2018/07/10
CemeteryとCONDOMINIMUMの目指す未来。更新と継続。
CemeteryはKota Watanabeのソロプロジェクトである。知り合った頃はCemeteryでもBatman Winksでもないインディバンドのメンバーとして活動を行なっていたが、コペンハーゲンのレーベルPosh Isolationに魅せられた彼は次第にサウンドもスタイルも変貌していく。2015年頃に彼は仲間と共にイベント/コミュニティのCONDOMINIMUMを始動させ、DYGLやCairophenomenonsら同世代のアーティストと共に東京のシーンを築いていった。2017年にはCONDOMINIMUMのレーベルラインであるCNDMMもスタートさせ、CVN、Cemetery、Suburban Musïkの7インチをリリースした。その年には雑誌POPEYEに見開き2ページに渡って紹介されるなど、アンダーグラウンドを超えて、その勢いは拡大するかのように見えたが、現在CONDOMINIMUMとしての動きはほぼ止まっているように見える。その反面、Cemetery個人の活動は絶好調だ。昨年アメリカはインディアナの老舗レーベルSacred Phrasesから『Vessels』、スペインはバルセロナのレーベルangoisseから『excoriation 瘢痕』を立て続けにリリースし、今年は映画『ガーデンアパート / The Garden Apartment』の音楽を担当、さらに今後も新作のリリースが予定されているという。CONDOMINIMUMの現状は一体どうなっているのか、Cemeteryとしての活動は今後どのような動きを見せるのか、渋谷の喫茶店で甘いものを食べながら話を聞いた。
– 食べるものとかいらない?
Cemetery – 大丈夫です。食べるものってなんかあります?
– あるよ。(メニューを見せる)
Cemetery – あ、じゃあ僕ケーキ食べていいですか。
– どうぞ。
Cemetery – ショコラ食べます。お昼食べてないんですか?
– いや、食べたよ。(店員さんに向かって)ショコラと、ハニートーストください。えっと、じゃあCemeteryさんでいいですか?
Cemetery – Cemeteryさんでいいですかってなんですか。(笑)
– 去年の話からで、たくさんリリースしてると思うんだけど。5月にSacred PhrasesからEP、7月にCONDOMINIMUMから7インチ、9月にangoisseからEP。
Cemetery – そうですね。
– リリースがあんなにポンポンポンって続いたのって初じゃない?いろいろ用意していたのが重なっちゃった感じ?
Cemetery – そんなに意識的にやっていたわけじゃないんですけど。それこそ多分去年くらいに佐久間さんにも相談したんですけど、海外にどんな感じに音源送るんですかって聞いていて。海外から音源出している人にどうやったら繋がれるのかっていう話を聞いていて、録り溜めてた曲をレーベルに送っていったら、タイミング良く重なってコンスタントになっていった感じです。狙って一気に出そうというのはなかったですね。
– あれはリリース順の感じに作ってるの?
Cemetery – そうですね、5月のSacred Phrasesのやつは、Cemeteryを始めた当初くらいに作っていたものです。
– そういうことね。
Cemetery – 機材変えたりとかもあったので。
– 制作環境はどんな感じなの?
Cemetery – まず、DAWはCubaseで。そろそろ変えようと思ってるんですけど。でも、慣れちゃったら変えるの怖くて。みんな使ってるableton使いたいなってのはあるんですけど。現状慣れちゃったのでめんどくさいんですよね。
– 絶対そうだよね。また最初から使い方覚えるのもめんどくさいよね。それすごいわかる。
Cemetery – 佐久間さんはLogicでしたっけ?
