JACKSON kakiがアバターとフルマラソンを走る「42.195kmの分離する身体」開催

1/25 浜離宮朝日ホール 小ホール

 

 

以下、info

 

肉体の摩耗、電子の崩壊。その42.195kmに、境界はあるか。

 

JACKSON kakiによる新作パフォーマンス作品を、文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業の助成により発表いたします。

 

JACKSON kakiは、テクノロジーの進化によって形成される現代の都市社会において、「身体がいかに隠されていくか」という問いを掲げ、テクノロジーと身体の関係性を批評的に扱う作品を制作してきました。本作では、自身の肉体にモーションキャプチャーを装着し、アバターと共に42.195kmを走破するという、過酷かつ持続的なパフォーマンスに挑みます。

 

本来、モーションキャプチャーやアバターの技術は、メタバースやVRなど、物理的制約から解放されたコミュニケーションの実現に用いられています。しかし本作においてJACKSON kakiは、そのテクノロジーが切り離してしまった「身体性」や「時空間の制約」に改めて向き合い、あえて肉体を酷使することで、もう一つのテクノロジーと人間の在り方、共存の可能性を提示します。

 

パフォーマンスの舞台は、朝日新聞社が所有する舞台ホールである「浜離宮朝日ホール」となります。JACKSON kakiの普段の作品の発表の場である、クラブやギャラリーを超えて、ホールを舞台にし、ライブ上演となるパフォーマンスとなります。その中で、JACKSON kakiはアバターと連動しながら42.195kmを走り抜きます。観客は、ひたすらに走り続ける彼の姿と、リアルタイムで変容・崩壊していくアバターの映像を目撃することになります。

 

42.195kmという距離は、言うまでもなくフルマラソンに相当し、一般人が挑戦するには高度な準備が必要とされる距離です。その過酷さゆえに、完走するという行為自体が一つの物語性を持ち、社会的な記号として共有されています。しかしJACKSON kakiは、アスリートではなく、むしろ標準的な中肉中背の一般成人男性であり、その走行には特別な技術的意義があるわけではありません。

 

それでも彼は、テクノロジーと肉体がぶつかり合い、共鳴する瞬間のなかに、人間存在の輝きや可能性が立ち現れると信じています。ナンセンスに思えるこの行為にこそ、芸術としての実践の価値が宿る――その信念のもと、本作を創り上げようとしています。

 

本公演は、JACKSON kakiが走り続ける約7時間のメインパフォーマンスに加え、ゲストアーティストによる音楽ライブとパフォーマンスが「応援アクト」として上演されます。これは、かつてのチャリティ番組が象徴するように、「走る」という行為自体がメディアを介して「物語」や「記号」へと回収されていく既存の構造を、あえて批評的に引き受ける試みでもあります。大衆的な消費の形式をあえて受け入れた上で、それを舞台芸術という時空間において再解釈・再構築する。そこでは、テレビ画面越しに享受される安易な感動とは一線を画す、肉体の摩耗と電子の変容が混ざり合う、まったく異なる質感の「状況」が立ち現れるはずです。なお、共にこの場を創り上げる応援アクトのラインナップについては、後日発表を予定しています。

 

 

作品/公演名:42.195kmの分離する身体(英題:42.195km: The Dissociating Body)

2025年1月25日

アーティスト:JACKSON kaki

応援アクト:後日発表

会場:浜離宮朝日ホール 小ホール

東京都中央区築地5丁目3−2 朝日新聞東京本社 新館2階

https://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/multipurpose/

開場 12:30 開演 13:00 閉演 20:00

入場無料

令和7年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業

category:NEWS

tags:

RELATED

FEATURE

2026/01/06

個を起点に装いとして立ち上がる|POP-UP STORE「Curated by AVYSS」が開催

BALMUNG、chloma、GB MOUTH 参加
 more

2025/12/29

AVYSS ENCOUNTERS 2025 vol.3

2025年記憶に残っている5つの何か more

AVYSS ENCOUNTERS 2025 vol.2

2025年記憶に残っている5つの何か more