Nico Niquo|インタビュー

『Timeless』、様式としてのアンビエント、手法としてのジャズ。

 

 

Nico Niquoは、オーストラリアのメルボルンを拠点にするプロデューサーである。彼の名前を一躍有名させたのは2015年にOrange Milkよりリリースされた作品『Epitaph』である。特に2曲目『Pandimension』の空間を支配したリズムの刻み方とニューエイジなシンセの絡み方は驚くべきクオリティである。音楽的知能指数が高く、さらにデビュー作であるという事実も重なり、彼はいきなり”時の人”と化した。日本でも「Oneohtrix Point Never meets Jam City」というキャッチコピーで国内盤もリリースされた。同じくOrange Milkからリリースされた2017年作『In A Silent Way』では一転、時代の空気とも合致したアンビエント作品となる。今回、Nicoの友人であり音楽家であるju caCorinがスタートさせるレーベルDaisartからリリースする新作『Timeless』も前作と同様アンビエントという形ではあるが、彼のバックグラウンドであるジャズの要素がかなり盛り込まれているという。新作『Timeless』の話題を中心にNico Niquoにメールインタビューを行なった。

 

 

– あなたはどのように音楽を始めたのですか?

 

Nico Niquo – 僕は自分のバックボーンにあまり深入りし過ぎた話はしたくないんだけど、初めてエレクトロニックミュージックを作ったのは高校生の時だった。ジャズの録音をAudacityで切り貼りしながらね。学校でジャズドラムをやっていたから、大半はジャズのドラム音を使っていた。Billy Cobham、Jack Dejohnette、Tony Williamsといった、60年代、70年代の音楽をすごく愛していたんだ。だから彼らのソロパートを、Steve ReichやPhilip Glassのような1ビットに聴こえる最小限の電子音のようにゆっくりと変化させながら、反復させたんだ。

まぁ言っても僕はそういうのをそんなに良いとは思っていなかった。だけど音を上手く扱えるようになるための良い入門編だったと思う。高校を卒業する時に自分が何を勉強したいかが分からなくなっちゃって、たくさんの新しい音楽を聴きながら、漠然と「何か」を探してたんだ。その音楽の大半が「何か」を勧めてくれた友達からのものだった。20世紀の終わりのXenakis、Boulez、Ferrariといった実験的な音楽と、それよりもダンスミュージックに近いBurial、James Blakeといった、より現代的な音楽の融合を僕は始めることにした。最初にGaragebandを、次にLogicを使うようになった。メルボルンの大学で作曲の勉強を始めた時、僕は本当に興味深いミュージシャンにたくさん出会った。彼らは異なったバックボーンを持っていて、多くの新しい物事を僕に教えてくれた。だから自分がどうやってその音楽を探し求めたか、あるいはその音楽にはどんな歴史があるのかについて深く考えずに、僕はハウス、テクノ、グライム、ジャングル、まぁ実質全部になるんだけど、いろんなジャンルのダンスミュージックにのめり込んでいった。でも思うに、それは僕がそういった音楽と強い関わりが無かったからで、僕の物事との関わり方は、ある特定のジャンル、つまり特定のアイデアに基づくというよりは、様式的な、あるいは審美的な接触が積み重なってできる、かなり奇妙で複雑なものだったってこと。その頃から僕は「何か」に熱中し始めた。いま僕が作っているような音楽を作り始めたのさ!

 

– 知っている限りでオーストラリアのシーンについて教えてください。

 

Nico Niquo – メルボルンをはじめ、オーストラリアのあらゆる場所に、たくさんのエレクトロニック・ミュージックが存在しているんだ。メルボルン周辺では、ハウスのような4分の4拍子の音楽が、エレクトロニック・ミュージックの中で最も人気が出る傾向がある。多くの地域と同様に、メルボルンには明確な音やスタイルが無いように思えるし、僕達の場所が他の地域からとても遠いから、インターネットからたくさんの情報を得るようになるんだ。だから友達と僕は、同じブログを読んで、同じレコード屋に行って、夜には同じショーやクラブに行くかもしれないが、お互いとても強い結び付きを感じていたとしても、全く違う音楽を作るんじゃないかな。