– DAWは録り機っていうか、サンプリングした素材やシンセで作った素材をひたすら使える素材として、伸びたり縮めたり加工してストックをフォルダに溜めて、制作するときに引っ張り出して、並べたり。で、それをライブの時にリアルタイムでポンポン出せるようにもストックしているっていう。
Cemetery – それだとあんまりDAW関係なくていいですね。
– 曲にもよるけどね。これはAya(Gloomy)ちゃんにも話したんだけど、日本よりも中国の方が、自国の文化のテイストをアートワークであったりとか、フレーズに打ち出す人が増えてきて。おそらく日本の方が後だと思うんだよね。それをクールだという空気ってあるじゃないですか。わかりやすい例だと、TzusingのL.I.E.S.から出たアルバムとか。タイトルも漢字だし。
Cemetery – そうですよね。使ってる楽器も打楽器とかすごい多いですよね。
– Tzusingは最初はそうじゃなかったけど、だんだんとあのテイストが出てきて、それが日本にも広がったと思うんだけど。Ayaちゃんも日本語で歌い始めてるし。Cemeteryのangoisseからリリースされた作品のタイトル『excoriation (瘢痕)』とか、収録曲の『Unknown stains in yr memory』も、そういうテイスト入れたのかな?って思ったけど、実際どうかな?
Cemetery – ていうか、次のリリースが結構和っぽいテイストが入っちゃってますね。
– お、そうなんだ。angoisseの時にそれは意識し始めたの?
Cemetery – 最初はその流れは意識せずに作ってたんですけど、一番大きいのは3人で暮らし始めてから。RaftoとUltrafogもすごいエクスペリメンタルっちゃあエクスペリメンタルだけど、真っ当に欧米、ヨーロッパの文化を受けたアンビエントとかエクスペリメンタルなものをやっていて。見方変えるとストレートにそういうのに影響受けて表現できる2人がいたんです。一緒に暮らして音楽の話をしていく中で、自分の中で飽きるところもあって。それで、Tzusing、Pan Daijingとか、それこそアジアテイストっていう意味ではNONとかPríncipeとかも自国のオリエンタルなルーツのサウンドを出してて。アジアンテイスト出すってよりは民族感っぽい感じがすごくかっこいいなって思い始めたんです。
– 次はそういう感じが強くなりそう?
Cemetery – そうですね、angoisseの時よりもっと明確にサンプリング素材を集めてそれをビートに組み込んで作っていた感じです。だから、アジアンテイスト出すっていうよりはいろんな民族楽器使う感じで、日本っぽいっていうよりはテイストがオリエンタルなだけで。日本ぽさを出しているわけではないです。でも、すごいTzusingは影響受けました。アリなんだって。
– 3人で暮らしてるっていうのは結構影響はあるんだね。
Cemetery – 他2人は分かんないですけど、僕はすごいありますね。
– 音楽の話を結構するの?
Cemetery – しますね。一番大きいのは2人がモジュラーでやってるので、機材の話をすごいするんです。最初はいい意味で影響を受けたいなと思ってたんですけど、だんだん金銭面的にすごく高い話をしてるから、聞かなくていいやってなっちゃって。いい影響を与えてもらったし、自分はそれいらないやっていうのもいっぱいありました。
– モジュラーも一時期ものすごい流行ったよね。次のリリースの話は載せてもいいの?
Cemetery – 全然大丈夫です。
– 発表はまだだよね?
Cemetery – まだですね。いろいろゴタゴタがあって、出すって決まってたところがなくなっちゃって、今違うレーベルで7月に出すっていう話になってて。
– それなんだっけ?Mind Recordsじゃなかったっけ?
Cemetery – Mindは結構あとですね。最初にNatural Sciencesっていうとことやろうとしてたんですけど、連絡来なくなって。LAの某レーベルに前送ったら評判良くて、音源を出そうかってなったので、そこからまずEPを出します。来月とかに。
– もうすぐじゃん。
Cemetery – 発表ももうすぐすると思います。
– ちょっと話はずれるけど、今CONDOMINIMUMってどうなってるの?
Cemetery – えー、いま全然動いてないですね。
– レーベルも去年3つダダダっとリリースしたよね。
Cemetery – 今年一回はやりたいですけど。
– 死んでないわけね。
Cemetery – 死んではない、死にたくはないですけど。(笑)一番でかいのはSekihara(Shattered Form)がいないっていうことですね。
– あ、そうなの?Sekiharaくんの影響あるんだ。
Cemetery – 影響っていうか、Sekiharaくんは体育会系のタイプの人なので、連絡は僕だったんですけど、レコードをリリースするところにガーッと行ってくれたり、いろいろ調べてくれたり。
– 一番面倒なとこをやってくれてたんだ。
Cemetery – はい、面倒なとこをパパッとやれちゃう要領の良さがあって。
– それは意外だったかも。
Cemetery – めちゃくちゃ真面目な男ですね。
– 実務係がいなくなって、単純に回らなくなったって感じなのね。
Cemetery – ですね。
– なんじゃそりゃ(笑)
Cemetery – (笑)
– レーベルはやってみてどうだった?
