッテやスクウェア・エニックスのCM音楽も手掛けてきたサウンドデザイナーRyu YoshizawaによるプロジェクトKoeosaemeが、ニューアルバム『Annulus』のリリースを発表。 〈Orange Milk〉からリリースされた2019年のアルバム『Obanikeshi』、CVNとのスプリットカセットテープに続く今作はこれまでのスタイルをさらに洗練させ、ミャンマー、タイなど、東南アジアの民族音楽からのインスピレーションも追加されているという。穏やかで、メロディックな今作は、Steve ReichやJon Hassellのような西洋の影響を受けていながら、明らかに日本の音楽であり、遠い未来に作られる予定のドキュメンタリーのための音楽でもあるとレーベルは説明している。また、アルバムには、Seth Graham、Hidekazu Sakamoto、LXVとコラボレーションした楽曲も収録。 Koeosaeme – Annulus Label : Orange Milk Release date : 16 July 2021 Pre-order : https://orangemilkrecords.bandcamp.com/album/annulus Tracklist 1. 15202119:10 feat. LXV 2. 1520219:44 3. 13020218:26 feat. Hidekazu Sakamoto 4. 12520219:05 5. 122420219:18 6. 2720217:06 7. 122202115:12 8. 212202115:46 feat. Seth Graham 9. 1214202018:07 10. 12920216:48 11. 21220218:16 12. 21320219:43
2020/04/29
5月1日リリース 食品まつり a.k.a foodman、Kate NV、Machine Girlなどを輩出し、更新される審美眼でリリースペースを落とさないアメリカ・オハイオのレーベル〈Orange Milk〉からKoeosaemeとCVNのスプリットアルバムが5月1日にリリースされる。 本作は、2019年6月に全12公演行われた両者のアメリカ・カナダツアーでのライブセットを再構築・アップデートし、音源化したもの。2週間の間、毎日違う都市を訪れ、ライブ、移動、出会いと別れ、その疲労と浄化の繰り返しの体験で積み上げられた血と汗の結晶的組曲。アートワークはレーベルオーナーでもあるSeth GrahamとKeith Rankinのコラボレーションにより制作されている。5月1日、bandcampのアーティストサポートデイの日に〈Orange Milk〉から先行デジタルリリース。後日カセットもリリースされる予定。 link : https://orangemilkrecords.bandcamp.com/ ——————– また、Koeosaemeのニューシングル「Temporary」もスプリットと同時リリースされる。こちらもチェック。 Koeosaeme – “Temporary” Label : Orange Milk Release date : May 1 2020
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内省的空気と身体性ハイブリッド
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