僕の周りのシーンはあまり特定のジャンルやスタイルを演奏するという感じじゃなくて、ある思潮や、もっと広義の雰囲気に合うものを演奏するという感じだった。友達にCorinっていうとても未来的で、シンセティックで、少しのグライムとトランス、みたいなサウンドデザインをするミュージシャンがいるんだけど、もし彼女と一緒に演奏するってなったら、僕はより暗くて環境音的な感じのライブセットをするだろう。でも他の夜には、僕は友達とバーでDJをするかもしれないし、クラシックハウスでは、ジャズやブレイクビーツを奏でるだろう。なぜなら僕達は、演奏している人がどうしてそんな風に演奏するのかを理解しているからだと思う。何かを期待して思い通りにならない人達にとっては混乱するかもしれないけど、それはいつもどんな会場かとか、そこにどんな客が来るのか、で決まるんだ。

 

– あなたは音楽以外の仕事を持っていますか?

 

Nico Niquo – 僕は運よくメルボルンの書店で働いている。とても忙しいけど、僕と同じように音楽やアート、そして本に夢中になっているような、たくさんの素晴らしい人達と働いているんだ。一緒に働いている人の中には、普通なら自分で見つけられないような、本当に面白い音楽を僕に紹介してくれる人もいて、この職場ならではの魅力的な特別手当と言えるね。

 

 

– ニューアルバム『Timeless』について聞かせてください。Daisartからのリリースはどういう経緯で決まりましたか?

 

Nico Niquo – 新しいアルバム『Timeless』は長い期間制作していたんだ。最初の曲『Isfahan』を書き始めたのが約2年前、それから他の全曲を書き上げたのが去年だ。僕は制作スピードがゆっくりな方で、たぶん1曲のためのアイデアを得るのに1カ月ほどかかるんだ。それから最終的にPCで作り始める前に、何を盛り込むべきか、音がどう聴こえるべきか、他の曲とどんな感じにフィットするかとか、しばらく頭の中でそれをよく考えるんだよね。

去年の年末に友達のJustin(彼はjucaとして音楽を作っている)と僕は、メルボルン発でレコードをリリースするってアイデアについて話していたんだ。そしたら彼とCorinが僕の新しいレコードを、彼らの新しいレーベルのDaisartからリリースしようってなってね。

それと去年、自分の作曲について本を書いたんだ。『Snakes In The Grass』という本で、レコードと同時にリリースされるよ。この2つは同じプロジェクトではないけれど、アルバムに入っている曲はその時僕が調べたり、聞いたりした事に影響を受けているんだ。

 

 

– 『Timeless』を制作するにあたってはどういった影響がありましたか?

 

Nico Niquo – このアルバムが、(ほとんど全ての曲でサックスを演奏している僕の友達、Jared Backerのおかげで)、多くのジャズの手法と様式的に”アンビエント”である一方で、影響を与えてくれた多くのものは必ずしも”アンビエント”な音楽ではない。去年、僕はTerre Thaemlitzに夢中になり始めた。というのも、彼の曲の断片は今まであちこちで耳にしていたんだけど、僕が本を読んで考えたりした多くの事は、Terre Thaemlitzが幅広く書いたものだったから。だから、僕が音楽に関してやろうと思うことには、DJ Sprinkles(Terre Thaemlitz)の強い影響がある。

また、Terre Thaemlitzから、そしてDJ Metatronのような活動から音だけでなくて、空気感やどんなふうに音楽が表現されるのかという点で、多くのインスピレーションを得ている。同じように僕は、音楽を作るにも他の事をするにも、周りの友達からたくさんの影響を受けてきたんだ。アルバムのジャケットをデザインしてくれたSam Horman、僕の本のデザインをしてくれたAlex Margetic、レコードをリリースしてくれたJustin、レコーディングやエンジニアをしてくれたJoseph Buchan。たとえはっきりとそれが分からなくても、アルバムのコンセプトは録音した音に入ってるよ。