Cemetery – 難しいなって思いましたね。同時進行でやれる人はすごいなって思いました。それこそ、Jesse Osborne-Lanthierもそうですし、そんなに同時進行でデザインも含めていろいろやれるんだなって。
– 経済的にも大変だよね。
Cemetery – そうですね。きついですね。普通に俺自身が一番お金ない人間で、生きてくためにまずお金稼いでて、回らなくなったっていうのは一番ありますね。
– CONDOMINIMUMはこれからどうしていきたい?理想としては。
Cemetery – もしまたやるとしたら、全く関係ない人を呼びたいですね。
– お、そうなんだ。今までのイベントに出てる人じゃない人たちを?
Cemetery – それこそ、コペンハーゲンの影響じゃないですけど、地域的にいろいろやるっていうのが広がるかなっていう気持ちがあって始めたものなので。結局あんまり広がりが生まれなかった気はしますね。なんだかんだネットレーベルの方が海外は聞いたりする人多いですし。
– どの範囲でっていう感じだけど、狭いっちゃ狭い界隈だからね。続ける体力や、お金の面もあるし。共同でやってて、長く続けると少しづつズレが生じてくるしね。
Cemetery – そうですね。
– 専任のレーベルを運営者がいるとちょっと違うけど。アーティスト同士が集まってやってるとね。
Cemetery – 確かに、そのズレはありましたね。
– みんな聴いてるものとかも変わってくるしね。
Cemetery– しかも、中心のメンバーが聴いてる音楽も違うし、そこを合わせていくっていう人もいなくて。で、Sekiharaが海外行っちゃったし、Naoya(Takakuwa)とかも一緒にやってくれたんですけど、今はソロで。
– うん。
Cemetery – 無理にまたあのメンバーでやろうっていう意味でのCONDOMINIMUMはないかなって感じですね。
– 共感できる新しい人がいるってこと?
Cemetery – 会ったことはないんですけど、この間Bedouinから出したJiggaっていう東京の男の子なんですけど。
– 日本の人なの?
Cemetery – そうです。東京にいるらしいっす。全く情報ないんですけど。
– へー。
Cemetery – 本当に情報ないんですよね。一番かっけえんじゃないかってなってます。
– あのレーベルの綴りがもう全然…。
Cemetery – ビーイーディーオーユーアイエヌじゃないですかね。それこそ、いまのテイストの流行りのTzusing、Pan Daijingを出してるレーベルで、Ryo Murakamiさんも出してますし。
– そうだよね。あのSalemなんちゃらさん。
Cemetery – Merzbowも出してますし。
– Jigga?(名前を検索しながら)
Cemetery – そうです。ジガって名前でインスタとかやってて。Bedouinから出したEPがめっちゃ良くて。
– Bedouinは結構聴いてる?好きなレーベルの一つ?
Cemetery – そうですね。Aradとかも好きだし。レーベルがUAEにあるっていうのもすごい面白いし。BedouinがBastakiyaっていうサブレーベルやってるんですけど、Eomacとか。Jiggaって見た目も結構Why Be的なアジアな感じのタイプで。
– あー、ほんとだ。Why Beに似てる。
Cemetery – 多分思いきり影響受けてるとは思うんですけど。変にイベント出ない感じもいいですし。
– 確かに名前聞かないね。
Cemetery – 博多で1回ライブやったぐらいらしいです。
– 博多で?
Cemetery – NASCARってイベントで1回DJしたらしいです。出演の声かかってないのか、それとも声かかったの全部蹴ってるのか分かんないです。
– そうだね。
Cemetery – でも、福岡でやったライブはムニくん(1017 Muney)とかも出てるイベントなので、ちょっとよく分かんないですね、この人は。
– 単純に東京で知られてなくてあんまり誘われないとかかな?
Cemetery – そうなんですかね、誘いたいっていうのはあります。
– うん、繋がったら面白そうだね。
Cemetery – ネット感もないですし。そこも含めて結構好きですね。
– 最近何聴いてるの?トラップを聴いてるっていうのをどこかで聞いたんだけど。
Cemetery – うーん、トラップはまあまあ。最近はOrgan Tapesとかハマりましたね。さっきの流れの話が一番メインに聴いてるあたりですね、Tzusingとか。Pan Daijingが一番聞いてました。Aisha Deviとか、女性のああいう声使ったエクスペリメンタルな感じが好きですね。昔からHalcyon Veilとか好きですし、Ceciliaとか。あの感じの自分の声をサンプリングに使える人はすごいいいですね。あと、ヒップホップはすごい好きですね。
– そういうのはビートがあるものだよね?で、今まで作品だとアンビエントが中心だよね。次は結構ビートが入ってくる?
Cemetery – そうですね、ビートは多いですね。
– ガチアンビエントじゃないもんね、Cemeteryは。
Cemetery – ガチアンビエントじゃなかったですね。
– だからビートが入ってきても不思議じゃないっていうか。最初から本質は違うイメージ。
Cemetery – 気づいたんですけど、ポップなものが好きなんですよね。
– 他のアンビエントの人たちと比べると一番の特徴はメロディーだと思う。それはやっぱり意識してる?意識しなくても出てる?
Cemetery – そうですね。出ちゃってるのもあると思います。さっきのシェアハウスの話に戻りますけど、RaftoやUltrafogが作るアンビエントは白人感強いんです。Raftoはジャズで言うとMiles Davis嫌いで、Bill Evans好きなみたいな人で。クラシックっていうか清潔感の雰囲気が全然俺に合ってないなっていうのがあって。
– 同じアンビエントという括りにされちゃうかもしれないけど、あの2人とはベクトルが違うよね。
Cemetery – またみんな変わってくるとは思うんですけど。Chino Amobiの影響はでかいですね。
– あ、そうなんだ。どのへんが?
Cemetery – アジアテイストとかトラップ聞くっていう流れの最初にサウンドコラージュ的な意味でのChino Amobiの在り方がかっこいいなってのがあって。サンプリング素材使ってサウンドコラージュ作るっていうのがネット感じゃないけど、エクスペリメンタルいきすぎて受け入れられないっていう印象がすごい強かったので。Chino Amobiも別にポップじゃないですけど、突き抜けてる感があって。
– うんうん。
Cemetery – それこそあの辺もトラップっぽいトラック作ったり、Why BeとかElysiaとかと一緒にやってるし。影響受けましたね。だから、トラップ聴こうと思って聴いてわけじゃないですね。繋がっていって、流れで聴いてる感じです。
– 俺もそうなんだけどね。エレクトロニックとトラップの親和性強くなってきて自然と聴けるようになったっていうか、好きになっていった。
Cemetery – それはすごい分かりますね。
– なんかあれだけど、不満とかある?
Cemetery – ないですけど(笑)逆に佐久間さんあります?