もちろん、アルバムに大きな影響を与えたのはジャズだ。他のことを探求するためにしばらく離れていたけれど、この2年以上、ジャズに対しては新たな魅力を感じている。70年代の終わりにECMレーベルから出た多くのレコードが僕にとって重要である一方で、もっと古いジャズ、特にビバップ時代に向かいつつある30年代や40年代のバラードに対しては、美と洗練を感じるよ。僕はバラードに対してはそんなに興味を持ったことが無いんだ。もっと若かった頃は、速くて、ずっしりとしたドラムが鳴りまくるジャズを聴きたがったようにね。でも Billy Strayhornの音楽を聴いて、彼の人生について書かれたものを読んで、Duke Ellingtonと仕事をしたことも含めて、音楽がどこからやって来たのかという幅広い感覚を与えてくれたし、そのことは僕にとって物凄く大きな衝撃だった。

 

– アルバムはどのような制作プロセスを辿りましたか?

 

Nico Niquo – 『Timeless』は全曲、Logic Xで作られたんだ。僕が2012年頃にLogic 8 のお試し版を使ってた時みたいに、アルバムを作る間にその使い方を学んだんだ。僕のPCが去年の初めに壊れてしまったから、新しいシステムに移行しなくちゃならなくて。その時はイライラしたけど、変えざるをえなくなったことに今では感謝しているんだ。たくさんの曲を作って、僕は新しい素材を仕込んでショーをやったんだ。Albrecht La’Brooy(Analogue Attic)とのショーで弦楽器の演奏者と共演したものもあれば、サックスやクラリネットの伴奏でJaredとのショーをさらにいくつかやって、そして僕はJaredと演奏することに慣れてきたんだ。アルバムのために彼の演奏を録音することが最も論理的だと思えたほどに。

Josephが僕達の演奏を録音したんだけど、僕は曲の中で、ドラムを少し演奏した。ハードウェアのシンセによる曲もいくつかあるけど、大半はLogicのスクラッチや、少ないサンプルから作られているんだ。こういう作業は僕にとって良い方法だと思った。オーケストラの楽譜みたいに機能するからさ。高校時代、どんなふうにアンサンブルが調和するのかという感覚を初めて覚えた。物事全般に対して、大きなイメージにいかに当てはめるかという感覚。オーケストラのリハーサルをするみたいに集中することができるんだ。

 

– 今年6月に行われたOrange Milkジャパンツアーはいかがでしたか?

 

Nico NiquoSeth GrahamOrange Milkファミリーと日本中をツアーしたことは素晴らしかったよ!日本はヨーロッパやアメリカよりもオーストラリアに近くて、移動するには最高の場所だから、前にも何度か日本を訪れたことがあるんだけど、日本へ来て、ショーをやって、僕と同じような感性やネットワークを持っているように見えるこの国のたくさんのミュージシャンと出会うことは本当に最高だったし、日本という国の別の側面を見ることができたと思っている。少し圧倒されたのは、僕が出会った人々がみんなとても協力的で、僕達の演奏にすごく興味を示していたことだ。物凄く緊張したよ。僕達をサポートするために目に見える努力をしてくれたり、僕達を支えてくれた人達のために出来るかぎりの最高の演奏をしたかったから。

東京はメルボルンの人々、とくに若い子達を惹きつけると思う。とても神秘的な魅力を持っていて、そこには音楽的なものでも、その他のものでも、驚くべきものがすごくたくさんあった。もちろん僕達が訪れた他の都市や地域の多くも、それぞれの在り方が素晴らしかったよ。落ち着いていてフレンドリーな人々が住むクールな街、福岡の神社にある相撲部屋で演奏したことは、決して忘れないよ。そしてもちろん岡崎のこともね。あと他のミュージシャン(君のこともだよ、Nobuyuki!)のこの上ないクオリティに関して、こんなにも自分の理解を越えていると感じたことは無かったと思う。できれば近い将来、もう一度演奏するために、また来日できるといいな。

 

 

<原文>

 

– How did you get into trackmaking?