– 新しい人が活躍するのは楽しいけど、結局数年くらいでやめちゃったりね。その繰り返しは嫌だね。
Cemetery – インスタント感ありますよね。それこそトラップとかヒップホップにハマったのでデカイのがBAD HOPですね。ただかっけえで見せられるジャンルじゃないですか。
– うん。
Cemetery – ただかっけえだけで、これやばいっていうイケてる音楽になり得る使い方を上手くトラップに乗せてる人が多かったし。あれが別に言葉なくても電子音楽とかエクスペリメンタルがそういう印象を受けさせれたら一番いいのかなっていうのもあって。成功してたのはコペンハーゲンとか。あれはハードコアとかポップなのも多かったですけど、あの辺りにいたCroatian Amorとかはかっけえなっていう雰囲気だけで持っていけるところもあったじゃないですか。あれが出せたらいいなっていうのがCONDOMINIMUMにはありましたね。
– Poshとかの感じを知ってる人だとCONDOMINIMUMがそういう感じでやってるっていうのがよく分かるし。この話は終わらないんだけど、みんなの共通意識としてはあるかもね。かと言ってみんながみんなスーパースターになりたいわけじゃないし、このスタンスの状態でいい環境があったらいいなっていう。
Cemetery – いろんな人と話してて思ったのが、やる側のスタンスにも結構問題あるなと。機材買ったらアーティストになりやすいじゃないですか。全く悪くないし、すごくいいことなんですけどCVNとか、食品さんとかもそうですけど、作品のスピードのせいでインスタント感が出ちゃうじゃないですか。そのインスタント感は内側にいる戸田さんみたいなユーザーからしたらすごい嬉しいことだし。このインスタント感に見えちゃう感じとか、どれから入ればいいかとか分かんない感じとか、もし自分が知らない立場の人間で少し興味あった時にそこにいかないかなって思っちゃいますね。
– うん、なるほど。
Cemetery – 例えば、佐久間さんの音源聴いていいなってなったら音源探りますけど、日本の他のシーンに親和性がなくて、ないまま他の人もバーっと出してたら聴けなくなっちゃう。コペンハーゲンだったらみんなバーっと出すけど、親和性がすごくあったからこれ聴けたらこれも聴けるみたいな。身内感じゃないですけど、アートワークとか雰囲気の親和性があった時に作品数多かったり分かりにくいジャンルでも、これ分かったら分かるみたいな横並びで聴けると思うんですよ。だから、その点、完璧に海外思考のUltrafogとかだと、もしUltrafog好きになったとしても横つながりに誰かを聴くかっていうとなかなか難しい問題ですよね。佐久間さんにしてもそうだと思うんですけど、佐久間さんの音楽好きになったときに認知度で言ったら日本のエクスペリメンタルで一番上の方の食品さんや佐久間さんを聴いた時に、親和性があるかって言ったらないっちゃないじゃないですか。Orange Milkから一緒に出したり、イベントに一緒に出たりってだけで。いいイメージの親和性があったらすごくいいなって思いますね。それを無理やり作っても良くないし。
– うん、それがCONDOMINIMUMでやりたかったってことね。
Cemetery – 無理やり感ありましたけどね。
– 音楽性に限った話だとCairophenomenonsとSuburban Musikは全然違うけどね。
Cemetery – でも、Dirty BeachesとDaniel Johnstonを同時に好きな人って絶対たくさんいるじゃないですか。Naoyaと俺は意識度の違いではそんなに大差なく聴けるんじゃないかって。それは俺の聴き方であって他の人と共有できるものではないですけど。そこをすごい変えたいっていうのはありましたね。今もありますけど。
– 必要なのはアーティストもだけど、コミュニティとかレーベルみたいにアーティスト以外から提示できる何かかな?
Cemetery – 加藤さん(K/A/T/O MASSACRE)見るとすごいなって思います。加藤さんのバイブスみたいなところでああなってるのもあるじゃないですか。
– WWWの公演終わってからAKIRAの前で出演者の集合写真撮ってインスタにあげてるのが海外でも広まってるらしくて、一部の海外のアーティストにとっての一種のステータスになってるらしいよ。WWWでプレイしてAKIRAの前で写真を撮りたいって思ってたって、Nico Niquoが言ってたから。
Cemetery – それすごい嬉しいですね。それこそ上海のALLとかあっちの方が早かったじゃないですか。韓国だってNo Clubとかあるし、その感じはやっぱり続けていくしかないですね。純粋にsoujくんとかRaddloungeの感じとか続けることに関してすごい尊敬してますね。
– そうだね、変化しながらも続けないとね。じゃ、一旦出よっか。
<ライブスケジュール>
仝 ~Tong~