 

Nico Niquo – I won’t go too far into my backstory, but my first experience making “electronic” music was in high school, cutting up and looping jazz records in Audacity, mostly jazz drumming as I had been playing jazz drums at school. I loved really intense stuff from the 60s, 70s – Billy Cobham, Jack Dejohnette, Tony Williams – so would take solos of theirs and twist them into repetitive, slow-changing Minimalist electronic pieces that sounded a bit like Steve Reich or Philip Glass, which was another area I was studying at school.

I don’t think it was very good music (!) but it was a good introduction to a very simple program to manipulate audio. When I finished school I was unsure what I wanted to study, and spent time exploring things while listening to a lot of new music, mostly from friends recommending things. Once I started to make connections between the more experimental end of 20th century music that I’d been looking at – Xenakis, Boulez, Ferrari – and more contemporary music more aligned with ‘dance music’ – Burial, James Blake – I fell into using first Garageband and then Logic to make (quite bad) music that bridged those worlds.

When I started university in Melbourne studying composition, I met a lot of really interesting musicians from different backgrounds who introduced me to a lot of new things, so without much idea of how I was exploring it or what the history of the music was, I got really obsessed with lots of different dance music – house, techno, grime, jungle, everything really – but I think because I didn’t have a strong history with that music, the way I was associating things was quite odd, more intrigued by overlapping stylistic or aesthetic touches than by distinct genre-specific ideas. From there I started absorbing things and making the music that I make now!

 

– What is the Australian music scene like?

 

There’s so much electronic music in Melbourne, around most of Australia really. 4/4 stuff like house tends to be the most popular kind of electronic music around Melbourne, but there are people doing all sorts of things. I think like many places, Melbourne doesn’t seem to have a distinct “sound” or style, and because we’re pretty far away from other places we tend to get a lot of our info from online tangents. So my friends and I might read the same blogs, go to the same record stores, go to the same shows or club nights, but will make completely different music even though we feel very connected.

I guess the scene around me is less about playing a specific genre or style, but more about playing stuff that fits in with a certain ethos, or wider atmosphere – so one night I might play with my friend Corin, who does very synthetic, futuristic music, bits of grime, trance, sound-design, and I’ll play a set of more dark and ambient things, but another night I may be DJ’ing with friends at a bar and we’ll play classic house, jazz, breakbeat, and I think it all flows because we understand why the person who’s playing is playing like that. It may be confusing for people who come expecting one thing and something else happens, but usually it just depends on what the venue is like, what kind of crowd there is.

 

– Besides making music, do you have another job?

 

Nico Niquo – I’m lucky enough to work in a bookstore in Melbourne, it’s pretty busy but I work with a lot of great people who are also into music, or art, books of course. Some of the people I work with introduce me to really interesting music that I wouldn’t usually find on my own, which is a nice bonus to have to a workplace.

 

– Tell us about the new album “Timeless”. How did you decide to release it with Daisart?

 

Nico Niquo – My new album “Timeless” has been a long work-in-progress, I started writing the first track for it (Isfahan) about two years ago, and then wrote all the other tracks last year. I tend to work very slowly, maybe getting an idea for a track every month or so, and then thinking it over in my head for a while, trying to think about what to include, how it should sound, how it fits with the other tracks before eventually starting to make it in the computer.

Late last year my friend Justin (who makes music as ju ca) and I talked about the idea of creating and releasing a record from Melbourne, and decided that he and Corin would release a new record of mine on the new label, Daisart. I also wrote a book last year for my composition studies, which will be released at the same time, called “Snakes In The Grass”. The two aren’t the same project, but the music on the album is influenced by things I was researching or listening to at the time.

 

– What are some of the musical influences behind “Timeless”?