2018/07/14 (sat)
at ALZAR
door.¥2500 advanced.¥2000
Open 23:00
Albino Sound (Live)
Mars89 (DJ)
U2Ki (DJ)
Cemetary (Live)
Le Makeup (DJ)
Masahiko Takeda (DJ)
category:FEATURE
tags:angoisse / Cemetery / CONDOMINIMUM
2018/06/21
LAのレーベルMotion Wardから初レコードのリリースが間近に迫っているUltrafogへインタビューを行なった。 Ultrafogは東京で活動するプロデューサーである。現在はテクノを消化したアブストラクトなアンビエントをモジュラーシンセで奏でているが、それ以前はAbletonでよりビートにフォーカスしたテクノを作っていた。彼は同じくプロデューサーのRaftoやDJのMari Sakuraiと共に2014年からIN HAというイベントを幡ヶ谷Forestlimitで不定期に行っていた。僕が彼と出会ったのもこのイベントの3回目だった。彼にゲストとして呼ばれてライブを行い、その後に今度は僕から彼にリミックスをお願いしたりと、なんだかんだ良い塩梅で交流は続いている。彼といると温度感が心地良く、このインタビューもいつもの会話を記録したようなものになっている。話を戻して、Ultrafogとしての活動は2016年に東京のレーベルSolitude Solutionsからリリースされたデビュー作「Faces, Forgotten」を機に状況が慌ただしくなってくる。2017年にカンザスのmdoとのスプリットテープをスペインのレーベルangoisseからリリースし、その勢いで同年にangoisseからリリースした海外勢とangoisseオーナーDavid M. Romeroを日本に招聘し、ジャパンショーケースツアーを主催。各地で成功を収めたこのツアーは彼自身にとっても、日本の電子音楽シーンにとっても意味のある出来事だった。彼の音楽家人生にとって、1つの転換期を迎えつつある現在、今年の頭に行ったNY公演のこと、初のレコードリリースのこと、Ultrafogとしての今後のことなどを聞いた。 – 今年の頭のニューヨークのライブどうだった? Ultrafog – 2本ライブしたんです。Bossa Nova Civic ClubっていうL.I.E.S.の人たちとかが拠点にしているところと、RVNGがやってるCommendっていうお店でライブしました。 – どういう経緯だったの? Ultrafog – 最近お世話になってるDJ Healthyが以前NYに住んでて、その人が日本のアーテイストを連れてNYに帰ってイベントやりたいっていう願望があったんですよ。 – Healthyさんのイベントだったの? Ultrafog – そうですね。で、HealthyさんのNYでのコネクションがとんでもなくて、Aurora Halal、DJ Python、PatriciaとHealthyさんはあの辺のNYテクノ界隈が売れる前から友達なんです。イベント自体も、あんな巨大な、ブルックリンローカルのスターたちが集まったようなものに出させてもらいまして。 1/27に行われたイベントのフライヤー – みんな初対面? Ultrafog – Patriciaは来日したときに観ましたけど、他の人は喋ったことなかったです。 – 現地にはどういうお客さんが来るの? Ultrafog – 客層は日本と変わらないんですけど、人数が異常なんです。外にクラブを取り囲むように列が出来ちゃって、入れなかった人もいるし。 – 会場のキャパは? Ultrafog – 100ぐらいっすね。 – じゃあForestlimitより少し大きめ? Ultrafog – 全体的な面積はForestlimitぐらいですが、バーカウンターがでかいんですよ。朝の3時ぐらいまでずっと客並んでたんですよ。 – ん、朝3時? Ultrafog – そう。 – 諦めないんや? Ultrafog – 諦めないんですよ。Facebookで文句言ってるやついるし。「なんで入れねーんだよ」って。それぐらいラインナップが、みんな売れてヨーロッパにツアー行ったりしてる、なかなかレアなメンツだったんですよ。 – そういうことね。ライブ以外も観光とかした? Ultrafog – 色々な人に会いましたね。Broken CallのNico(Gaul Plus)にも会ったし、Quiet Time Tapesのオーナーがいきなりインスタで連絡してきて「美術館でグループ展やってて、レセプションパーティーやるから来て」って。何にも知らないし、レセプションパーティー行くのってハードル高いじゃないですか?でも、頑張って行って。そしたら僕と同い年ぐらいの人がいて、その人がオーナーだったんです。 – 何をリリースしてるの? Ultrafog – Huerco S.の30分のドローンとか。あとPhil Struckとか。2つの同じ内容のカセットを1つのパッケージにして売るとこで、1つはあなたの友達にどうぞ、みたいな。 – あーそういうことね。 Ultrafog –
2019/12/09
暗闇と悪夢の美しさ スペイン・マドリードを拠点にするプロデューサーLoyalty XIXは、DJ Heroinとのコラボレーションや〈TAR〉からのリリースを経て、先月新作EP『Catrialis』を〈angoisse〉からリリース。マスタリングはJesse Osborne Lanthierが担当。11月22日には、バレンシアにてLouis Me (Jerome / Daga)、Otro (Midlife)、David M. Romero (angoisse)を迎えて本作のリリースパーティーが開催されている。今回は〈angoisse〉の協力の元、Loyalty XIXにインタビューを行った。 – どのように育ち、今までどんな道を辿ってきたのでしょうか? Loyalty XIX – スペイン南部で育って、13歳の時マドリードに引っ越したんだ。その後16歳でアメリカに行って、マイアミとプエルトリコを行き来して4年間過ごした。それからもいろいろな所で過ごしたんだけど、今はマドリードに戻っていて、ここでグループDagaと何か特別なものを創りたいと思ってるよ。 – 楽曲制作を始めたきっかけは? Loyalty XIX – 音楽にはずっと興味があって、ジャンルには関係なく興味を引かれたものは片っ端から聴いていたね。10代の頃は両親の聴いていたヘビーメタル、クラシックラップ、ソウル、ファンクなんかを何でも聴いてたよ。今もそうだけど参考になるような楽曲はたくさんあった。親友が僕のコンピューターに音楽のソフトウェアをインストールしてくれて、そこから曲を作り始めたって感じかな。 – 今回のEP『Catrialis』のどんな作品になりました? Loyalty XIX – このEPには、僕の傍らにあった最近の作品から、暗闇や悪夢を思わせる美しさやサウンドを取り入れたかったんだ。僕はプロデューサーとして自分が行きたいところ、近づきたいところを表すようなサウンドをいつも探している。『Catrialis』では自分の思っていたことができたと思う。その表現にはとても満足しているよ。 – 今作はどのようなプロセスで制作されたのですか? Loyalty XIX – 僕は曲作りにすごく迷っていて、やる気も起きず、自分のやってることに何の興味も持てなかった。そこで、やりたくないことや誇りの持てないことを無理にやるのは止めたんだ。今年になってようやくもう一度曲を作る気になった。僕の傍らには完成した、あるいはやりかけの曲やプロジェクトがいっぱいあったから、そこから「Catrialis」に入れるものを選んだんだ。 – 普段はどんなふうに過ごしていますか? Loyalty XIX – モーショングラフィックスのデザイナーとして働いて、時間があれば曲を作っているよ。 – 今後の計画は? Loyalty XIX – 音楽について言えば、僕が聴いて楽しんでる人たちの音楽をローカルシーンに持ってきたいと思っている。アンダーグラウンドミュージックのプロデューサーやDJたちをもっとスペインに呼びたいんだ。2020年には2019年よりたくさんの楽曲をリリースする予定だよ。それから2020年にはツアーもできればいいと思ってる。 – 理想の将来はどんなもの? Loyalty XIX – やりたいことをやって、できるだけハッピーでいること。 〈Original〉 – Please tell me about your childhood. / Can you tell us about your personal history Loyalty
2018/06/21
バルセロナのangoisseからリリースされるMace.の新作よりCVNのリミックスが先行リリース。 昨年ジャパンショーケースツアーを行ったバルセロナのレーベルangoisseが、Mace.の新作リリースをアナウンスした。angoisseからは2作目のリリースとなるMace.の新作はTシャツに新曲のダウンロードコードが付属したEPとなっており、その中から先行でCVNのリミックスをフリーダウンロードでリリースした。 以下のSoundcloudからダウンロードできる。 さらにこの後Corinによるリミックスもリリース予定だ。 またアートワークはangoisseオーナーのDavid M. RomeroとWes Soが手がけている。
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東京・大阪を回るジャパンツアー開催
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