 

Nico Niquo – While the album is stylistically “Ambient” with a lot of jazz touches (mostly thanks to my friend Jared Backer who plays saxophone on all the tracks), a lot of influences aren’t necessarily “Ambient” music. I had listened to pieces here and there, but last year I became obsessed with Terre Thaemlitz, as a lot of things I was reading and thinking about for the book are things that Thaemlitz has written about extensively. So there is a strong DJ Sprinkles influence on what I chose to do with the music, even if I may have incorporated it subtly.

I also took a lot of inspiration from Traumprinz, and their work as DJ Metatron too – in terms of sound, but also atmosphere and approach to how the music is presented. A lot influence also came from my friends around me, those that make music and those that do other things, too – Sam Horman who designed the album art, Alex Margetic who designed the book, Justin who’s releasing the record, Joseph Buchan who engineered and recorded the instruments, all were instrumental in the musical sound and concepts of the album too, even if it may not appear obvious to them.

Of course, the big influence on the album is jazz music, which I had moved away from for a while to explore other things, but over the past two years have had a renewed fascination with, perhaps because of some distance. While the many records from the ECM label from the late 70’s are of great importance to me, I found so much beauty and reflection in older jazz, particularly ballads from the 30s and 40s heading into the bebop era. I’d never really been super into ballads, as when I was younger I wanted to listen to more immediate, often drum-heavy jazz. But listening to the music of Billy Strayhorn, and reading about his life and work with Duke Ellington gave me a broader sense of where the music came from, and it’s had a very powerful impact on me.

 

– What was the production process for the album?

 

Nico Niquo – All of “Timeless” was made in Logic X. I learned how to use it while making the album, as I’d used a trial version of Logic 8 since about 2012, and my computer died at the start of last year so I had to adjust and move to a new system. I’m glad I was forced to change, even if it was frustrating at the time. Once I’d made a bunch of tracks, I did some live shows with the new material, one with some string players for a show with Albrecht La’Brooy (Analogue Attic), and then a few more with a Jared on saxophone and clarinet – and then I just got very used to having Jared with me on the tracks, that the decision to record him for the album seemed the most logical.

Joseph recorded us, and I played quite a bit of drums and percussion on the tracks, too. There are a few hardware synth leads, but pretty much everything is built up from scratch or a handful or samples in Logic. I find it’s a nice way for me to work because it works kind of like an orchestral score, which was my first sense of how music ensembles fit together at high school. You can focus on or trial sections like you would rehearse in an orchestra, while still having a sense of how it fits into the broader picture of everything.

 

– How was this year’s Orange Milk Japan tour?

 

Nico Niquo – Touring through Japan with Seth Graham and the Orange Milk extended family was amazing! I had been to Japan a few times before, as it’s a lot closer to Australia than Europe or America, so is a really great place to travel to – but to go there to do shows and to meet a lot of local musicians who seem to belong to similar kinds of scenes or networks as mine back home was really great, and I got to see a very different side to Japan. Everyone that we met was so supportive and interested to hear us play, which I was a bit overwhelmed by. I felt very nervous, as I wanted to play as best I could for those that had obviously made the effort to help us out, come support at shows, that kind of thing.

Tokyo has a very mythical allure to people in Melbourne, particularly young people, and there’s so many amazing things there, musical and otherwise – but I think many of the other cities or places we travelled to were really incredible in their own ways, too. I’ll never forget playing in a sumo stable in a shrine in Fukuoka, a truly cool city with such chill and welcoming people, just as I won’t forget playing in Okazaki – I don’t think I’ve ever felt so out of my depth with the sheer quality of the other performers (yourself included, Nobuyuki!) Hopefully I can make it over there again before too long to play again.

 

 

 

 

 

Tracklist:
A1: The Lucky Country
A2: Timeless
A3: Silent Feet
B1: Isfahan
B2: Chelsea Bridge
B3: Lush Life
B4: (In My) Solitude

Artwork, Layout and Design by
Samuel Horman

Mastered by
Wouter Brandenburg

 

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